ディレクトリマップとは?作り方からSEO活用・競合分析への応用まで徹底解説
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Webサイトの制作やリニューアル、SEO改善に取り組む中で「ディレクトリマップ」という言葉を目にしたことはないでしょうか。ディレクトリマップはサイトの全体像を把握し、SEOの問題点を効率的に発見するために欠かせない資料ですが、「そもそも何なのか」「サイトマップとどう違うのか」「どうやって作ればいいのか」がわかりにくいという声も多く聞かれます。
この記事では、ディレクトリマップの基本的な定義から、記載すべき項目、具体的な作り方、無料で使える自動生成ツールの比較、さらにはAIを活用した競合分析への応用まで、実務で使える知識を網羅的に解説します。
目次
ディレクトリマップとは?
ディレクトリマップの定義
ディレクトリマップとは、Webサイトに存在するすべてのページの情報を一覧にまとめた管理表のことです。各ページのURL、タイトル、階層構造、メタ情報などを1つの表に集約し、サイト全体を俯瞰できるようにしたものを指します。
わかりやすく言えば、Webサイトの「設計図」であり、同時にサイトの「健康診断書」でもあります。新規でサイトを構築する際にはページ構成の設計図として使い、既存サイトの改善時にはSEOの問題点を洗い出す診断書として機能します。
一般的にはエクセルやGoogleスプレッドシートで作成・管理されることが多く、「ページリスト」「サイトストラクチャ」と呼ばれることもあります。
ディレクトリマップの具体的なイメージ
ディレクトリマップのイメージがつかみにくい方は、「本の目次」を思い浮かべてみてください。本の目次は、章・節・項の構造と各ページ番号を一覧にしたものですが、ディレクトリマップはこれのWeb版です。章にあたるのが「カテゴリページ」、節にあたるのが「一覧ページ」、項にあたるのが「詳細ページ」、そしてページ番号にあたるのが「URL」です。
最小構成としては、ページID・階層・ページ名・URLの4項目があればディレクトリマップとして成立します。ここにtitleタグやmeta descriptionなどのSEO情報を加えることで、サイト改善に直結する実用的な資料になります。 <!– ※実際の記事にはAWC自社テンプレートのキャプチャ画像を掲載 –>
ディレクトリマップとサイトマップ・ワイヤーフレームの違い
「ディレクトリマップ」と「サイトマップ」は混同されやすいですが、役割も形式もまったく異なります。ここではワイヤーフレームも含めた3つの違いを整理します。
ディレクトリマップとサイトマップの違い
サイトマップは、サイト全体の構造を「図」で俯瞰するためのものです。トップページを起点にカテゴリや下層ページがツリー状に枝分かれしていく図をイメージするとわかりやすいでしょう。
一方、ディレクトリマップは全ページの詳細情報を「表」で管理するものです。1行に1ページの情報が並び、URL・タイトル・SEO情報などが列として並ぶスプレッドシート形式が基本になります。
たとえるなら、サイトマップは「地図」、ディレクトリマップは「住民台帳」です。地図を見れば街の全体像がわかりますが、各世帯の詳細情報を知るには住民台帳が必要です。Webサイトでもこれは同じで、構造の全体像はサイトマップ、各ページの詳細はディレクトリマップという使い分けになります。
なお、「サイトマップ」という言葉は文脈によって3つの意味で使われます。ここで言う構造図(ツリー図)としてのサイトマップのほか、ユーザー向けにサイト内の全ページへのリンクを並べたHTMLサイトマップ、検索エンジン向けにURLを通知するXMLサイトマップ(sitemap.xml)があります。ディレクトリマップはこのいずれとも異なる、サイト管理・制作のための内部資料です。
ディレクトリマップとワイヤーフレームの違い
ワイヤーフレームは、1ページ単位のレイアウト設計図です。「このページのヘッダーにはロゴとナビゲーション、メインエリアには商品画像と説明文、サイドバーには関連商品…」というように、1ページ内の要素配置を設計します。
ディレクトリマップはあくまで「サイト全体のページ一覧管理」であり、個々のページの中身は扱いません。
Web制作のプロセスでは、まずサイトマップで全体構造を決め、次にディレクトリマップで全ページの詳細情報を整理し、最後にワイヤーフレームで各ページのレイアウトを設計するという順序で進むのが一般的です。
3つの使い分けまとめ
| 比較項目 | サイトマップ | ディレクトリマップ | ワイヤーフレーム |
|---|---|---|---|
| 目的 | サイト全体の構造を俯瞰する | 全ページの詳細情報を管理する | 各ページのレイアウトを設計する |
