Amazon広告を種類別に徹底解説!【重要なのは3種類】

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  • Amazonネットショップコンサル記事

「広告をかけて売上を伸ばしたいけど、種類がたくさんあってわからない!」

そんな方に向けて、本記事ではAmazon広告を種類別に徹底解説します。それぞれの特徴、強み、費用などをまとめているため、あなたにオススメの広告が見つかるでしょう。

記事の後半では、広告出稿の始め方や注意点についても触れていますので、最後まで読んでAmazonの売上をあげていきましょう。

Amazon広告とは

Amazon広告とは、世界最大級のオンラインショッピングサイトであるAmazonが提供する広告サービスのことです。

このサービスの大きな特徴は、Amazonが保有する膨大なデータを活用し、高精度なターゲティングが可能である点です。検索広告、ディスプレイ広告、動画広告など、多様な広告形式が用意されており、さまざまなニーズに対応できます。

また、他の広告媒体と比べて手続きがシンプルで、少額からでも気軽に始められるのが魅力です。

さらに、Amazonには購入意欲の高いユーザーが多く訪れるため、購買行動に直結する効果的なアプローチが可能です。このため、商品の認知拡大や売上向上を目指す企業にとって、非常に有用な広告手法となっています。

Amazon広告の種類

Amazon広告には、主に以下の4種類があり、その中でも重要なのが3種類の「スポンサー広告」です。

  • スポンサープロダクト広告
  • スポンサーブランド広告
  • スポンサーディスプレイ広告
  • Amazon DSP

以下にて詳しく解説します。

スポンサープロダクト広告

✔ 特徴

広告らしさを感じさせず、ページ全体に自然に馴染むデザインが特徴です。そのためクリックされやすく、高い効果が期待できます。

✔ 表示される場所

「検索結果ページ」や「商品詳細ページ」など、ユーザーの目に触れやすい場所に表示されます。

✔ 強み

クリエイティブが自動生成されるため、手間をかけず簡単に広告運用を始められる点が強みです。

✔ 詳細

掲載までの手順は非常にシンプルで、「広告を掲載する期間」「予算」「ターゲットとするキーワードまたは商品」を決めるだけで準備が完了します。また、オートターゲティング機能を利用することで、Amazonが広告に関連性の高い検索用語や商品を自動で選び、効率的に広告を配信します。

スポンサーブランド広告

✔ 特徴

自社ブランド全体をまとめて訴求できるのが特徴です。

✔ 表示される場所

検索結果の上部に表示されます。

✔ 強み

商品とブランドロゴを組み合わせて表示できるため、自社ブランドとしての認知度向上につながります。また、動画を活用した広告展開も可能です。

詳細

スポンサープロダクト広告が特定の商品をプロモーションするのに適している一方で、スポンサーブランド広告はブランド全体を効果的にプロモーションすることができます。

たとえば、スマホケースを販売している場合、ユーザーが使っているスマホの機種が異なるため、特定の商品に絞った広告では対応が難しいことがあります。しかし、スポンサーブランド広告を利用すれば、ブランド全体を包括的にプロモーションできるため、ユーザーは遷移先で自分の機種に合ったスマホケースを見つけることができます。この仕組みにより、ユーザーに適した商品を提案でき、取り逃しを防ぐことが可能です。

さらに最近では「スポンサーブランド動画広告」と呼ばれる動画形式の広告サービスも追加されています。この機能を活用することで、よりリッチな表現でユーザーの興味を引きつけることができます。

スポンサーディスプレイ広告

特徴

競合他社の商品を閲覧しているユーザーを、自社商品ページへ誘導できるのが特徴です。

表示される場所

「商品の詳細ページ」に広告が表示されます。

強み

購買意欲の高いユーザーに直接アピールできる点が大きな魅力です。特に、詳細ページまで進んでいる積極的なユーザーに効果的です。また、動画を活用した訴求も可能です。

詳細

従来のスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告は、ユーザーが検索したキーワードに基づいて表示されていました。一方で、スポンサーディスプレイ広告は、幅広い表示場所を持ち、オーディエンスを用いたターゲティングが可能です。

この特性により、以下のようなアプローチができます。

  • カートに商品を追加したが、購入に至らなかったユーザーへのリターゲティング
  • 商品詳細ページを閲覧したユーザーに対する再アプローチ
  • 年齢や地域などのユーザー属性を設定し、商品についてまだ認知のない潜在層へのアプローチ

