AmazonのASIN(エイシン)とは?調べ方・作成方法・取得方法を解説!

  • 投稿日

  • 更新日

  • Amazonネットショップコンサル記事

ASIN(エイシン)とは?

ASINコードはAmazon独自の商品識別コードです。Amazonというショッピングサイトの最大の特徴は「1商品1ページ」であることです。例えば楽天であれば、同じ商品が複数のショップ・複数のページで販売されています。しかしAmazonの場合は、世界中で同じ商品は2つとありません。これは、楽天が「出店」型のマーケットプレイスであるのに対し、Amazonが「出品」型のマーケットプレイスであることに由来しています。

この「1商品1ページ」を確立するために、Amazonは商品に対してASINコードを付与しているのです。
ちなみにASINの正式名称は「Amazon Standard Item Number」です。正式名称にしてみるとわかりやすいですね。

ASINコードは日本のみならず、世界中のAmazonで共有されています。

ASIN(エイシン)コードの見分け方

ASINコードはB0から始まる10桁のコードです。10桁で本当にすべての商品が収まるの?いつか枯渇するのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現状はB0から始まると言うだけで、C0から始まるASINが登場する可能性もないわけではありません。すると単純計算でアルファベットは26種類ありますから26倍です。現状、ASINコードが枯渇する可能性は非常に低いと考えられています。

ASINコードが付与される背景と仕組み

Amazonは商品ごとに商品カタログ(商品ページ)が作成されています。出品者が商品を出品しようとするとき、先にその商品がAmazonで販売されている場合は出品者は先行されているASIN(商品カタログ)に相乗りするしかありません。もし自分が売ろうとする商品がAmazonになければ、出品者は商品カタログ・ASINを新規作成して出品することができます。1つ1つのカタログに固有のASINが設定されているため、商品が乱立しない仕組みになっているのです。

ただ、書籍については一部例外があります。アマゾンで出品されている書籍は、以前は「ISBN(国際標準図書番号)」が使用されていました。これは、Amazonが創業された当時、「オンライン書店」であったことが背景となっています。しかし2007年1月1日にISBNの規約改定が行われ、ISBNが12桁から13桁へと変更になった際、Amazonでの管理が難しくなりました。これにより、現在はASINが付与されている書籍も存在します。Amazon内の書籍にはISBNだけが付与されているものがあったり、ISBNとASINの両方が付与されているものがあったりするという状態です。

いずれにしろ、書籍を除くAmazonの商品カタログには必ずASINが設定されているわけです。

同じ商品を複数の出品者が出品する場合はどうなる?

Amazonの大原則は「1商品1ページ(カタログ)」です。では、出品者目線で見て、他の出品者が出している商品を自分も出したい場合はどうしたらいいのでしょうか。

この場合は、他の出品者が取得したASINコードに自分も相乗りすることとなります。
相乗りが発生した場合、相乗りした出品者の中から、

①大口出品者であること(小口出品ではカート取得資格が得られない)

②最安値であること(ポイント・送料含めた価格)

③最速配送(リードタイムが最短)であること

④FBA(Amazonの物流倉庫)を利用していること

これらが考慮されたうえで、ユーザーにとって最もメリットの高い出品者が販売権を獲得することになります。これをAmazonでは「カートを獲る(ショッピングカートを獲得する)」と言います。

つまり、同じ商品を出品した場合、最もお得な出品者が優先して商品を販売できることになり、それ以外の出品者は、販売できないというわけではありませんがかなり目につきにくいところに表示されることになります。

ASINには親ASINと子ASINがある

例えばAという洗濯洗剤に、容量違いで1kgと2kgの2タイプあるとします。この、1つの商品にタイプ違いの複数の系列商品がある状態を「バリエーションがある」と言います。
この場合、1kgと2kgをまとめたAという商品のグループを親ASINとし、1kgのA、2kgのAにはそれぞれ子ASINが割り当てられます。

ASINのメリット

ユーザーが商品を検索しやすい

Amazonに登録されている膨大な商品の中で、「1商品1ページ(1商品1カタログ)」はASINコードなくしては実現しえません。

これをユーザー側の目線から見てみると、「自分が見ている商品はAmazon内では唯一」だということです。少なくともAmazonの中では、自分が見ているページよりも、同じ商品を安く売っているページもなければ、高く売っているページもないわけです。これは大きなユーザーメリットにつながると言えます。

商品を管理しやすい

仮に1つの商品のスペックが変更されたとして、同じ商品がいくつもあるとすべてのページを修正しなくてはなりません。しかしAmazonの場合は1つのページを修正するだけで済むため、簡便であるとともに

正確な商品情報をユーザーに提供することができます。

マーケティング分析しやすい

ASIN(商品コード)が統一されていることによって、ユーザーがどのようにその商品にたどり着いたかという流入経路が明確になります。またGoogleなど、Amazonの外部に広告を打つ際もASINに紐づければいいため、大変効率が良くなります。

例えばユーザーが「〇〇」という商品名でGoogle検索を行った場合、AmazonであればASINコードによって商品カタログ(商品ページ)にダイレクトに紐づけることができます。これが出店型のマーケットプレイスだった場合、「〇〇」がモール内に数多く存在する上に、値段もリードタイムもバラバラです。その結果、『「〇〇」をモール内で検索した検索結果画面』をGoogle広告に紐づけなければならず、ユーザーは「Google」と「モール内」の2度の検索を行わなくてはならないことになります。つまりその分、効率が悪いということです。

