Amazonベストセラーになるための基準とは?バッジ獲得のポイントや注意点、「Amazonおすすめ」との違いを徹底解説!
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- Amazonネットショップコンサル記事
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はじめに|Amazonベストセラーバッジとは?
Amazonベストセラーバッジとは、Amazonモール内の商品検索画面で商品サムネイルの左上に表示される、「ベストセラー」のマーク(バッジ)です。(検索する商品カテゴリによっては表示されない場合もあります。)ランキングや販売件数を基準に付与されるマーク(バッジ)で、簡単に言うと、「直近でよく売れている商品」という印です。
よく似たものに、「Amazonおすすめ」がありますが、こちらはAmazonベストセラーとは別のものです。今回は、Amazonベストセラーバッジについて、獲得の基準やポイント、獲得した際のメリットや注意すべき点について解説して参ります。
「Amazonおすすめ」との違い
Amazonベストセラーによく似た表示で、「Amazonおすすめ」というバッジがあります。「Amazonおすすめ」は、①配送スピードや②価格、③レビュー、④販売数など総合的な観点からAmazonが推奨する商品に与えられるバッジです。直近でよく売れている「Amazonベストセラー」とは基準が異なるため注意が必要ですが、どちらもAmazonで購入を検討しているユーザーにとって有効な検討材料となります。また、セラー(出品者)にとっては売りやすくなるためぜひ獲得したいマークです。
Amazonベストセラーを獲得するメリット
商品の転換率(CVR)が上がる
Amazonベストセラーの表示が付くことで、検索結果画面に並んだ際に他の商品と明確に差別化することができます。Amazonに限らず、楽天やYahooショッピングなどのECモールでは、キーワード検索からの流入が非常に有効な購入ルートとなっています。検索結果画面で同じような商品サムネイルが並ぶ中、「Amazonベストセラー」の表示があることはとても有効なプッシュになります。商品の転換率(購入された回数÷表示された回数。コンバージョンレートCVRとも言う)アップにもつながります。
シェアされやすくなる
Amazonベストセラーバッジは、その商品がユーザーにとって「安心」「人気」「期待に応えうる」商品であるという印象を与えます。これはユーザーが友人や家族におすすめする理由となるため、シェアされる率が高くなります。
シェアはLINEのようなクローズドのコミュニケーションツールだけとは限りません。InstagramやFacebook、Xなどの拡散力の高いSNSでシェアされた場合、その商品が複数のユーザーに購入されるチャンスとなるばかりか、Googleなどの検索エンジンにも「人気の高い商品である」と認識されるようになり、SEOの検索順位が上がるなど、様々な好循環を生み出します。
ブランドの認知向上につながる
Amazonベストセラーバッジを獲得することで、Amazonという巨大モールで売れている・選ばれている商品だということをユーザーに印象付けることができます。
これは商品の売上に直結するだけでなく、かなり有効なブランディングにも繋がります。
商品やショップのブランドが向上すればファンや固定顧客が増え、新商品の販売についても注目されるようになります。つまり、より「売りやすい」体制が整うのです。
Amazonベストセラーに認定される基準
【前提】Amazonは基準を明確にしていない
Amazonベストセラーの基準は公式には明示されていません。しかし「ベストセラー」つまり、「売れている商品」であることがひとつの基準であることは間違いありません。
この章ではAmazonベストセラーに認定されるための基準を紹介して参りますが、そのひとつひとつが公式に発表されているものではないことをまずご理解いただきたいと思います。
その上で、取り組みやすいものについてはチャレンジし、結果をひとつひとつ検証しながらベストセラー獲得を目指してください。
売れ筋ランキング1位を獲得する
Amazonには5つのランキングがあります。
売れ筋ランキング(売上に基づいた人気商品ランキング。1時間ごとに更新)
新着ランキング(新着および将来のリリースのベストセラー。頻繁更新)
人気ギフトランキング(ギフト設定を利用した商品のランキング)
人気度ランキング(過去24時間で最も売り上げが増加したランキング)
ほしい物ランキング(最も多くほしい物リストに追加された商品。毎日更新)
このうち、Amazonベストセラーに最も深く関係があるのは「売れ筋ランキング」です。Amazonベストセラーになるためには「売れ筋ランキング」で1位を獲得することが最も近道だと言われています。ただ、他のランキングにランクインすることで売れ行きが好調となり、結果として売れ筋ランキングにランクインすることもあるので関係がないとも言い切れません。
まずは売れ筋ランキング1位を獲得できるような施策を検討してみましょう。
ちなみに、ランキングはカテゴリーごとに設定されていますので、まずは競合商品の少ないサブカテゴリ―からランキング1位を目指すという戦略がおすすめです。
注意するポイントとしては、必ずしも販売数1位=ランキング1位とは限らないという点です。売れ筋ランキングのランキング基準には直近の販売数以外にも累計販売数や一定期間内の転換率(CVR)が関係していると言われており、ランキング1位をどのくらい維持すればバッジが獲得できるのか、という点について明確ではありません。しかし、少なくとも売れ筋ランキングは1時間ごとに入れ替わりがあるので、まずはごく短時間での販売数をあげてランキングの獲得を目指してみましょう。
Amazonベストセラーに認定されるための戦略とポイント
商品・ページ・バックヤード・在庫の準備をしっかりと
Amazonでランキング1位になるということは、少なくとも数百~数万個の在庫が必要になります。まずはそのための準備をしなくてはなりません。安全でクオリティの高い商品であることはもちろん、魅力をしっかりと表現できる写真やスペックを掲載した商品ページも必要です。さらに、注文が集中したときの配送体制の確認や、運送会社への連絡も必要となります。また、ユーザーからの問い合わせに対して迅速に応対できるバックヤード体制も整えておくことが大切です。仮にこれらのどれかひとつが欠けていた場合、レビューが荒れたり、注文をストップせざるを得ない状況が生まれたりします。
