【完全ガイド】リスティング広告の設定方法
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みなさん、こんにちは。
株式会社ALL WEB CONSULTINGの中野です。
今回はリスティングの設定方法について解説します。
「リスティング広告打ってみたいけど、なんか難しそうで挑戦しずらい・・・。」
「広告で集客って本当にできるの?・・・。」
このようなお悩みや疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
この「リスティング」というワードを初めて聞いた人は、名前からして難しそうに感じてしまいますよね。
しかし、ご安心ください。そのような不安は、リスティングの概要を理解することで解消できます。
そこで今回は、以下の内容についてご紹介します。
- リスティング広告の基礎
- リスティング広告の設定方法
この記事を読むことで初めてリスティング広告に挑戦しようとしている方でも設定ができるようになります。
「リスティング広告を活用していきたい方におすすめになりますので、ぜひ最後までお読みください。
リスティング広告の基礎
リスティング広告とはGoogleやYahoo!といった検索エンジンが提供するサービスで、
「消費者が検索したワードに関連して広告を出稿できるテキスト型広告」と「コンテンツ閲覧時に表示できるコンテンツ向け広告」
*(Googleでは「ディスプレイ」、Yahoo!では「YDN」)の総称です。
ただ、最近では検索エンジンのすぐ下に表示される「検索連動型広告」のみをリスティング広告と指す場合が多いようです。
今回は「検索連動型広告」=「リスティング広告」として解説していきます。
検索エンジンの普及が、リスティング広告が普及した要因であることはもちろんですが、最も重要な要因はリスティング広告がクリックされて初めて課金される「クリック型広告」であるという点です。
原則として、消費者がクリックしなければ広告費用は発生せず、テキストをクリックしていない消費者に対して認知のために広告費をかける必要がありません。
また、少額から運用開始することが可能で、各々にあった形で運用を行うことができます。
さらに「どのくらいクリックされているのか」「クリックから購入にどれだけの方が至ったのか」等の効果測定を行うことが可能であり、リアルタイムで効果やコストを閲覧できます。
以上からリスティング広告は幅広いニーズを捉え普及していきました。
検索連動型広告の「強み」と「弱み」
突然ですが、リスティング広告の中でも特に「検索連動型広告」を使用する「強み」と「弱み」ってなんだと思いますか?
一般的にですが、消費者が検索エンジンを利用する際の欲求として「何かを調べたい」という場合と「何かを欲しい」というニーズに基づいて行動を取っています。
そのため前提として、「消費者には何らかの叶えたい欲求」があり、それを満たす手段として検索エンジンを活用している場合が多いです。
なので、ニーズに直結しやすいというのは検索連動型広告の強みと言えるでしょう。
一方、弱みを上げるとするなら「接触時間の短さ」が挙げられます。なので、より効率的にテキストを用いて商品を訴求したい方にがおすすめです。
というのも連動型広告に触れる時間はインターネットを使用する全体時間の平均でおよそ10%しかないと言われているからです。
例えば、1日のインターネット使用時間を8〜10時間と想定した場合、連動型広告に触れる可能性があるのは48分。
この48分は、消費者にとって購買行動をする可能性が高い状態である一方、48分の時間の中でも全ての時間に確実に訴求することも難しいのも事実です。
その為、広告を打つ際は、目的を明確にした上で広告の種類を選択していくことが大切になっていきます。
具体的には、「幅広いユーザーにとにかく認知を促したいのか」あるいは「特定のニーズに絞って購買行動を促したいのか」といった目的によっても打つ広告種類が変わってくるので、
その点も頭の片隅に入れてリスティング広告を運用することが重要になってくると言うことです。
リスティング広告の「メリット」と「デメリット」
次にリスティング広告を打つ際のメリット、デメリットについてお伝えしていきます。
まず、リスティング広告を打つ際のメリットは4点あります。
リスティング広告のメリット
1点目は「即効性がある」と言うことです。運用開始後、比較的すぐに効果を実感出来ます。また仮説検証もスピーディーに行うことができるので、素早い対応が可能です。
2点目は、「リアルタイムで変更が可能」と言うことです。
予算の進捗状況や商材の市場環境によって、管理画面上でいつでも自由に運用者がキーワードの入札や広告文の変更、入札価格の変更といった微調整が可能です。
例えば、居酒屋や夜に特に集客を狙いたいイタリアンのような飲食店がリスティング広告を運用する場合、営業時間の1〜2時間前の夕方ごろから広告を配信し始め、お店の閉店時間近くになれば広告を停止するといった柔軟な設定が可能です。
3点目は「希望のターゲットに訴求できる」と言うことです。
リスティング広告で取り扱いたいサービスに対し、関心の高いターゲットに絞り込んで訴求ができます。
ただし、配信先やキーワードを絞り込みすぎると、母数である対象ターゲット自体が減少してしまうため、上手く予算消化できないといったことも出てきてしまうため注意が必要です。
