Amazonの出品方法を徹底解説!個人・法人向けに売上アップのコツも紹介

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  • Amazonネットショップコンサル記事

Amazonの出品方法自体は、とても簡単。でも色々項目があって、どれを選択するかで売上が大きく変わるため、初めての方は戸惑ってしまうことも。

  • プランは大口出品?小口出品?
  • 値段はいくらで出品する?
  • 発送方法は自己発送?FBA?

そこでこの記事では、出品方法の基本から具体的な運営のコツ、注意点までを初心者にも分かりやすく解説しています。せっかく良い商品を用意しても、出品方法のミスで全然売れなかったということにならないよう、最後まで読んで実践していきましょう。

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Amazonでの出品方法とは?基本的な流れを解説

Amazonで商品を出品する流れは、次の4ステップに分けられます。

  1. 出品者アカウントを取得
  2. 出品者プロフィールを設定
  3. 商品を登録
  4. 商品を発送

①出品者アカウントを取得

Amazonで商品を出品するためには、まず「出品者アカウント」を作成する必要があります。通常の購入用アカウントとは異なるため、出品専用に新たなアカウントを登録します。

1.Amazon出品サービスページにアクセス

Amazon公式サイトの「出品サービス」ページに進み、「さっそく始める」をクリックします。

出品を始める

2.基本情報を入力

以下の内容を正確に入力しましょう。

  • 氏名・住所・電話番号
  • 本人確認書類:パスポート、運転免許証、在留カードのいずれか1つ
  • 取引明細書:クレジットカード明細書や銀行取引明細書(180日以内のもの)
  • 銀行口座:売上金の振込先として登録する口座情報
  • クレジットカード情報:月額費用や手数料の支払い用

3.本人確認書類のアップロード

指定された書類を鮮明に撮影し、データをアップロードします。書類が不鮮明だったり、名前が一致しないと審査に通らないため注意しましょう。

4.審査の完了を待つ

書類提出後、Amazon側の審査が行われます。通常、3営業日ほどで完了し、審査結果がメールで届きます。

②出品者プロフィールを設定

審査が完了したら、次は「出品者プロフィール」の設定を行います。ここで入力漏れや誤りがあるとアカウント停止のリスクもあるため、正確に設定しましょう。

1.特定商取引法の表示を入力する

特定商取引法に基づき、以下の情報を入力します。

  • 販売業者名:法人の場合は会社名、個人の場合は本名や屋号を入力
  • 住所:事業所や自宅の住所を記載
  • 責任者名:販売責任者の氏名を入力(代表者でなくても問題ありません)
  • 問い合わせ電話番号:購入者が問い合わせをする際に利用する番号を入力

2.支払い方法を設定する

支払い方法として、顧客が利用できる決済方法を設定します。

  • クレジットカード決済(デフォルト)
  • 代金引換・コンビニ決済(必要に応じて設定可能)

※ただし、小口出品ではコンビニ決済は選択できません。

3.配送設定を行う

配送方法を2つの中から選択しましょう。

  • 自己発送:配送料を地域ごとに設定し、商品ごとのお届け日時も指定
  • FBA利用:Amazon倉庫を利用する場合は、配送設定は不要

自己発送は、出品者自身が商品を梱包・配送する方法です。自己発送は手作業が多い分、コストが抑えられるため、利益率を高く保ちたい出品者に最適です。

FBAはAmazonが注文の処理から発送、返品対応まで代行するサービスです。作業負担を減らし、迅速は配送が可能なため、配送に不慣れな初心者にもおすすめです。

③商品を登録

出品者プロフィールの設定が完了したら、いよいよ商品を登録します。Amazonの商品登録には、「型番商品」 と 「オリジナル商品」 の2つの方法があり、それぞれ手順が異なるため注意が必要です。

型番商品(既存の商品)の登録手順

型番商品とは、既にAmazonで販売されている商品(他社製品や既製品)です。Amazon内に商品ページが存在する場合、「相乗り出品」 という方法で簡単に登録できます。

  1. Amazonセラーセントラルにログインし、「在庫」から「商品登録」を選択
  2. 出品する商品の商品名、JANコード、型番を入力し、Amazon内で検索
  3. 該当する商品が見つかったら、「この商品を出品する」をクリック
  4. 必要な項目(価格、在庫数、配送方法など)を入力し、「保存」を選択

相乗り出品は新たに商品ページを作成する必要がないため、数分で登録作業を終えることができます。

オリジナル商品(新規商品)の登録手順

オリジナル商品やAmazonにまだ存在しない商品を出品する場合は、新規で商品ページを作成する必要があります。

  1. Amazonセラーセントラルにログインし、「在庫」から「商品登録」を選択
  2. 「Amazonで販売されていない商品を追加します」を選択
  3. 商品のカテゴリーを検索し、該当するカテゴリーを選択
  4. 商品名、JANコード、商品説明、画像などの必要項目を入力
  5. 入力が完了したら「保存して終了」をクリックし、商品ページを作成