つまり、一朝一夕ではなかなかAmazonベストセラーには辿り着けないというのが実情です。
しかし、多くのセラーが辿り着けない困難な道であるからこそ、価値があるとも言えます。
サブカテゴリーで1位を狙う
Amazonには大きなカテゴリだけで15種類あり、その先にもいくつものサブカテゴリがあります。(2024年現在)大きなカテゴリでベストセラーに認定されるためには非常に大きな販売力と在庫を持たなくてはなりません。また、それだけ多くの人が求める商品(需要がある商品)でなくてはなりません。このようなことを考えると、ビッグカテゴリでベストセラーを獲得するのはとても難しいことがお分かりいただけるかと思います。
一方、サブカテゴリーであればチャンスがあります。
競合が限られてくるとともに競合との比較が明確にされるようになるため、差別化をしっかりとして顧客を獲得しましょう。サブカテゴリーで売れ筋ランキングの1位を獲得できれば、Amazonベストセラーに一歩近づけるかもしれません。
短時間で注文を集中させる施策を実施する
Amazonの売れ筋ランキングは1時間ごとに更新されます。そのため、まずは短期集中で注文を獲得し、Amazonベストセラーバッヂが獲得できるかを確認するという方法もあります。
注文を集中させるには、メルマガやSNSなどで1時間限定でセールを開催する、クーポンを発行するなどの手法がおすすめです。そのためには既存顧客を持っておくことが重要になります。常に自社のファンとのコミュニケーションを取り、新商品に対して興味を抱いてくれるようなコミュニティを醸成しておくことも大切です。
高評価レビューを獲得できるような施策を実施する
Amazonベストセラーを獲得するには、販売数をあげて1位になればいいというわけではありません。商品を発送した先のユーザーの満足度が著しく低い場合にはベストセラーとして認められないという場合も十分考えられます。
期待以上の商品を届けられるように、商品ページ(カタログ)に記載する情報には細心の注意を払い、間違った情報や過度に期待をあおる表現がないかどうかを確認しましょう。
SEOや広告で集客力を強化する
SEOは、検索エンジン(Google)での上位表示を目指すために欠かせない要素です。ユーザーに検索されやすいキーワードでコンテンツ記事やブログを作成し、そこからサイトへの流入を促します。ユーザーの満足度を高めるようなコンテンツを作成することで、検索エンジンでの順位を上げることが可能です。さらに、マーケティングにおけるプロモーションやニュースも、SEOに大きな影響を与える要素として注目されています。
Amazon内でのSEOはAmazon独自の検索アルゴリズムを理解したうえで、それに沿った運用が必要です。AmazonSEOについてはぜひ弊社にお問い合わせください。
また、広告を運用することで外部からの流入を図ることも有効です。詳細なターゲティングとパフォーマンスデータ分析を行うことで、マーケットの中で広告がどのような効果を発揮しているかを調査し、広告戦略を立てることで最大の効果へと繋げます。特にAmazon内での広告は有効です。スポンサープロダクト広告を活用し、ターゲットに直接商品を訴求しましょう。
Amazonベストセラーに認定されたあとの戦略とポイント
より上位のカテゴリ1位の獲得につなげるための戦略を立てておく
Amazonベストセラーに認定されたら、次はより上位のカテゴリでベストセラーに認定されるよう、戦略を立てておきましょう。季節商材でない場合は販売数を維持し、もうひとつ大きなカテゴリで表示されるためには何が必要かを考えてみましょう。
商品によっては、無理をして大きなカテゴリでベストセラーを獲得するよりも、現状のカテゴリでしっかりとベストセラーバッヂを維持していくことのほうが有効な場合もあります。より多くのユーザーに評価してもらうためにはどうすべきかを考え、それに沿った戦略を立てることが重要です。
お客様からフィードバックされた不満点を解消しておく
どんな人気のある、優秀な商品でもお客様からはいくつかの不満をいただくものです。それが改善すべき指摘である場合は、なるべく早めに対応しておきましょう。
商品を無理に変更したり、利益を必要以上に削ってまで解消する必要はありません。しかし、複数のユーザーから同じような指摘を受けている場合は、放っておくと大きなトラブルや炎上を招くことがあります。小さな声も見逃さず、対応しておくようにしましょう。
Amazonベストセラーに認定されるために注意すべき点
売上だけが基準ではなく、配送やレビューなど総合的なユーザー満足度が重要
Amazonベストセラーは売れ筋ランキングで上位になることが近道ではありますが、販売数だけが基準ではなく、配送スピードやレビュー、返品率など総合的なユーザーからの評価も重要です。単に売りまくればいい!というわけではなく、真摯にユーザーと向き合ったうえで高評価を得る必要がありますので、ベストセラーバッジにこだわることなく、コツコツとより良い販売成果を求めていきましょう。
まとめ|Amazonベストセラーを目指して、着実な運営を
いかがでしたでしょうか。Amazonベストセラー認定への道のりは簡単ではありませんが、着実な運用を続け、ユーザーに評価され続けていけば決して無理なことではありません。
大切なことは、ベストセラーありきで販売数を伸ばすのではなく、ユーザー評価を大切にしながら販売数を少しずつ伸ばしていくことです。ユーザーは商品に満足や感動を感じると必ず他のユーザーを連れてきてくれます。自然な広がりを目指して、カテゴリ1位を目指しましょう。
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この記事を書いた人
株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役
江守 義樹(えもり よしき)
WEB解析士協会 上級WEB解析士
ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。
その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。
2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。
2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。
データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。
マーケティングチーム
ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。