【2025最新】「楽天出店は儲からない」時代は終了?!自社EC苦戦の理由とEC成功への近道を解説!

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  • 楽天ネットショップコンサル記事

「儲からない」と言われ続けてきたモール出店

商材や販売方法にもよりますが、ECにおいて楽天やAmazonなどのモールに出店することは
  • 手数料を取られる
  • モールの方針に従わなくてはならない
  • 広告料がかかりすぎる
  • 競合店舗が多い
などの「イメージ」から「儲からない」と考えられてきました。 しかしここ最近、その勢力図が変わりつつあります。 今回は変化しつつある業界模様について詳しくご説明して参ります。

国内ECの市場規模は成長しつつ、成熟期に入っている

経済産業省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によると、日本国内のEC市場規模(BtoC)は24.8兆円。そのうち物販系のEC市場規模は14.6兆円です。前年からの伸長率は4.83%と、ここ数年の成長は鈍化傾向にありますが、堅調に拡大を続けています。 物販系EC市場は新型コロナウイルスの巣ごもり需要で2019年から2020年にかけて大きく成長しました。その後もテレワークの普及などが追い風となり、多くの国内需要を取り込みました。 生活の中でも、「インターネットでの購入(行動)」はかなり身近なものとなっていることがうかがえます。「楽天で買う」「Amazonで買う」が当たり前となっただけでなく、「お気に入りのお店の自社ECサイトで買う」という行動も、以前よりもかなりハードルが下がりました。 参考:令和5年度電子商取引に関する市場調査報告書|経済産業省

楽天・Amazon・Yahoo!の3大モールが国内ECの約7割を占める

国内EC市場が堅調に成長を続けていく中で、楽天・Amazonなどのモールも成長を続けています。EC市場トレンド調査を手がけるNintによると、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの3大モールの流通総額は約10.1兆円に達し、物販系EC市場規模14.6兆円の約7割が3大モールによるものであると伝えています。3大モールは前年比5.9%の増加を見せており、EC市場全体の成長を牽引していると言えます。 この中で楽天市場の成長も堅調です。楽天が2023年に発表した国内EC流通総額は約6兆円。 2024年速報数値ではマイナス成長の見込みですが、楽天によるとこれは前年のふるさと納税の駆け込み需要などが影響していると見られ、市場規模そのものは拡大傾向にあるとしています。 上記のデータから、国内BtoC物販市場は成熟期に入り、そのうち7割を占める大手モール(楽天・Amazon)市場も拡大もしくは成熟期に入っていると言えます。 このデータを見る限り、「楽天市場は儲からない」というのは現実的ではありません。 出典:「経済産業省の調査結果とNint分析で読み解く—2023年日本EC市場の振り返り」(2024年11月8日公開)|ECデータラボ(株式会社Nint)

一方で自社ECは厳しいデータが…。

国内のEC市場全体が成熟期に入り、なおかつ7割を占める3大モールが成長を続けているとなると、厳しいのが自社ECサイトです。自社EC全体の市場規模推移を示す具体的なデータは見当たらないものの、業界の肌感としても自社ECからモール回帰の動きは強く感じます。 自社ECは出店料・固定費が安く済むものの集客に苦労する店舗が多く、モールで「高い」と感じていた面が皮肉にも成長を鈍化させる原因となっています。 楽天やAmazonなどで成功した店舗が自社ECでも成功する例は見られますが、これはブランディングに成功した一部の店舗の成功例であり、自社ECからのスタートはファンをつけるまでに大きな苦労を伴う場合がほとんどです。 自社ECが厳しい理由にはもうひとつあります。それは「モールの審査基準の強化」です。 Amazonはそもそも店舗ごとの「出店」ではなく商品ごとの「出品」で扱われます。そのためJANコードを持たないオリジナル商材は目立ちにくいという側面があります。また楽天も「安心・安全への取り組み」としてガイドラインの設置や審査基準を設け、基準を満たさない商品や店舗に対して出店を制限する措置をとっています。 現状、モールで出店・出品するためにはEC市場・リアル市場である程度の実績を持っていることが必要というわけです。

自社衰退の理由は「クレジットカードの不正利用」か

期待されていた自社ECの成長が鈍化した大きな理由の一つに、「クレジットカードの不正利用」があります。 もともと日本国内ではインターネット通販に関して個人情報の漏洩やクレジットカードの不正利用を危惧する声が少なくありませんでした。国内EC市場の拡大と共にその声は沈静化していくかと思われましたが、クレジットカード不正利用被害は2017年ごろから急激に増加しはじめ、2021年には330億円と過去最大の被害額となっています。 クレジットカード不正利用被害のうち9割以上を占めるのが番号盗用による被害です。 偽サイトに誘導しクレジットカード情報を抜き取るフィッシング詐欺が増えたこともあり、消費者はクレジットカード情報を入力することに対してかなりの不安を感じるようになりました。このことが、クレジットカードを利用する自社サイトECにとって逆風となっています。 決済方法についてはAmazonペイや楽天ペイなど、大手モール系のセキュリティが担保されているものもあるため、このような決済手段を取り入れることで自社サイトの信頼性を高めることも可能です。 詳しくは弊社までお気軽にお問い合わせください。

モール・自社サイト、両者のメリット・デメリットを理解してバランスよく運営していくことが重要

いかがでしたでしょうか。モールにはモールの難しさ、自社ECには自社ECの難しさがあり、どちらがいいというわけではないということがお分かりいただけたかと思います。 今後、市場規模の変化をいち早くキャッチしながら、それぞれの良さを活かしてユーザーのニーズを獲得していくことがECサイトを運営するうえでは重要です。 自社ECだからダメ、モールだからダメ、ということではなく、商材に合わせた戦略を立てて実行に移していきましょう。

楽天市場にご出店をご希望の場合は、実績豊富な弊社へお問い合わせください。

楽天市場に出店する際は、しっかりとした運用と対策が重要です。特に価格や送料の設定、効果的なマーケティング施策を行うことで、競争の激しい市場でも売上を伸ばすことができます。 儲からないと諦めてしまう前に最適な方策を最短で実行する行動力と、キャッシュが尽きる前にやるべきことをやり切る柔軟性が重要となります。 まず、検索対策を意識したキーワードを活用し、顧客が求める情報を適切に表示することが大切です。レビューを集め、ショップの信頼性を高めることも売れるための鍵になります。また、クーポンやイベントを活用することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加につながります。 費用面では、広告費の負担を抑えながら、効果的な施策を実施することが求められます。競争が激しい市場では、価格競争に巻き込まれすぎず、独自のサービスや特徴を打ち出すことが重要です。利益率を維持しながら売上を伸ばすには、適切な支援やコンサルを受けるのも有効でしょう。 さらに、顧客対応やサポートの徹底も重要です。無料の資料や、わかりやすいノウハウの提供を通じて、顧客の信頼を獲得しましょう。楽天市場では、ランキングやおすすめ機能を活用することで、より多くの顧客に商品を知ってもらうことができます。 成功のためには、継続的な改善と実施が不可欠です。検討を重ね、実際のデータをもとに適切な対策を講じましょう。競争の中で勝ち抜くために、環境を整え、戦略的に導入を進めていきましょう! 弊社は多くの実績と経験値から最適な出店プランをご提案します。出店後の運営や広告、SEOプランについてもコンサルティングが可能です。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

WEB集客やネットショップ運営などでお悩みがあれば一度ご相談ください。ご相談は無料で行なっております。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

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