その為、関心やターゲットを絞る際は一気に行うのではなく、ある程度時間的感覚を置きながら検証という面目を込めて実施していくことが有効です。
4点目は、リスティング広告の最大の特徴である「クリック課金」であるという点です。
予算や目標に合わせて、必要な分のアクセスを、設定したURLのサイトに誘導することが可能です。
運用している広告はクリックされない限り広告費がかかりません。ただし、一部設定方法によっては掲載数あたりでも配信も可能になります。
以上の4点がリスティング広告を運用する上でのメリットになります。
リスティング広告のデメリット
ここからはリスティング広告を運用する上でのデメリットをお伝えしていきます。
1点目は「資金力」という点です。冒頭で少額予算での運用が可能とお伝えしましたが、特定の競合が多いターゲットではそれ相応の資金がなければ上位表示されないという可能性もあります。
2点目は「運用コストがかかる」という点です。
これはリスティング広告に限らずですが、広告は日々新しい機能が追加されます。その為、その機能を突き詰めれば突き詰めるほど、マーケッター自身に作業負荷がかかってしまう可能性があります。
なので運用を行う場合は作業負荷がかからない程度に作業時間とコストが見合ってるかを考えつつ運用していくことも大切になってきます。
3点目は、リスティング広告はある程度「属人的である」という点です。
リスティング広告は運用するプレーヤーによって成果が大きく変わることも少なくありません。
というのも、これもメリットの裏返しとなるのですが、手動で柔軟にキーワード入札やターゲットを変更可能である分、プレーヤーの力量に大きく関わってきます。
以上の3点がリスティング広告を運用する上でのデメリットになります。
ここまでお伝えしたメリット、デメリットも踏まえ、リスティング広告を運用することが大切になってきます。
リスティング広告の設定方法
ここからはリスティング広告の設定方法に関してご紹介していきます。
1:Google広告アカウントを作成する。
1−1:「今すぐ開始」ボタンをクリック。
1−2:メールアドレス、サイトURLを入れる。
1−3:キャンペーンを作成する。
最初のキャンペーンは後から修正可能なので予算やキーワード、配信地域がざっっくり合っていることが確認できたら次へ進む。
1−4:お支払い情報の確認をする。
「請求先住所の国」と「タイムゾーン」は後から修正できないので気をつけてください。
その後は流れに沿って住所やお支払いタイプ(自動か手動か等)、お支払い方法の選択を進めていってください。
以上がGoogle広告アカウントの作成方法です。
まずはアカウントを作成して広告を作成することが目的であり、後からアカウント情報の修正も可能なので、最低限の情報を入れ込んだら設定に進みましょう。
2:ランティングページにタグ設置をする。
Google広告アカウントが作成できたら、広告の飛び先URLにタグ設置を行い効果測定をできるようにしておきましょう。
タグ設置はしなくても広告運用は可能ですが、ゆくゆくのことを考えるとデータ分析を行い、集計結果を次の運用に活かしていくことが大切になってくるので、グローバルサイトタグやタグマネージャーを使用して設置してみてください。
3:Google広告アカウントとGoogleアナリティクスを連携する。
Googleアナリティクスもタグ設置と同様、設定していくとデータを分析するのに活用できるため、最初に設定しておくと後々の効果分析で役立ちます。
設定方法は「Googleアナリティクス」の管理画面から「管理」⇨「プロパティ」⇨「Google広告とのリンク」で設定可能です。
*こちらはGoogleアナリティクスの管理画面です。
4:キャンペーンを作成する。
画面の左側の「キャンペーン」ボタンを押し、「新しいキャンペーンを作成」ボタンでキャンペーンを作成しましょう。
4−1:広告配信の目的を設定します。
任意で各々にあった目的を設定しましょう。
4−2:キャンペーンタイプを選択する。
ここではリスティング広告なので左上の「検索」にチェックを入れましょう。
4−3:目的をどのように達成するか選択しましょう。
任意で各々にあった達成方法を選択しましょう。
あくまでも一般的にですが、「ウェブサイトへのアクセス」か「電話件数」を設定することが多いので悩まれた際は参考にしてみたください。
商品購入を広告運用の目標とする場合は「ウェブサイトへのアクセス」、お問合せ数や電話での予約を目標とする場合は「電話件数」にチェックを入れてみてください。
4−4:予算と単価を設定する。
1日の予算を設定します。1ヶ月の総予算÷日割りの金額を入れましょう。クリック単価によってピッタリに予算消化行えない場合があるため、ざっくりの予算感で入れ込んでみましょう。
早めに予算を消化させたい場合は、ざっくり多めの予算、毎日少しずつ消化を行いたい場合は気持ち低めに設定するといいでしょう。
4−5:ネットワーク設定を行う。
今回は検索連動型広告のため、1つ目にチェック。
*ディスプレイ広告(画像の広告)を運用する際は、2つ目もチェックを入れましょう。
4−6:配信する地域を設定する。
今は日本にチェックを入れていますが、都道府県ごとや、地域、半径単位など設定可能です。
その場合は、上から3つ目の「別の地域を入力する」で設定を行いましょう。
4−7:配信言語を設定する。
4−8:オーディエンスセグメントを設定する。
ここでは、配信するターゲットを絞り込んで、配信ターゲット範囲の設定を行います。