JANコードがない場合は、Amazonサポートへ申請し「製品コード免除」の許可を受けましょう。

④商品を発送

商品が購入されたら、すぐに発送作業を行いましょう。先ほど紹介した発送方法「自己発送」「FBA利用」それぞれについて解説します。

自己発送の手順

  1. Amazonセラーセントラルにログインし、「注文管理」から「未出荷」を選択
  2. 納品書を印刷し、商品と一緒に梱包
  3. 納品書上部にあるラベルを商品に貼付
  4. 梱包が完了したら、配送業者へ持ち込み、もしくは集荷を依頼
  5. セラーセントラルで「出荷通知を送信」をクリックし、出荷日・配送方法・トラッキング番号を入力

FBA(Amazonの発送代行サービス)の手順

  1. Amazonセラーセントラルの「在庫管理」から、該当する商品を選択し「納品手続きに進む」をクリック
  2. 梱包タイプや納品数量を入力し、ラベルを印刷して商品に貼付
  3. 商品を段ボールに梱包し、配送ラベルを貼り付ける
  4. 配送業者へ持ち込み、もしくは集荷を依頼してFBA倉庫へ送付

Amazon出品プランの選び方|大口と小口の違い

Amazonで商品を販売するには、「大口出品プラン」または 「小口出品プラン」 のいずれかを選ぶ必要があります。出品数や必要な機能によって、どちらが適しているかが変わるため、プラン内容をきちんと理解しましょう。

大口出品プランと小口出品プランの比較

各プランの特徴は以下の通りです。

プランは後から変更可能なので、販売目標や出品数を考慮し、最適なプランを選びましょう。

大口出品プラン 小口出品プラン
月額費用 5,390円(税込) 無料
販売手数料 商品ごとにカテゴリー別の手数料 1商品ごとに100円

+カテゴリー別の手数料

機能 多くの機能が利用可能 一部ツールは利用不可
こんな人におすすめ 月に50品以上出品する人

売上を拡大したい法人・個人

月に50品未満出品する人

初めてAmazon出品を試す人

大口出品プランのメリットとデメリット

大口出品プラン は、月額固定費5,390円(税込)+販売手数料で、大量出品や売上拡大を目指す出品者に最適です。

メリット

  • 出品数の上限なし:50品以上の大量出品が可能
  • カートの獲得:売上アップに貢献するカートボックスを獲得可能
  • FBAレポートの取得:売上状況や在庫の分析が可能
  • 広告の利用:売上アップに必須のAmazon広告が利用可能
  • カテゴリの追加:出品可能な商品カテゴリを広げられる
  • 配送手数料設定:自己発送時に配送料を独自に設定可能

デメリット

  • 月額固定費:出品数が少ない場合は、コストが割高になる傾向
  • 初心者には機能が多すぎる:使いこなせない場合、無駄な機能になる可能性も

オリジナル商品や新商品を出品する際には、新規商品ページを作成できる大口出品プランが必須です。売上を本格的に伸ばすなら、大口プランを検討しましょう。

小口出品プランのメリットとデメリット

小口出品プラン は、1商品あたり100円(税抜)+販売手数料で、少数出品向けのシンプルなプランです。

メリット

  • 初期費用がかからない:月額固定費がないため、コストを抑えて出品可能
  • 少数出品向け:月に49品以下の出品を想定する方に最適
  • 気軽にスタート可能:初心者がテスト的に販売を始めやすい
  • 途中で大口プランへ変更可能:出品数が増えた場合、柔軟に切り替え可能

デメリット

  • 販売手数料が割高:1商品ごとに基本成約料が発生するため、出品数が増えると割高に
  • 機能制限が多い:広告出稿やショッピングカートの獲得は不可
  • 出品カテゴリーに制限:扱えない商品カテゴリがあるため注意

出品数が少なく、コストを抑えたい初心者には小口出品プランが最適です。ただし、扱いたい商品に制限がないか事前に確認しましょう。

Amazon出品にかかる費用

Amazonで商品を出品する際には、主に以下の費用が発生します。

  • 月額費用
  • 販売手数料
  • 発送費用

月額費用は、先ほど説明した通り、選択する出品プランによって異なります。

販売手数料は、すべての出品プランで商品ごとに設定されており、カテゴリー別の割合に基づいて計算されます。例えば、ファッション、家電、食品など、商品カテゴリーによって手数料率は異なります。

また発送費用は、FBAの利用有無で変わってきます。FBAを利用する場合、配送代行手数料や在庫保管手数料も必要です。自己発送の場合は、配送料や梱包資材費なども別途かかります。

Amazonの出品費用について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】Amazonの手数料を徹底解説!【高すぎる?】

