【2025年最新】RPPとは?楽天RPP広告の設定方法から運用のコツまで徹底解説
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- 楽天ネットショップコンサル記事
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みなさん、こんにちは。
株式会社ALL WEB CONSULTING代表の江守です。
私は過去に数百サイト以上のECサイトでサイト分析、戦略立案、売上向上のためのアドバイスを行ってきました。
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そもそも楽天RPP広告とは?
楽天RPP広告とは、楽天市場内で検索をした際に検索したキーワードに連動して表示される検索連動型広告のことになります。
RPPとはRakuten Promotion Platform(楽天プロモーションプラットフォーム)の略で、今まではサーチワード広告、楽天CPC広告という広告でしたがRPP広告は機械学習を活用するなどより進化を遂げております。
RPP広告の特徴
RPP広告の特徴ですが主に下記となっております。
- 月予算5,000円~行える
- CPC単価が10円と安価に行うことができる(※2021年7月1日より10円に最低CPC単価が10円に変更されました。)
- 機械学習を用いておりユーザーの購買データや閲覧履歴などもとに、そのユーザーにとって最適な商品を自動で配信してくれる
- キーワード指定を行うことができるため特定のキーワードでの露出を強化したりなどが可能
- 商品別でCPCを設定することができるため特定商品の露出を強化したりなどが可能
- 効果の悪い商品については除外設定ができる
- パフォーマンスレポートが見れるため広告の詳細を分析することができる
RPP広告の表示場所は?
RPP広告の表示場所ですが下記となっており、検索した際にPCであれば上から3枠、スマホであれば上から5枠に掲載されます。(PRと記載があるものがRPP広告に出稿している商品です。)
▼PC
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▼スマホ
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また、検索結果以外にもジャンルから入ったページ、楽天のトップページから階層を下ったページなどにも表示されます。
RPP広告の設定方法について
楽天RPP広告の設定方法を説明します。
RMSからキャンペーンを設定する
RMSトップ>広告・アフィリエイト・楽天大学>1.広告(プロモーションメニュー)>検索連動型広告(RPP)>ページ上部タブの「キャンペーン」をクリック
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ここから実際にキャンペーンを設定します。
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キャンペーン名:こちらは管理しやすい名前を入力してください。
ステータス:すぐ始める場合は「有効」にチェックをいれてください。「無効」にすると停止されます。
継続月予算:ここに入力した金額は今月以降も継続的に適用されます。
CPC(1クリックあたりの入札単価):1クリック当たりの単価を入力してください。最低10円から設定ができます。
これで24時間以内に掲載が始まります。
キーワード指定の設定方法
キーワード指定を行う場合はRPP広告の管理画面の「商品・キーワード指定」から行うことができます。
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設定方法はRMSから直接行う方法とCSVをダウンロードして行う方法があります。RMSから行う場合、表示目安CPCがでますのでこちら参考にしながらCPCを決定していくのがいいかと思います。
除外商品の設定方法
除外商品を登録する場合はRPP広告の管理画面より「除外商品」タブをクリックしファイルフォーマットサンプルをダウンロード、こちらに除外したい商品を記載してアップを行います。
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RPP広告の表示ロジックについて
RPP広告ですが設定したもののなかなか表示されない、といったご相談をよくいただきます。
RPP広告の表示率は下記の要素で成り立っておりここを知ることで表示率を上げることが可能です。
- その商品の売上件数
- その商品の売上額
- CPC単価
- レビュー件数
etc…
私の経験則ですが特に「売上件数×売上額×CPC」が重要だと感じております。
基本的に売上が高い商品の方が表示率が高い傾向にあります。
そのため、まだ登録したばかりで売上の実績がない商品などについてはCPCを上げるなどして表示率をあげることが必要です。
また、キーワードについては指定しない場合、楽天が「商品名」「キャッチコピー」「商品説明文」から自動的に選択をして表示させるような仕組みになっています。
そのため、意図しないキーワードで表示されてしまっていた、といったことがよくあります。
(例えば、ボクサーパンツの商品名に検索対策で「かわいい」といれていたらこのキーワードで大量に流入しており転換率が大きく下がったということがありました。)
こちらについては商品ページの流入キーワードを細かくチェックし調整を行っていくことが重要となります。
※各商品ページへの流入キーワードを確認する方法については下記の記事を参考にしてください。
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RPP広告の注意点
RPP広告ですが運用する上でいくつか注意点がありますのでこちらを解説していきます。
基本的に全商品が対象になってしまう
RPP広告の注意点ですが基本的に全商品が対象となりますので例えば新しい商品を商品登録した場合、自動的に出稿対象となります。
もし広告に表示させたくない商品である場合は必ず除外商品登録を行うことが必要です。
パフォーマンスレポートも全商品が対象となってしまう
こちらですが広告のパフォーマンスレポートを確認するときの注意点としてパフォーマンスレポート内の売上やROASは広告掲載している商品をクリックして他の商品を購入した場合でも最初にクリックした商品の成果として計上されてしまいます。
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いわゆるアシストコンバージョンのような感じですがラストクリックではないのでこの点は注意が必要かと思います。
RPP広告の効果的な調整方法&過去の事例
RPPの効果的な調整方法を過去の弊社での事例を交えて説明します。
大きく下記が調整方法となります。
- 効果が悪い商品については除外設定する
- 予算が少ない場合はまずCPC10円(最低CPC単価)で表示される商品を見つけてみる
- 流入キーワードを確認して調整
- リピート率が高い商品については露出を強化する
- アクセスが少ないが転換率が高い商品の露出を強化
