GoogleのAIモードで選ばれるサイトになるには?取り上げられないサイトの7つの共通点

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2025年9月、GoogleがAIモードを日本で本格展開したことで、検索の世界は大きな転換期を迎えました。これまでの「検索結果の上位10位以内に入る」という目標に加えて、「AIの回答に引用される」という新たな評価軸が生まれたのです。

ALL WEB CONSULTINGでは、実際に「ネットショップ コンサル おすすめ」などの検索キーワードでAIモードに取り上げられており、AIからの流入が着実に増加しています。本記事では、当社の実例とクライアント企業のサイト分析を通じて、AIモードに取り上げられるサイトと取り上げられないサイトの違いを解説します。

【事例】当社サイトのAIモード掲載実績

まず、当社の実例をご紹介します。

「ネットショップ コンサル おすすめ」で検索すると、AIによる概要でもAIモードでも、株式会社ALL WEB CONSULTINGが明確に取り上げられています。

AIによる概要

AIモード

掲載内容の例

  • 「株式会社ALL WEB CONSULTING:1000サイト以上の豊富な実績を持ち、ネットショップ・ECサイトのマーケティングに特化しています」
  • 「株式会社ALL WEB CONSULTING:1,000サイト以上の支援実績があり、自社ECからモールECまで幅広く対応しています。SEO対策、広告運用、SNS運用など、多岐にわたるサービスをワンストップで提供します」

AIモード掲載後の変化

  • AIからの直接流入が増加傾向
  • 問い合わせの質が向上(AIが事前に当社の特徴を説明しているため)
  • 競合他社との差別化が明確に

このように、AIモードに取り上げられることは、単なる露出増加だけでなく、実際のビジネス成果につながることが実証されています。

GoogleのAIモードとは?従来の検索との違い

従来の検索では、キーワードを入力すると検索結果の一覧が表示され、ユーザーは自分でサイトを選んでクリックする必要がありました。

しかしAIモードでは、検索画面上にAIが生成した回答が最初に表示され、複数の情報源から要約された答えを即座に得ることができます。さらに、追加質問も可能で、より会話的な検索体験が実現しています。

つまり、サイト運営者にとっては「検索結果に表示される」だけでなく、「AIの回答に引用される」ことが新たな集客チャンスになったのです。

AIに選ばれないサイトの7つの共通点

特徴1:ターゲット顧客の幅が極端に狭い

AIは「より多くの人に役立つ情報」を優先的に紹介する傾向があります。

例えば、「40代女性限定のヨガスタジオ」や「経営者専門のコーチング」のように、ターゲットを極端に絞り込んでいるサービスは、AIから見ると「特定の人にしか価値がない」と判断されやすくなります。

改善アプローチ

  • サービス設計の見直し:本当にターゲットを限定する必要があるのか再検討する
  • 表現方法の工夫:「40代女性に特に人気」という表現に変え、他の層も利用可能であることを示す
  • 複数コースの設定:メインターゲット向けコースに加え、幅広い層向けのコースも用意
  • 実際の利用者層を明示:「20代から60代まで幅広い年齢層の方にご利用いただいています」と記載

当社の場合、「ECコンサルティング」という幅広いカテゴリで、かつ「自社EC・楽天・Amazon・Yahoo!ショッピング」など複数モールに対応していることが、AIに「多様なニーズに応えられる」と評価されたと考えられます。

特徴2:専門性や権威性を証明する要素が不足している

AIは情報の信頼性を非常に重視します。特に健康、法律、金融など、YMYL(Your Money Your Life)領域では、専門家の存在が決定的な要素となります。