Amazon出品で成功するためのコツ

Amazonで出品作業は簡単ですが、売上アップのためにはいくつかのコツがあります。ここではAmazonでの売上を最大化する、2つのポイントを解説します。

  • カートボックスの獲得
  • スポンサープロダクト広告の活用

カートボックスの獲得

Amazonは「カタログ主義」と呼ばれ、複数の出品者がいた場合でも、1つの商品は1つの商品ページに集約されます。

同じ商品を複数の出品者が販売する場合、「カートボックス」 の獲得が売上に直結します。カートボックスを獲得すれば「カートに入れる」ボタンからの注文が集まりやすくなりますが、獲得できなければ他の出品者に顧客を奪われる可能性が高くなるためです。

カートボックス獲得には、次の条件が重要です。

  • 大口出品での販売(小口出品ではカート獲得の対象外)
  • 最安値の設定
  • 出品者の評価(高い販売実績と良好な顧客評価)
  • FBA(Amazonの配送代行サービス)の利用
  • 在庫の確保

これらの条件を満たすことでカートボックスの獲得率が向上し、効率よく売上を伸ばすことが可能です。

Amazon広告の活用

Amazonでは競合商品が数多く出品されるため、競争を勝ち抜くにはAmazon広告の活用が有効です。

初めての方は、まずはスポンサープロダクト広告がおすすめです。検索結果の1行目などに表示されるうえ、広告感がない自然な形でユーザーの目に留まるため、クリック数を確保しやすいためです。

また他の2種類と異なり、利用にあたってブランド登録が不要で、低予算から始められるため、これからAmazon広告を始める多くの出品者にとっておすすめの広告です。

Amazon広告について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

Amazon広告を種類別に徹底解説!【重要なのは3種類】

トラブルを防ごう!Amazon出品時の注意点

Amazonでの出品は手軽に始められますが、事前にいくつかの注意点を把握しておくことでトラブルを防げます。今回は以下3つの注意点について解説します。

  • 法人と個人で異なるAmazon出品のポイント
  • 出品制限カテゴリーの確認方法と解除のやり方
  • アカウント停止を防ぐためのルールと審査対策

法人と個人で異なるAmazon出品のポイント

Amazon出品では、法人と個人で手続きや必要情報が異なります。

法人出品の場合、事業者登録が必要であり、会社名、法人番号、登記上の所在地を正確に入力する必要があります。一方で、個人出品では個人名や屋号の登録が認められ、よりシンプルな手続きでアカウント作成が可能です。

法人出品のメリットは、信頼性が高まり BtoB取引や大口注文を取りやすい点です。また、法人として税務処理を一元化できるため、管理が効率化されます。一方、個人出品は初期費用を抑えながら気軽に出品を始められる点が魅力です。

どちらの形態で出品するかは、事業規模や目標に合わせて選択しましょう。ただし、個人出品であっても特定商取引法に基づき、販売者情報(氏名や住所)の公開が義務付けられるため、情報の透明性には注意が必要です。

出品制限カテゴリーの確認方法と解除のやり方

Amazonには出品制限カテゴリーがあり、特定のジャンルやブランドの商品を出品するには事前に承認が必要です。

確認方法

  1. Amazonセラーセントラルにログイン
  2. 「在庫」から「商品登録」を選び、出品したい商品のカテゴリーを検索
    ※出品制限がある場合、「出品許可申請」の案内が表示されます。

解除方法

  1. 「出品許可申請」のリンクをクリックし、必要情報や書類を提出
  2. 承認に必要な書類(仕入れ先の請求書や販売証明書)をアップロード

審査は通常数日以内に完了し、承認されれば出品が可能になります。

出品制限の多いカテゴリーには「食品・飲料」「医薬品」「ファッション」などがあります。事前に出品条件を確認し、必要に応じて書類を揃え、出品を行いましょう。

アカウント停止を防ぐためのルールと審査対策

Amazonでの出品を始める際に気をつけたいのがアカウント停止です。はじめのうちから正しいルールを理解し、審査対策を行いましょう。アカウントが停止される原因には、以下のようなものがあります。

  • 規約違反:偽ブランド品や禁止商品の出品
  • 出品情報の不備:商品説明の虚偽や誤った情報の掲載
  • 顧客対応の問題:返品・クレーム対応の遅れや、悪いレビューの放置
  • 本人確認の不備:登録情報と本人確認書類が一致しない

ガイドラインの遵守し、アカウントを正常に維持し続けることが、Amazonでの成功への第一歩です。

まとめ|Amazon出品を成功に導く秘訣

Amazonでの出品で気をつけるポイントは、以下のとおりです。

  • 小さく始めるなら小口プラン、売上を伸ばしたい方は大口プラン
  • 利益率を高めたいなら自社配送、手間を省きたいならFBA利用
  • 出品成功のコツは、カートの獲得と広告の利用

最初は難しく感じるかもしれませんが、出品自体は簡単で、FBAを利用すれば配送手続きもシンプルに済ませることができます。この記事を参考にAmazonの基本を抑え、着実に売上を伸ばしていきましょう。

WEB集客やネットショップ運営などでお悩みがあれば一度ご相談ください。ご相談は無料で行なっております。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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マーケティングチーム

ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

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