Googleアナリティクスノウハウ

セグメントを使用した場合などでアナリティクスの加重並び替え(加重ソート)を行う方法

2022年3月5日

アナリティクス加重並び替え

みなさん、こんにちは。

株式会社ALL WEB CONSULTING代表の江守です。

私は過去に数百サイト以上のECサイトでサイト分析、戦略立案、売上向上のためのアドバイスを行ってきました。

今回は弊社クライアントからもよくいただくご質問でGoogleアナリティクスでセグメントを使った場合、加重並び替え(加重ソート)ができなくなる、といった問題の解決方法をご紹介します。

こちらはGoogleのスプレッドシートを活用することでセグメントを使っても加重並び替え(加重ソート)ができるようになるのですが、この方法を使えば例えばディメンションを3軸にした場合でも加重並び替えが使えるようになるなどサイト分析を行う上で有効な方法になるので普段からアナリティクスを使ってサイト分析を行っている方などは必見です。

それでは徹底解説していきます。

 

加重並び替え(加重ソート)とは

そもそも加重並び替えとは何か、こちらを解説していきます。

加重並び替えとはアナリティクスで直帰率やコンバージョン率などの指標を単純な数値順ではなく、重要度の高い順にデータの割合の列を並べ替える機能です。

例えばランディングページを分析する際に直帰率の高いページを分析してランディングページを改善しようと思った時に、直帰率を降順すると下記のようにセッション数が1しかなくその1名が直帰して直帰率が100%になっているものが上位にでてしまいます。

 

 

 

このページを仮に改善したとしてもそもそも1名にしか見られていないページなので改善インパクトは低く、意味のない改修になってしまいます。

改善インパクトが高いのはある程度セッション数が多くかつ直帰率が高いページです。

こちらを取得するために加重並び替え機能を活用するとアナリティクスが自動で計算を行い、セッション数は多く、かつ直帰率が高いページを並び替えてくれます。

 

 

加重並び替えは下記のような割合を求める指標で行うことが可能です。

  • 直帰率
  • 離脱率
  • 新規セッションの割合
  • コンバージョン率

 

このようにサイトの改善を行う場合に非常に便利な加重並び替え機能ですが弱点もあります。

  • セグメント機能を活用した場合加重並び替えができなくなる
  • ディメンションを3軸にした場合(ピボット機能など活用)に加重並び替えができない
  • 市区町村別のレポートでは加重並び替えができない

などといったように分析レポートや使う機能によって加重並び替えができなくなるというものです。

※まれに上記以外でも加重並び替えが選択できなくなるアナリティクスのバグがありますがそちらの解消方法については下記の記事をご参照ください。

加重並び替え対処法
アナリティクスで加重並び替えができない?加重並び替えが選択できなくなった時の対処法

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これでは例えば性別や年齢などに絞って直帰率やコンバージョン率の分析などを行う場合、
集客はできているけども直帰率が悪いページの分析などを行うことができません。

そこでGoogleスプレッドシートを活用することでこれらの問題が解決されセグメントを使用しても加重並び替えができるようになります。

 

スプレッドシートを活用し加重並び替えを行う方法

 

それではスプレッドシートを活用し加重並び替えを行う方法を解説します。
こちらはスプレッドシートの拡張機能である「Google Analytics」を活用します。

まだ、インストールされていない方は下記の記事にインストール方法について記載しておりますのでこちらご参照の上、
インストールしてください。

下記のように 拡張機能>Google Analytics>Crate new report を選択して新しくレポートを作成します。

 

 

ここで取りたい指標、軸を設定していきます。

今回は直近30日以内の新規ユーザーのみにセグメントを切って直帰率の加重並び替えを行いたいと思います。

この場合、Report Configurationシート内に下記のように記述を行います。

 

項目 記述内容 記述例
①Report Name ここはわかりやすい名前であればなんでもOK 新規ユーザー直帰率加重並び替え
②View ID データ取得するアナリティクスのビューIDを入力
③Start Date 実際にデータ取得開始したい日にちなどを入力 30daysAgo
④End Data データ取得対象期間の終了の日にちなどを入力 yesterday
⑤Metrics 取得したい指標を入力。この時必ず加重並び替えを行いたい指標を先頭に持ってくる必要あり。
例えば直帰率の加重並び替えを行いたい場合はga:bounceRateを先頭に持ってくる。
ga:bounceRate,ga:users,ga:sessions,

ga:transactions,ga:transactionRevenue

⑥Dimensions 取得したい軸を入力 ga:landingPagePath
⑦Order 右記のように入力。
fieldNameについては加重並び替えを行いたい指標を入力。
今回は直帰率の加重並び替えになるので"fieldName":"ga:bounceRate"のように入力。
[{"fieldName":"ga:bounceRate",

