【SEO×AI】 サーチコンソールから「指名/非指名キーワード流入」をAI活用して分析する方法
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みなさん、こんにちは。
株式会社ALL WEB CONSULTINGの江守です。
EC×AI研究所では、最新の生成AI情報やEC運営に役立つAI活用術を発信しています。
本日は、自社サイトに流入している検索キーワードを「指名」と「非指名」に分類・分析する方法についてご紹介します。
Googleサーチコンソールのデータと、ChatGPTなどの生成AIを活用したプロンプトを組み合わせることで、これまで時間のかかっていたキーワード分析が誰でも簡単に・短時間で実施可能になります。
また、記事内ではこの分析結果から得られるマーケティング上の示唆や、指名流入が多い/非指名流入が多いケースそれぞれの課題・改善策についても詳しく解説しています。
「サイトに来ているユーザーは、自社ブランドを知っている人なのか?」
「新規ユーザーがどれだけ獲得できているのか?」
このような疑問を、AIの力で“すぐに”明らかにする方法をお届けします。
目次
サイト流入キーワード、分析できていますか?
Googleサーチコンソールを活用しているEC担当者の中には、
「検索キーワードは把握しているけど、それが指名キーワードか非指名キーワードかの分類まではできていない…」という方も多いのではないでしょうか?
実はこの分析、生成AIとプロンプトを使えば誰でも簡単にできるようになります。
指名・非指名キーワード分析とは?
そもそもこの分析では、以下のようなキーワードを分類します:
分類 | 例 |
指名キーワード | 「〇〇ショップ」「〇〇ブランド」「〇〇株式会社」など、自社名や商品名、通称を含む検索 |
非指名キーワード | 「作業着 レディース」「洗えるスクラブ 白衣」など、一般検索ワードや悩み・課題系キーワード |
この分類によって、ブランド認知とSEO集客のバランスを測定し、戦略を練ることが可能になります。
プロンプトとAIツールを使った分析方法
AWCでは、誰でも簡単にこの分析が行えるように、専用のプロンプトシートを配布しています。
以下の手順で作業すれば、ChatGPTなどの生成AIにより一瞬で分析が完了します。
作業手順
① サーチコンソールからキーワードデータを抽出
Googleスプレッドシートの拡張機能を使って、サーチコンソールの検索クエリデータを直接シートに抽出します。
※この操作手順については別記事にて詳しく解説しています。
👉 サーチコンソールデータをスプレッドシートに抽出する方法はこちら
② プロンプトシートに必要項目を記入
用意されたGoogleスプレッドシートに下記の情報を入力します:
- 自社のブランド名や社名(複数入力可能)
- 省略形、愛称、通称(略称対応も可能)
- スプレッドシートの該当カラム指定
③ 生成されたプロンプトをAIに読み込ませる
自動生成されたプロンプトをChatGPTなどの生成AIに貼り付けるだけで、
すべてのキーワードが「指名/非指名」に分類され、割合・件数・上位キーワードも出力されます。

💡 アウトプット例
分類 | キーワード例 | クリック数 | インプレッション数 |
指名 | 株式会社ALL WEB CONSULTING | 380 | 1,200 |
非指名 | ECサイト コンサル | 270 | 1,500 |
さらに、指名・非指名それぞれの割合(%)や、クリック数TOP5などの要約付きで出力されます。
指名・非指名の割合から得られる示唆とは?
📌 指名流入が多い場合の課題と改善策
- 課題例:
- 新規ユーザーの獲得不足(既存ユーザー頼み)
- 指名検索に依存しており、広告停止で流入激減リスク
- 新規ユーザーの獲得不足(既存ユーザー頼み)
- 改善策:
- 一般キーワードでのSEOコンテンツ強化
- SNS施策・外部露出で新規認知獲得
- 顧客ロイヤルティ向上による指名流入の活用(リピート促進)
- 一般キーワードでのSEOコンテンツ強化
📌 非指名流入が多い場合の課題と改善策
- 課題例:
- ブランド想起が弱く、コンバージョンに至らない
- 情報収集ユーザー中心で“今すぐ客”が少ない
- ブランド想起が弱く、コンバージョンに至らない
- 改善策:
- サイト内導線強化(事例ページ・サービス紹介リンク)
- マイクロCVの設計(メルマガ登録・DL資料など)
- SNSや登壇によるブランド認知向上
- サイト内導線強化(事例ページ・サービス紹介リンク)
【無料DL】プロンプトシートはこちらから
こちらから指名・非指名分析用のプロンプト作成シートがダウンロードできます。
https://form.k3r.jp/awc2020/named-non-named-prompts
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、Googleサーチコンソールのデータを使い、生成AIを活用してサイト流入キーワードを「指名/非指名」に自動分類する方法をご紹介しました。
この分析によって、
- 自社ブランドの検索状況
- 新規と既存ユーザーのバランス
- コンテンツ施策や広告の方向性
など、EC戦略に直結する重要なヒントが得られます。
ぜひ、プロンプトシートを活用して、現状分析と改善施策立案に役立ててください。
EC×AI研究所 by AWCでは、最新の生成AI情報やEC運営に役立つAI活用術を発信しています。
楽天やAmazon、自社ECなど、あらゆるEC運営の現場で実践できるAI活用ノウハウやプロンプト事例を中心に、現場目線で「すぐ使える」「すぐ効果が出る」情報をお届けしていきます。
また、AWCでは生成AIの導入を通じたEC運営の効率化支援も行っております。
商品登録やデータ分析、コンテンツ制作など、日々の運営業務にAIを活用したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役
江守 義樹(えもり よしき)
WEB解析士協会 上級WEB解析士
ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。
その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。
2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。
2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。
データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。
マーケティングチーム
ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。