| 対象範囲 | サイト全体(構造のみ) | サイト全体(各ページの詳細) | 1ページ単位 |
| 形式 | ツリー図 | 一覧表(スプレッドシート) | 画面設計図 |
| 作成タイミング | 企画・設計の初期 | 設計〜制作の全工程 | 設計〜デザイン段階 |
| 主な作成者 | ディレクター / プランナー | ディレクター / SEO担当者 | デザイナー / ディレクター |
ディレクトリマップはなぜ必要?5つのメリット
「ディレクトリマップが何かはわかったけど、本当にわざわざ作る必要があるの?」と思う方もいるかもしれません。ここでは、ディレクトリマップを作成することで得られる5つの具体的なメリットを解説します。
①サイト全体の規模とページ構成を一目で把握できる
「うちのサイト、全部で何ページあるんだっけ?」——この質問にすぐ答えられるWeb担当者は意外と少ないものです。
ページ数が10〜20程度の小規模サイトであれば頭の中で把握できますが、100ページを超えるとディレクトリマップなしでの全容把握はほぼ不可能です。とくにECサイトやコーポレートサイトでは、長年の運用でページが増え続け、管理者すら把握していないページが存在することも珍しくありません。
ディレクトリマップを作成すれば、サイトの全ページ数、カテゴリ構成、階層の深さが一目瞭然になります。
②コンテンツの重複・不足を発見できる
似たような内容のページが複数存在していないか(カニバリゼーション)、本来あるべきページが存在していないか(機会損失)。こうした問題は、ページを一覧化して俯瞰して初めて気づけるものです。
たとえば「商品の選び方」について書かれた記事が3本あるのに「商品の使い方」の記事が1本もない、といった状況は、ディレクトリマップで全ページを並べるだけで発見できます。
③SEO対策の抜け漏れを防げる
ディレクトリマップにtitleタグやmeta descriptionの情報を加えれば、SEO観点での問題点が浮き彫りになります。
具体的には、titleやdescriptionが未設定のページ、内容が重複しているページ、意図せずnoindex設定になっているページ、階層が深すぎてクローラーが到達しにくいページなどを一括で洗い出せます。これらの問題はサイトを1ページずつ確認していては見つけられません。
④制作・リニューアルの見積もりと進捗管理に使える
サイトリニューアルや新規制作において、ページ数は工数見積もりの基礎データです。ディレクトリマップがあれば「全何ページ中、新規作成が何ページ、既存流用が何ページ、削除が何ページ」が明確になり、正確な見積もりが出せます。
また、各ページに「ワイヤーフレーム済」「デザイン済」「コーディング済」「公開済」といったステータス列を追加すれば、制作の進捗管理表としても機能します。
⑤関係者全員の共通認識をつくれる
Webサイトの制作・運用には、ディレクター、デザイナー、エンジニア、クライアントなど複数の関係者が関わります。「あのページ」が全員同じページを指しているか——この認識のズレが、制作現場では頻繁にトラブルの原因になります。
ディレクトリマップで各ページに一意のIDを振れば、「ページA-2-1のデザインを修正してください」のように、曖昧さのないコミュニケーションが可能になります。
ディレクトリマップに記載すべき項目一覧
ディレクトリマップに記載する項目は、目的に応じて3段階で考えるのがおすすめです。
必須項目(最低限これだけは入れる)
どんなディレクトリマップにも共通して必要な基本項目は以下の5つです。
ページID(管理番号): 各ページを一意に識別するための番号。「A-1」「B-2-1」など、階層構造が読み取れる命名規則にしておくと便利です。
階層(第1〜第5階層): トップページを第1階層とし、配下のページを第2、第3…と分類します。URLのディレクトリ構造と対応させるのが基本です。
ページ名称: そのページの内容を端的に表す名前です。
URL(ディレクトリ名/ファイル名): 各ページの完全なURLパスを記録します。
ステータス: 新規作成・既存・削除・リダイレクトなど、ページの状態を管理します。リニューアル時に特に重要な項目です。
SEO関連項目(SEO対策を行うなら必須)
SEOの観点でサイト改善を行う場合は、以下の項目を追加します。
titleタグ、meta description、h1タグの3つは最低限必要です。これに加えて、meta keywords(現在は参考程度)、noindex/nofollowの設定状況、canonical URL、構造化データの有無といった項目があると、SEO監査用の資料として十分に機能します。
運用・管理項目(チームでの制作管理に便利)