"sortOrder":"DESCENDING",

"orderType":"SMART"}]

⑧Segments 使用したいセグメントを入力 gaid::-2(新規ユーザー)

 

 

入力完了したら拡張機能>Google Analytics>Run reportsをクリックしデータ取得を開始させます。

 

こうすると新たなシートが作成され新規ユーザーにセグメントを切った場合の加重並び替えが取得できます。

 

 

応用編① 3軸での加重並び替え

このやり方を利用するとセグメントを使用した場合の加重並び替えだけでなくディメンションを3軸にした場合での直帰率加重並び替えもできるようになります。
3軸での加重並び替えの例をご紹介しますので是非活用してみてください。

今回は例として

年齢×参照元/メディア×デバイスカテゴリの3軸での直帰率加重並び替えを行ってみます。
この場合はDimensionsのところに下記のように取得したいディメンションを入力します。

今回は年齢×参照元/メディア×デバイスカテゴリの3軸になるので下記入力しました。

ga:userAgeBracket,ga:deviceCategory,ga:sourceMedium

その他は上記で説明した記述で大丈夫です。

同じように拡張機能>Google Analytics>Run reportsをクリックすることでディメンション3軸での直帰率加重並び替えができます。

 

応用編② 3軸+セグメントでの加重並び替え

今度はさらに複雑なディメンション3軸+セグメントでの加重並び替えを説明します。
こちらもやり方は同じでDimensionsのところに取得したいディメンションを3つ入力しSegmentsのところに使用したいセグメントを入力します。

例えば下記のように入力を行えば

年齢×参照元/メディア×デバイスカテゴリの3軸+再来訪ユーザーのみでの直帰率加重並び替えを行うことができます。

 

 

実際にうまくいった事例について

市区町村別でのコンバージョン率加重並び替えを行って購入に前向きな市区町村を分析した事例

商圏が存在しているビジネスの場合、市区町村単位での分析が非常に重要になります。
どこのエリアに住んでいる方が購入につながっているのか、直帰しているのかなどを把握することでエリアマーケティングに活用することができます。

アナリティクスの場合、ユーザー>地域>地域>市区町村タブをクリックすることで各市区町村別のコンバージョン率や直帰率などが分析することができますがこちらには加重並び替えの機能はついていません。

そこで今回解説したスプレッドシートを活用して加重並び替えを行います。

下記のようにDimensionsのところにga:cityと入力します。
今回は市区町村別のコンバージョン率の加重並び替えを行いたいのでOrderのところには[{"fieldName":"ga:transactionsPerSession","sortOrder":"DESCENDING","orderType":"SMART"}]
と記載し、Metricsには先頭にga:transactionsPerSessionを入力します。

 

 

こうすると下記のように市区町村別のコンバージョン率加重並び替えができました。

 

 

弊社のクライアントでは市区町村別で最もコンバージョン率が高かったエリアについてはポスティングの強化やWEB広告の配信強化、プロモーション強化を行い売上増加が実現できた事例があります。

このようにアナリティクスでは並び替えができない項目についても加重並び替えができるようになります。

 

スプレッドシートを活用することでアナリティクスではできない加重並び替えができるようになります

 

いかがでしたでしょうか?
加重並び替えはサイトの分析を行う上でとても便利な機能ですがアナリティクスだと並び替え自体ができないケースも多いですが
スプレッドシートを活用することで加重並び替えが可能になります。
また、応用することでディメンションを3軸にしての分析や市区町村別、年齢×性別での加重並び替えができるようになるなど
アナリティクスだけでは分析が難しい複雑かつ高度な分析も可能になります。

是非こちらを活用してサイト分析・売上向上を図ってみてください。

ALL WEB CONSULTINGではアナリティクスを活用したサイト分析、ECコンサルティングやアナリティクストレーニングなどの企業研修も行っております。

ECサイト、WEBサイトの無料カウンセリングも行っておりますのでサイトのパフォーマンスをもっとあげたい、集客を強化したいなどのお悩みがあればお気軽にご相談くださいませ。

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  • この記事を書いた人

江守 義樹(えもり よしき)

株式会社ALL WEB CONSULTING 代表取締役
WEB解析士協会 上級WEB解析士

ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。
その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。
2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。
2020年デジタルマーケティング支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。
データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーションなどWEBマーケティング全般のスペシャリストとして活動中。

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