「資格保有者が在籍」「業界団体に加盟」「メディア掲載実績あり」といった信頼性を示す要素がないサイトは、AIが引用をためらう傾向があります。

改善アプローチ

  • 具体的な実績数値の明示:「2,000サイト以上の支援実績」など、定量的な情報を掲載
  • 専門家ページの強化
    • 詳細な経歴(学歴・職歴・研修歴)
    • 実績の数値化(担当案件数、相談実績など)
    • 専門分野への想い
    • 顔写真と自己紹介動画
  • 外部からの評価を可視化
    • メディア掲載歴
    • 講演・セミナー実績
    • 業界団体での役職
    • 受賞歴
  • 専門家がいない場合:外部の専門家に監修を依頼し、「○○先生監修」と明記

当社の実例: AIモードでは「1,000サイト以上の支援実績」という具体的な数値が引用されています。この数値を複数ページ(トップページ、会社概要、実績ページ)で一貫して掲載していることが、AIの信頼性評価につながったと考えられます。

特徴3:サービス提供エリアが限定的すぎる

AIは「検索している人が実際に利用できるか」を判断基準の一つにしています。そのため、地域限定のサービスで、かつオンライン対応もしていない場合、AIが紹介する優先度は下がります。

改善アプローチ

  • オンラインサービスの導入
    • コンサルティング:Zoomでのオンライン相談
    • 士業:オンライン面談
    • 医療:オンライン診療
    • 小売:ECサイトでの全国発送
    • 教育:オンラインレッスン
  • 明確な表示:「オンライン対応可能」「全国どこからでもご相談いただけます」をトップページに大きく掲載
  • ハイブリッド型の提案:「首都圏は対面、地方はオンライン」など柔軟な対応を明示

当社の実例: AIモードの説明文には「自社ECからモールECまで幅広く対応」「SEO対策、広告運用、SNS運用など、多岐にわたるサービスをワンストップで提供」と記載されています。サービスの幅広さと、全国対応可能なオンラインコンサルティング体制が評価されました。

特徴4:利用しやすさ(アクセシビリティ)が低い

「平日の日中しか営業していない」「予約が取りにくい」「問い合わせ方法が電話のみ」など、利用へのハードルが高いサイトは、AIから見ると「ユーザーフレンドリーでない」と判断されます。

改善アプローチ

  • 営業時間の拡大検討
    • 夜間対応(19時以降)の実施
    • 土日祝日の対応
    • 定休日の削減
  • 実現が難しい場合の代替策
    • 24時間受付のWeb問い合わせフォーム
    • LINEでの問い合わせ対応
    • チャットボットの設置
  • 明確な表示:問い合わせ方法を複数用意し、それぞれの対応時間を明記
  • 柔軟な対応の明示:「営業時間外のご相談も可能です。お気軽にお問い合わせください」

クライアントの美容クリニックでは、平日夜間診療(20時まで)と土曜診療を開始し、その情報をサイトに掲載したところ、「地域名+美容皮膚科」でのAI言及が増えました。

特徴5:具体的な実績数値が示されていない

「長年の実績があります」「多くのお客様にご利用いただいています」といった抽象的な表現では、AIは信頼性を判断できません。具体的な数値がないサイトは、引用されにくい傾向があります。

改善アプローチ

  • 数値化できる実績を洗い出す
    • 創業年数・設立年
    • 累計顧客数・利用者数
    • 年間対応件数
    • リピート率
    • 満足度(アンケート結果)
    • 平均改善率
  • トップページでの訴求:数値を大きく、目立つ形で配置
  • 根拠の明示:「2015年〜2024年の自社集計による」など、データの出所を示す
  • 定期的な更新:年次で数値を更新し、最新情報であることを示す

当社の実例: 「1,000サイト以上」「2,000サイト以上」という具体的な数値が、AIモードで2箇所に引用されています。この数値をサイト内で一貫して使用し、実績ページでも裏付けとなる事例を多数掲載していることが重要です。

特徴6:ポートフォリオや実例が乏しい

数字だけでなく、「実際にどんな仕事をしてきたのか」を示すビジュアルコンテンツも重要です。施工例、制作実績、導入事例などが少ないサイトは、AIが「実態が不明」と判断する可能性があります。