左側の「検索」タブで直接ターゲット語句を検索するか、「閲覧」タブで指定のカテゴリを選択してみましょう。
あくまでもリスティング広告は、「ユーザーの消費行動に直接関連しやすい」ということを踏まえて購買に直結しやすい語句を選んでみましょう。
*キャンペーンのターゲティング設定を選択する箇所もありますが、これは任意で選択してみましょう。
4−9:「その他の設定」で配信開始日と配信終了日を設定する。
リスティング広告の場合、広告運用終了日は予算の消化具合によりますが、広告全般を運用する際のクセ付けという意味で終了日は記載すると安全です。
以上が広告の大枠であるキャンペーンを作成する手順になります。
5:広告グループを作成する。
ここからは広告グループを作成していきます。
キャンペーンでは広告の大枠である配信ターゲット設定や予算に関しての設定がメインでしたが、広告グループでは具体的な広告文などの内容やどのような検索キーワードで消費者は広告をクリックしてもらいたいかといったところを設定していきます。
5−1:広告グループの名前、検索キーワードを設定する。
ここで重要なポイントになってくるのが、「検索キーワード」の設定です。
検索キーワードの設定方法は主に「部分一致」「完全一致」「フレーズ一致」「絞り込み部分一致」の4種類があります。
名前の通り、消費者がGoogle検索上で調べたワードの中に、一つでも一致するものがあれば「部分一致」、消費者が調べたワードと設定したワードが完全に一致している状態で広告を配信する設定が「完全一致」、前後に指定したワード以外の語句を追加して検索が行われた場合でも表示される、部分一致以下、完全一致以上の絞り込みが「フレーズ一致」、部分一致の拡張機能版が「絞り込み部分一致」となります。
検索キーワードの設定方法は多様にありますが、リスティング広告の効果を最大化するためにはまず「部分一致」を使用して運用することをおすすめします。
Googleは1日に検索されるキーワードの約20%は、過去90日間に1度も使われたことがないキーワードだと発表しています。
なので購買見込み客を完全一致で揃えようとしても無理があるため、まずは「部分一致」を使用して広告のユーザーデータを貯める。データが溜まったら「完全一致」を付け加えていくといった方法をおすすめします。
5−2:広告文を作成する。
広告文や見出しは複数登録しておけばGoogleが自動で有効なテキストを表示してくれます。
基本的に1つの広告には広告見出しは表示は最大3個まで、入れ込み自体は最大15個可能です。広告文の表示は2個、入れ込みは最大4個入れ込み可能です。
表示URLのパスは飛び先に設定したURLの後に表示されるため、できるだけ関連性のある、+αのあったら嬉しい情報を盛り込んであげるといいでしょう。
以上が広告グループ作成の手順になります。
広告グループは作りすぎると管理が複雑になる一方、細かい分析をするには最適なのでバランスを見ながらキャンペーンと広告グループの個数は調節していくことがおすすめです。
関連外部サイト:リスティング広告代理店の選定法
リスティング広告を使って本質的な集客を学ぼう
以上がリスティング広告の設定手順となりますが、いかがだったでしょうか?
リスティング広告ではターゲットを想定したり、ユーザーが興味関心を示すキーワードを入れ込んだキャッチーな広告文を作成するかと思いますが、その上では「多角的な視点を持つ」ということが大切になってきます。
その方法として2通り、「視点を変えてみる」「一歩引いてみる」ということが良い施策を打つ上で有効です。
社内や自身のサービスを売り込む側として触れる時間が長ければ長いほど、ユーザー目線は滞りがちなので、定期的に「なぜそのサービスが必要なのか、どんな課題を解決できるのか」「消費者はどのような状況でそのサービスを欲しているのか」「どんな姿になるために消費者はそのサービスを利用するのか」といったことを改めて考え直してみることで新たな発見を得ることがあります。
また、広告設定でキーワードの洗い出しなどに没頭していると視野が狭くなってしまいがちですが、1度寝かせてみたり、1回休憩を取ったりして「1歩引いてみる」ことで見えていなかったものが見えることもあります。
ぜひ、設定する上で意識してみるとよりリスティング広告の理解が深まるかと思うので試してみてください。
ALL WEB CONSULTINGでは広告の運用代行だけではなく商品ページの改善やサイト全体の改善アドバイスなどもワンストップで行っておりますのでお悩みであればお気軽にご相談くださいませ。
ご相談は無料で行っております。
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WEBディレクター
中野 真央(なかの まお)
前職では、大手物流会社にて国際貿易業務に従事。
webマーケティングのスクールに3か月通い、WEBマーケティングの面白さ・奥深さを知る。
「クライアントに喜んでもらえる仕事をしたい!」と転職を決心し、企業理念に共感して株式会社ALL WEB CONSULTINに入社。
現在、社長のもとで高速に成長中。
マーケティングチーム
ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
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