スポンサーディスプレイ広告は、幅広い掲載先やターゲット層にリーチできる点が特長であり、ユーザーが商品を発見する段階から購入するまでを一貫してサポートします。そのため、以下のようなニーズに最適です。

  • 認知度の低い商品を効率的に広告したい
  • リターゲティングを活用し、広告効果を最大化したい

スポンサープロダクト広告と基本的な導入手順は似ていますが、オートターゲティング機能は備わっていないため、戦略的な運用が求められます。そのため、ほかの広告形式と比べるとやや導入のハードルが高い施策と言えます。

Amazon DSP

特徴

Amazon以外のサイトでも広告を配信できる点が特徴です。

表示される場所

Amazon内外を問わず、さまざまな広告掲載枠に表示されます。

強み

細かいセグメント設定を行うことで、ターゲットを絞り込んだ広告配信が可能です。また、Amazonのサイトを訪れていないユーザーにもリーチできるため、潜在層へのアプローチにも適しています。

詳細

Amazon DSPの「DSP」は「Demand-Side Platform」の略で、広告主向けプラットフォームを指します。上記で紹介した3つの広告形式は、Amazonで販売する商品をプロモーションするためのものでした。一方、Amazon DSPでは以下のような利用が可能です。

  • 広告の遷移先をAmazonの詳細ページではなく、自社のランディングページ(LP)に設定
  • Amazon外のリンクに遷移させ、Amazon外の商品やサービスを紹介

Amazonは世界的に多くのユーザーを抱える総合ECサイトであり、Amazon DSPを活用すればその豊富なユーザーデータを活かして、効率的に自社商品のプロモーションを行うことができます。このため、以下のような目的を持つ企業におすすめです。

  • Amazonユーザーやそのデータを活用して、自社商品やサービスを効果的に紹介したい
  • 自社ブランドや企業そのもののPRを行いたい

Amazon広告を使用するメリット

Amazon広告は、購買意欲の高いユーザーに効率的にアプローチできる広告サービスです。豊富なデータを活用し、広告を見てもらいたい相手にしっかり届ける仕組みが整っています。

そのため、他の広告プラットフォームと比べて費用対効果が高く、売上アップにつながりやすいのが特徴です。以下、具体的なメリットを見ていきましょう。

① 購買意欲の高いユーザーに広告を配信できる

Amazonには、すでに「買いたい」と思っているユーザーが多く訪れます。そのため、「買うかどうかわからない」ユーザーに広告を配信するよりも、広告費の無駄を抑えつつ効果的なアプローチが可能です。

購買意欲の高いユーザーをターゲットにすることで、効率的に売上アップが期待できます。

② 商品を見つけてもらいやすくなる

数億点もの商品が出品されているAmazonでは、自然検索だけで商品を見つけてもらうのは難しいです。

しかし、広告を利用すれば1ページ目の目立つ位置に商品を表示でき、閲覧される確率が格段に上がります。商品がユーザーの目に留まりやすくなり、売上アップに直結します。

③ 膨大なデータを活用したターゲティング

Amazonは、膨大な顧客データをもとに高精度なターゲティングが可能です。たとえ自社の商品を初めて購入するユーザーであっても、Amazonが蓄積した購買履歴や興味関心のデータを活用して「好みに合った商品」を提示できます。

これにより、自社ECサイトでは難しい、きめ細かな広告配信が実現します。

④ 購入されるほど上位表示される

Amazonの検索アルゴリズムでは、購入されるほどその商品が「人気商品」として認識され、検索結果で上位に表示されやすくなります。一度上位にランクインすれば、自然検索でも目立つようになり、さらに売上が伸びる好循環を生み出します。

⑤ 信頼性の高いレビューがさらに売上を後押し

Amazonでは、購入者のリアルなレビューが見やすく表示されます。この仕組みが購買を後押しし、商品への信頼感を高める効果があります。レビューが増えれば商品がさらに売れ、その結果、上位表示もキープしやすくなります。

⑥ 競合商品のページにも広告を表示可能

Amazon広告では、競合商品の詳細ページに自社商品を表示させることができます。たとえば、他社のイヤホンを閲覧しているユーザーに自社のイヤホン広告を見せることで、競合のお客様を獲得するチャンスが広がります。これはAmazonならではのユニークな仕組みです。

Amazonスポンサー広告の費用

広告運用において大切なことは、かかった費用に対して効果を示す費用対効果です。ここではAmazon広告の料金の仕組みと費用相場について解説します。

Amazonスポンサー広告の料金の仕組み

Amazon広告は、クリック課金型(CPC: Cost Per Click)を採用しています。この仕組みでは、広告がクリックされた場合にのみ費用が発生します。料金は以下の計算式で決まります。