改善アプローチ

  • 事例ページの充実
    • Before/Afterのデータ(売上推移、アクセス数など)
    • 課題と解決策
    • 顧客の声(実名・写真付きが理想)
    • かかった期間・予算感
  • カテゴリー別に整理:業種別、課題別、価格帯別など、探しやすい構造に
  • 定期的な追加:月1件以上のペースで新しい事例を追加
  • 写真・グラフの活用:数値の変化を視覚的に示す

Web制作会社のクライアントでは、制作実績を5件から30件に増やし、各実績に詳細な説明を追加したところ、「業種名+ホームページ制作」でAIに引用されるようになりました。

特徴7:ユーザーレビューが少ない、または質が低い

AIモードの回答では、Googleレビューや各種プラットフォームのレビューが頻繁に引用されています。レビュー数が少ない、評価が低い、または返信していないサイトは、AIの信頼度評価が下がります。

改善アプローチ

  • レビュー獲得の仕組み化
    • サービス完了後の自動フォローメール
    • QRコードカードの配布
    • レビュー投稿者への小さな特典(次回割引など)
  • 質の高いレビューを促す
    • 「どんな点が良かったか教えてください」と具体的に依頼
    • 投稿例を示す(「○○が良かった」など)
  • ネガティブレビューへの対応
    • 24時間以内に誠実な返信
    • 改善策の明示
    • 可能であれば直接フォロー
  • 複数プラットフォームでの獲得
    • Googleビジネスプロフィール
    • 業界特化型レビューサイト
    • SNS(Instagram、X)での口コミ

EC事業者のクライアントでは、レビュー依頼の仕組みを整備し、3ヶ月で25件から90件に増加。その結果、「商品カテゴリ名+通販」でのAIモード表示率が向上しました。

AIに選ばれるサイトになるための5つのアクション

1. Googleビジネスプロフィールの最適化

営業時間、サービス内容、写真、投稿、レビュー返信など、すべての項目を100%埋める。特に「1,000サイト以上の支援実績」のような具体的な数値を説明文に含める。

2. E-E-A-Tの強化

Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を証明する要素をサイト全体に配置。数値実績は複数ページで一貫して掲載する。

3. 構造化データの実装

Schema.orgマークアップ(特にOrganization、Service、FAQPage)を使い、AIがサイト情報を正確に理解できるようにする。

4. FAQ・Q&Aコンテンツの充実

ユーザーが実際に検索する質問と回答を詳細に掲載。AIはこれらを引用しやすい。「よくある質問」ページを充実させる。

5. 継続的な情報更新

サイトの鮮度を保ち、「最新の信頼できる情報源」としてAIに認識される。ブログやお知らせを定期的に更新する。

まとめ:AIモードはビジネスの本質的な価値を問う

GoogleのAIモードは、単なる技術的なSEO対策だけでは攻略できません。ユーザーにとって本当に価値があるサービスか信頼できる事業者か利用しやすいかという、ビジネスの本質的な部分が問われています。

当社の事例が示すように、AIモードに取り上げられることで:

  • AIからの直接流入が増加(GA4で測定可能)
  • 問い合わせの質が向上
  • 競合他社との差別化が明確に

といった具体的な成果が得られます。

真摯に顧客と向き合い、質の高いサービスを提供している事業者にとっては、大きなチャンスです。これまで広告予算が限られていた中小企業でも、AIに選ばれることで大きな露出を得られる可能性があります。

ALL WEB CONSULTINGでは、AIモード最適化(AEO/AIO)を含めた総合的なWebマーケティング支援を行っています。自社サイトがAIモードで取り上げられているか確認したい、改善策を知りたいという方は、お気軽にご相談ください。

WEB集客やネットショップ運営などでお悩みがあれば一度ご相談ください。ご相談は無料で行なっております。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

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