モール内に同じ商品が多数存在すれば、ユーザーの着地先(流入先)もバラバラになり、モール内で競合他社がどれくらい売れているのかはわかりにくくなります。

しかしAmazonは1商品1カタログなので、ASINコードを調べれば1つの商品がどれくらい販売されているかは明確です。

だからといって出品者が競合他社の売り上げを容易に知ることができる、というわけではありませんが、Amazonがマーケティング戦略を立てる上でデータを収集しやすいという点は、長い目で見ると出品者にとってもメリットにつながります。

AmazonのASINコードの確認方法

ASINコードは以下の2つの方法で調べることができます。
・商品ページ

・商品ページのURL

①Amazonの商品ページ(カタログ)内でASINを調べる方法

商品ページ(商品カタログ)を開き、キーボードの「Ctrl(コントロール)」キーと「F」を同時に押します。すると右上に検索ボックスが表示されますので、検索ボックスに「ASIN」と入れて検索してみてください。するとダイレクトにASINコードに飛ぶはずです。
商品カタログ内の「登録情報」に記載があります。

スマートフォンで見る場合は自動的にアプリに遷移しますので、ブラウザ内検索機能ではなく、直接「登録情報」を探したほうが早いかもしれません。商品を開き、ページ下部までスクロールすると「商品仕様」という箇所があります。その中に「登録情報」があり、ASINコードが記載されています。

②URLから確認する方法

ASINは商品ページ(カタログ)のURLでも確認ができます。
URLを開いたら、B0で始まる10桁の数字があるはずです。それがASINコードになります。

AmazonのASINを新規作成するには

Amazonでは、商品を新規登録すると自動的にASINが発行されます。
しかしここで不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。「あれ?新規登録するだけでASINが発行されるなら、1商品1ページは守られないのでは?」
その通り、誰もが新規登録でASINを発行できてしまうのであれば、同商品なのに別ASINという場合が実現してしまいますよね。そのようなことのないよう、日本国内でのAmazonの商品登録には「JANコードの入力」が義務付けられています。(ただし、ジュエリーカテゴリーの商品は、製品コードがない場合、製品コードを入力せず商品登録が可能です。)

JAN(ジャン)コードとは

JANコードとは「どの事業者の、どの商品か」を表す識別コードです。国際標準で定められている「GTIN(ジーティン)コード」の日本版であり、日本国内では多くの商品にJANコードが付与されています。Amazonの商品登録時にはJANコードの入力をすることで、同一商品であることを識別しているのです。
ちなみに、私たちがレジなどで日頃目にする「バーコード」は、このJANコードに基づいて作られています。

JANコードを含め、Amazon内で商品登録に使えるコードとしては以下があります。

  • ISBN (International Standard Book Numbers)
    書籍に使用される製品コード
  • JAN (Japanese Article Numbers)
    日本国内のマーケットプレイス向けの商品に使用される製品コード
  • EAN (European Article Numbers)
    ヨーロッパマーケットプレイス向けの商品に使用される製品コード
  • UPC (Universal Product Code)
    UPCは商品を出品する際に使用する、一般的な製品コードです。

JAN(ジャン)コードなしでASINを獲得する方法

JANコードのない商品はどうするか、という点についてですが、JANコードがない製品は「製品コード免除申請」を行うことで出品することができます。

製品コード免除申請の前提として、以下の条件があります。

・ジュエリーカテゴリは例外として製品コード(JANコード)がなくても商品登録が可能です

・Amazon規約に反しているものは製品コード免除申請をしたとしても付与されません。

・Amazonに存在している商品は製品コード免除申請はできません。

Amazonのセラーセントラルにログインし、在庫>商品登録から検索ボックスで商品を検索します。検索しても同じ商品がなかった場合、製品コード免除申請が可能です。

▼申請はこちらから(セラーセントラルにログインした状態でクリック)
https://sellercentral.amazon.co.jp/gtinx▼Amazonのヘルプページ(セラーセントラルにログインした状態でクリック)

https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/help.html?ie=UTF8&itemID=200426310&

具体的な申請方法が分からない方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。

まとめ|ASINを理解すると、Amazonを理解できる

いかがでしたでしょうか。アマゾンというマーケットプレイスにおいて、ASINは大変重要な役割を果たしていることがお分かりいただけたかと思います。特に、売上向上や商品管理において非常に重要な役割を果たします。商品を特定し、商品を正確に紹介・解説するために役立っています。今後もASINを活用した商品管理の自動化や、さらに効果的なリスティング、クーポン施策、SEO対策などマーケティング戦略が進化することが予想されます。特に、ビジネス用ツールや関連サービスの進化により、ASINを活用したマーケティング手法がより簡単に実行できるようになるでしょう。

1商品1ページ。これはAmazonを理解するうえで大変重要な要素です。
ここを理解できると、Amazonでの売り方、Amazonでの勝ち方も見えてくるはずです。
今回お伝えした内容の中で、もっと知りたい、わからない点があるから質問したい!という場合は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

WEB集客やネットショップ運営などでお悩みがあれば一度ご相談ください。ご相談は無料で行なっております。

通販お役立ち資料無料ダウンロード

この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

前の記事
次の記事

マーケティングチーム

ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

カテゴリー

コラム
セミナー
メディア

まだ子カテゴリーがありません。

お知らせ

まだ子カテゴリーがありません。

人気記事

人気資料

新着記事