▷ クリック単価 × クリック数 = 広告費用

狙うキーワードやユーザーのクリック数によって、実際にかかる費用が変動するため、柔軟な広告運用が可能です。

Amazonスポンサー広告の費用相場

Amazon広告はクリック課金型を採用しているため、かかる費用は設定した予算やクリック数に応じて異なります。以下は、主な広告形式ごとのおおよその費用相場です。

広告の種類1クリックあたり(目安)1日あたり(目安)1ヶ月あたり(目安)※売上100万円想定
スポンサープロダクト広告5~10円1,000円~200,000円前後
スポンサーブランド広告5~10円1,000円~200,000円前後
スポンサーディスプレイ広告5~10円1,000円~200,000円前後

費用は選択するキーワードやターゲティング条件によって変動するため、具体的な運用コストはキャンペーンごとに異なります。ただし、比較的少額から始められるため、予算に応じた柔軟な広告運用が可能です。

Amazon広告の始め方・出し方

Amazon広告の始め方・出し方の主な流れは以下のとおりです。

  1. Amazonへの出店・出品
  2. 広告を作成
  3. 予算の設定・広告配信

1. Amazonへの出店・出品

まずは、Amazonの出品アカウントを作成する必要があります。登録申請を行い、出店・出品手続きを進めましょう。なお、スポンサー広告を利用するには、「大口出品アカウント」に登録する必要があります。この登録は、Amazon広告を始めるための重要な条件の一つです。

2. 広告を作成

出店・出品の準備が整ったら、セラーセントラル(出品者向けの管理画面)に移動します。セラーセントラル内の「広告」タブから、出稿したい広告の種類を選択し、詳細設定を進めていきます。また広告作成時は、以下の3点に気をつけましょう。

⚠ 広告の種類ごとに作成方法が異なる

利用する広告形式(スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告など)に応じて設定方法が異なるため、選択した形式に合わせた手順を確認しましょう。

⚠ Amazonブランド登録が必要な場合がある

スポンサーブランド広告やスポンサーディスプレイ広告を出稿する場合、事前にAmazonブランド登録が必要です。この手続きを忘れずに行いましょう。

⚠ 商品の詳細ページを充実させる

広告を出稿する商品については、詳細ページの情報をできるだけ詳しく記載しておくことが重要です。商品情報が充実していれば、広告をクリックしたユーザーが購入に至る可能性が高まります。

3. 予算の設定・広告配信

最後に、広告費の予算を設定して広告配信を開始します。Amazon広告では、クリック課金型(CPC: Cost Per Click)を採用しているため、1日の予算やクリック単価の上限を柔軟に設定できます。

利用する広告形式によって設定方法が異なる場合があるため、選んだ広告形式ごとの詳細を事前に確認し、適切な予算を設定しましょう。広告の出稿方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

https://allweb-consulting.co.jp/amazon_netoshop/amazon-ads-howto

Amazon広告を利用する際の注意点

1. 広告出稿には条件がある

利用する広告形式によって出稿条件が異なります。たとえば、スポンサー広告を出稿するには、大口出品アカウントで登録している必要があります。この条件を満たさない場合、広告出稿ができないため注意してください。

2. 広告掲載が禁止されている商品がある

Amazonでは、以下のような商品は広告を出稿できません。

  • アダルト商品
  • 中古品や再生品
  • 銃刀類
  • タバコ類
  • 危険物
  • 医薬品および医療機器

広告を出したい商品が規約に違反していないか、事前に確認しておきましょう。

3. 在庫切れは機会損失につながる

広告を出稿している商品の在庫が切れてしまうと、購入のチャンスを逃すだけでなく、SEOにも悪影響を及ぼします。在庫状況は定期的に確認し、切らさないように管理することが重要です。

まとめ

今回は、Amazon広告の種類について解説しました。

  • Amazon広告は、スポンサー広告3種とその他4種の合計7種類
  • それぞれ表示場所や強みが異なる
  • 他社の広告と比べ、始め方が簡単で費用も安く、顕在層にリーチできるため効果が出やすい

Amazon広告は、豊富な種類と膨大なデータを活用し、幅広いユーザーにリーチできる有効な施策です。Amazonに商品を出品している方はもちろん、出品していない方でも、国内最大規模のユーザー数を活かして、自社商品の販売促進に役立てましょう。

WEB集客やネットショップ運営などでお悩みがあれば一度ご相談ください。ご相談は無料で行なっております。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

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