- 転換率が高いキーワードで検索順位が低い場合はキーワード指定して露出を図る
- パフォーマンスレポートで効果が悪い商品については除外設定する
- イベント時には露出強化を行う
- 月末は予算切れに注意して運用を行う
普段調整する際の参考にしてみてください。
広告の目的を明確にしましょう
まずは広告を行う目的を明確にすることが重要です。
・広告を活用して利益をあげる
・広告を使って新規顧客を獲得する
→新規客を獲得することが目的であればリピート率の高い商品に絞って運用する、新規顧客を獲得した場合何%がリピートにつながっているかを把握する、LTV(生涯顧客価値)を把握して最大CPAを決定していくことが必要です。
・広告を使ってショップの認知度を向上させる
・広告を使って売上をあげ、検索順位をあげる
予算が少ない場合はまずCPC10円で表示される商品を見つけましょう
予算が限られておりCPC単価があげられないといったご相談もよくいただきます。
この場合、まず最低の10円から出稿することをおすすめします。
前述の通り売上実績がないとそもそも表示がされませんが中には10円でもかなり表示される商品があります。(我々はこういった商品をお宝商品と言っております。)
まずは低単価で集客ができる商品を発見し、この商品にサイト内の回遊バナーなどを設置して他商品(売れ筋商品や売りたい商品など)へ回遊をさせましょう。
流入キーワードを確認して調整しましょう
その商品ページにどのようなキーワードで流入しているかを確認し調整を行います。
楽天RPP広告は商品名やキャッチコピーなどからキーワードを抽出し表示しているため購入につながらないキーワードでも表示されることがよくあります。
実際にどのようなキーワードで流入しているかを確認し、もし意図しないキーワードで流入しているのであれば商品名などを調整する必要があります。
各商品ページの流入キーワードはRMSの
データ分析>6.売上改善アクション>楽天サーチ流入改善
から商品ページの流入キーワードを確認することができます。
そのため実際に検索をしてみて広告が表示されているのか、自然検索で上位にあがっているのかを確認していく必要があります。
弊社では独自開発したツールを使って各ページの流入キーワードをリスト化、キーワードごとの転換率を出すことができるため、転換率が高いキーワードで検索順位が低いキーワードについてはキーワード指定して運用を行っております。
リピート率が高い商品については露出を強化しましょう
リピート率が高い商品については新規獲得すればその後リピートにつながるため入口商品として露出を強化することが重要です。
リピート率についてはRMSの
データ分析>2.店舗カルテ>ページ上部タブの「売れている商品は?」>2年間通算 購入商品別顧客獲得数
から確認できます。
こちらはサイト内のリピート率になりますが新規を多く獲得している商品については露出を強化することでサイト全体のLTVを上げていくことが可能です。
アクセスが少ないが転換率が高い商品の露出を強化しましょう
アクセスは少ないけども転換率が高い商品についてはアクセスを強制的に集めることで売上の最大化を図れる可能性があります。
こちらもRMSのデータ分析より商品別のパフォーマンスレポートが閲覧できますのでそちらをチェックします。
弊社では下記のようなバブルチャートを作っており、転換率が高いが(グラフでいくと左上のエリア)アクセスが少ない商品について一覧化し運用を行っております。
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転換率が高いキーワードで検索順位が低い場合はキーワード指定して露出を図る
転換率が高いが検索順位が低いキーワードについてはキーワード指定を行いキーワード単体で運用します。
キーワード別の転換率については弊社で開発したようなツールを用いないと厳しいかもしれませんが、「このキーワードで表示されたら売れる」というものがあればそちらについてはキーワード指定することをおすすめします。
ちなみに弊社ではキーワード別の転換率と検索順位をツールを活用して抽出し、そのキーワードに対して個別で運用を行っております。
過去にはキーワード単体でのROASが1,500%を超えるなど大きく成果をだしておりますんでおすすめの調整方法です。
詳しくは下記の記事に記載してありますので興味のある方は見てみてください。
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パフォーマンスレポートで効果が悪い商品については除外設定する
RPP広告は広告の管理画面よりパフォーマンスレポートがダウンロードできますのでこちらを確認し、商品別でのROASが悪いものなどがあれば除外登録などを行う必要があります。
ROASが悪くなる原因としては
- 商品単価に比べてCPCが高い
- 表示されているが競合の商品に負けている
- 在庫が少ない
- ページの転換率が低い
楽天RPP広告のROASを最大化するにはこまめな調整が必要
いかがでしたでしょうか?
楽天RPP広告は設定も簡単で安価に始められるメリットもありますが、きちんと調整を行っていかないと効果的な運用ができません。
また、広告を行う目的を明確にしないとどれくらいまでコスト投下していいか、KPIは何かなど見ていく数値が変わってきます。
この辺はRPP広告を開始する前にチームでしっかり話合って始めることをおすすめします。
また、広告だけの改善ではなく併せて商品ページの方も一緒に改善していく必要があります。
どれだけ集客できても商品ページに魅力がない、在庫がほとんどないなどすると売上にはつながりません。
折角お金をかけて広告を行うのであればページの方もしっかり作りこんでいきましょう。
ALL WEB CONSULTINGでは自社開発したツールなどを活用しRPP広告の運用代行を行っております。
広告だけではなく商品ページの改善やサイト全体の改善アドバイスなどもワンストップで行っておりますのでお悩みであればお気軽にご相談くださいませ。
ご相談は無料で行っております。
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この記事を書いた人
株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役
江守 義樹(えもり よしき)
WEB解析士協会 上級WEB解析士
ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。
その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。
2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。
2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。
データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。
マーケティングチーム
ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。