チームで制作を進める場合は、担当者名、制作ステータス(ワイヤー/デザイン/実装/公開)、備考・メモ、テンプレート種別(共通/LP/ブログ等)、最終更新日などの管理項目を加えると、プロジェクト管理シートとしても活用できます。
応用項目(より詳細な分析を行う場合)
さらに踏み込んだ分析を行う場合は、OGP情報(og:title / og:description / og:image)、Googleアナリティクス/GTMの設置有無、HTTPステータスコード(200/301/404等)、ページサイズ(KB)、viewport設定、https対応状況といった項目が有用です。
ただし、これらの項目を全ページ分、手動で確認・入力するのは現実的ではありません。後述する自動生成ツールを使えば、これらの情報を一括で取得できます。
ディレクトリマップの作り方【4ステップ】
ディレクトリマップの作り方を4つのステップに分けて解説します。新規サイトでも既存サイトでも、基本の流れは同じです。
Step1. 対象サイトの全ページを洗い出す
まずはサイト内に存在するすべてのページのURLを把握する必要があります。
新規制作の場合は、必要なページをリストアップする作業がこのステップにあたります。トップページ、カテゴリページ、商品詳細、会社概要、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、必要なページをすべて書き出しましょう。
既存サイトの場合は、sitemap.xml、Googleサーチコンソールの「ページ」レポート、あるいはクローリングツールを使ってURLを抽出します。手動でサイト内を巡回して拾い出す方法もありますが、ページ数が100を超えると漏れが出やすく、現実的ではありません。100ページ以上のサイトでは自動化ツールの利用を強く推奨します。
Step2. ページを階層構造に整理する
洗い出したページを、階層構造に沿って整理します。
トップページを第1階層、その直下のカテゴリページを第2階層、カテゴリ内の一覧や詳細ページを第3階層…というように、URLのパス構造に対応させて第1〜第5階層に分類します。
このとき、階層が4階層以上に深くなっている箇所は要注意です。階層が深いページはユーザーにとってたどり着きにくく、検索エンジンのクローラーにとっても発見されにくくなります。4階層以上のページが多い場合は、サイト構造そのものの見直しを検討しましょう。
Step3. 各ページに管理IDとURLを割り振る
各ページに一意の管理IDを割り振ります。IDの命名規則は「A-1」「B-2-1」のように、階層が読み取れる形にしておくと、表を見ただけでページの位置関係がわかるので便利です。
URLのディレクトリ名についても、このタイミングで規則性を持たせます。英語、小文字、ハイフン区切り(例:/products/skin-care/)を基本ルールとし、日本語URLや意味のない連番URLは避けましょう。
Step4. SEO情報・メタデータを記入する
最後に、各ページのtitleタグ、meta description、h1タグなどのSEO関連情報を記入します。
新規制作の場合は、各ページに設定すべきtitle・descriptionを設計する作業です。既存サイトの場合は、現状のメタ情報をそのまま転記し、そこから改善すべき箇所を洗い出します。
ただし、ここで大きな壁にぶつかります。100ページ、200ページのサイトで、1ページずつブラウザを開いてソースコードからtitleやdescriptionをコピーする——これは膨大な手間がかかり、非現実的です。
この問題を解決するのが、次のセクションで紹介する自動生成ツールです。
ディレクトリマップ作成ツール徹底比較【無料あり】
ディレクトリマップを効率的に作成するためのツールは複数存在しますが、それぞれ特徴が大きく異なります。ここでは代表的な4つのツールを、料金・機能・使い勝手の面から比較します。
主要ツール4選 比較表
| 比較項目 | AWC ディレクトリマップ自動生成ツール | Mogyura | crawl sitemap generator | Screaming Frog |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 有料(月額980円〜) | 無料 | 無料(500URLまで)/ 有料 年£199 |
| 形式 | Googleスプレッドシート(GAS) | Excel出力(クラウド) | Chrome拡張 | デスクトップアプリ |
| SEO情報の取得 | ◎(title/description/h1/OGP/ステータスコード/noindex等) | △(URL・タイトル・階層のみ) | ×(URL・タイトルのみ) | ◎(非常に詳細) |
| 階層構造の自動分類 | ◎ | ◎ | ◎ | △(手動で整理が必要) |
| 最大ページ数 | 上限なし(実行時間内で取得可能な範囲) | 2,000ページ(プロプラン) | 制限なし | 500(無料版) |
| コピペ作業 | 不要(シート上に直接出力) | 不要(メールで届く) | 必要(結果をコピペで転記) | 不要(CSV/Excel出力) |
| 導入の手軽さ | ◎(スプレッドシートにコード貼付のみ) | ○(会員登録が必要) | ◎(Chrome拡張追加のみ) | △(アプリDL+Java環境が必要) |
| 日本語対応 | ◎ | ◎ | ◎ | △(UIが英語) |
以下、各ツールの特徴を詳しく見ていきます。
①crawl sitemap generator(Chrome拡張)
crawl sitemap generatorは、Chromeの拡張機能として提供されている無料のクローラーです。インストールするだけですぐに使え、対象サイトをクロールしてURL・タイトル・階層構造を一覧で出力してくれます。
最大のメリットは手軽さです。Chromeウェブストアからインストールすれば、最短1分で実行可能。ページ数に制限もありません。
一方でデメリットも明確です。取得できるのはURL・タイトル・階層の3項目のみで、meta descriptionやh1タグ、OGP情報、ステータスコードなどのSEO関連情報は一切取得できません。さらに、取得結果をスプレッドシートやエクセルに移すにはコピー&ペーストの手作業が必要で、その際にフォーマットが崩れることもあります。大規模サイトではクロールが途中で止まるケースも報告されています。
「とにかくURL一覧だけ素早く欲しい」という場面に向いているツールです。
②Mogyura
Mogyuraは、ディレクトリマップの自動生成に特化したクラウドサービス(SaaS)です。対象サイトのURLを入力してリクエストすると、Excel形式のディレクトリマップがメールで届く仕組みになっています。
ディレクトリマップに特化しているだけあって、出力フォーマットが整っている点がメリットです。最大2,000ページまで対応(プロプラン)で、コピペ不要でExcelファイルがそのまま使えます。
デメリットとしては、まず月額料金が発生します(ライトプラン月額980円〜、プロプラン月額4,980円)。また、取得できる情報はURL・タイトル・階層構造が中心で、meta descriptionやh1、OGP情報といったSEOの詳細データは含まれません。リクエストから結果の受け取りまでに待ち時間があること(500ページで最大1時間程度)、頻繁に使わない場合は月額課金のコストパフォーマンスが悪くなる点も考慮が必要です。
制作会社のWebディレクターで、クライアントワークとして定期的にディレクトリマップを作成する人に向いています。
③Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frogは、SEO業界で最も知名度の高いデスクトップ型クローラーです。サイト全体のURL・メタ情報・リンク構造・エラーを網羅的に取得でき、テクニカルSEOの内部監査ツールとしてはデファクトスタンダードの位置づけにあります。
取得できる情報量は圧倒的で、title、description、h1、h2、canonicalタグ、hreflang、構造化データなど、SEOに関わるほぼすべてのデータを収集可能です。CSV/Excel出力にも対応しています。
ただし、無料版は500URLまでという制限があり、本格的に利用するには年間£199(約38,000円)の有料ライセンスが必要です。デスクトップアプリのためインストールが必要で、Java環境も求められます。UIは英語のみです。
そして重要な点として、Screaming Frogの出力データはあくまで「SEO監査用の生データ」です。ディレクトリマップとして使うためには、エクセル上で階層分類やフォーマット整形を手作業で行う必要があります。操作を覚えるまでの学習コストも高く、SEOに詳しくない方にはハードルが高いツールです。
SEO専門家や制作会社のテクニカルSEO担当者に向いています。
④AWC ディレクトリマップ自動生成ツール【無料配布】
弊社ALL WEB CONSULTINGが開発・無料配布しているGoogleスプレッドシート上で動作するツールです。対象サイトのURLを入力して実行するだけで、SEO情報付きのディレクトリマップがスプレッドシートに自動出力されます。
メリットとして、まず完全無料で使える点が挙げられます。月額課金もライセンス料も一切かかりません。SEO情報はtitle、meta description、h1、OGP(og:title / og:description / og:url / og:type / og:image)、HTTPステータスコード、noindex設定、viewport、https判定、ページサイズまで網羅的に自動取得します。
階層構造(第1〜第5階層)も自動で分類されるため、出力した瞬間からディレクトリマップとしてそのまま使える状態になっています。Googleスプレッドシート上で動作するため、インストールや環境構築は不要。コードをスプレッドシートに貼り付けるだけで準備完了です。
ステータスコードの色分け表示や、サマリー情報(200 OK件数、3xxリダイレクト件数、4xx/5xxエラー件数、noindex件数、description未設定件数)の自動出力にも対応しており、出力結果はそのままGoogleスプレッドシート上でチームに共有・編集できます。
ページ数の上限はなく、GASの実行時間制限(通常6分、Google Workspace版は30分)の範囲内でクロール可能です。大規模サイトの場合は、カテゴリごとに分割して実行することで対応できます。
デメリットとしては、GASの実行時間制限があるため、数千ページ規模の大規模サイトでは分割実行が必要になる点が挙げられます。また、JavaScript描画のページ(SPA等)ではメタ情報を正確に取得できない場合があります。
SEO情報付きのディレクトリマップを無料で手に入れたい方、Screaming Frogほどの専門知識はないがURLとタイトルだけでは物足りない方、スプレッドシートでチームと共有しながら作業したい方、自社サイトだけでなく競合サイトの構造も把握したい方に特におすすめです。
→ AWCディレクトリマップ自動生成ツールの詳細・使い方はこちら
結局どのツールを選べばいい?【用途別おすすめ】
| 用途 | おすすめツール |
|---|---|
| まずURLの一覧だけ素早く欲しい | crawl sitemap generator |
| SEO情報付きのディレクトリマップを無料で作りたい | AWCツール |
| 数千ページ規模のサイトを扱う制作会社 | Mogyura or Screaming Frog |
| テクニカルSEOの内部監査を本格的に行う | Screaming Frog |
| 自社+競合サイトのディレクトリマップを比較したい | AWCツール(両サイト分を無料で作成可能) |
多くのWeb担当者にとっては、「無料でSEO情報まで取得でき、出力結果がそのまま使える」AWCツールがバランスの良い選択肢になるでしょう。まずは自社サイトで試してみて、取得結果を確認してみることをおすすめします。
ディレクトリマップのSEO活用法
ディレクトリマップは「作って終わり」ではもったいない資料です。ここでは、作成したディレクトリマップをSEO改善に活かす4つの実践的な方法を紹介します。
活用①|メタタイトル・ディスクリプションの一括チェック
ディレクトリマップにtitleタグとmeta descriptionの列があれば、全ページのメタ情報を一覧で確認できます。スプレッドシート上でざっと眺めるだけで、以下のような問題が一目で見つかります。
| チェック観点 | 問題の例 |
|---|---|
| 未設定 | titleやdescriptionが空欄のページがある |
| 文字数 | titleが60文字を超えている、descriptionが120文字を超えている |
| 重複 | 複数のページでまったく同じtitleが設定されている |
| キーワード未含有 | 狙いたいキーワードがtitleに含まれていない |
| 形式不統一 | 「|」「-」「:」などの区切り文字がページによってバラバラ |
これらの問題は、1ページずつ確認していたのでは到底見つけられません。ディレクトリマップという「一覧」にすることで初めて見えてくるものです。
活用②|ディレクトリ設計(URL構造)の見直し
ディレクトリマップの階層列を見れば、サイトのURL構造に問題がないかを確認できます。
チェックすべきポイントは3つです。まず、階層が深すぎないか。一般に3階層以内が理想とされ、4階層以上のページが多い場合はユーザビリティ・クローラビリティの両面で改善を検討すべきです。次に、URLパスに意味のある単語が含まれているか。/category1/item001/ よりも /skincare/moisturizer/ のように、URLを見ただけで内容がわかるパスが望ましいでしょう。最後に、カテゴリの粒度が適切か。1カテゴリにページが集中しすぎていたり、逆にカテゴリが細分化されすぎていたりする場合は、構造の再検討が必要です。
活用③|コンテンツの過不足を可視化する
全ページを一覧にすることで、「このカテゴリだけページが極端に少ない」「この商品ジャンルにはコンテンツが存在しない」といった偏りが視覚的に判明します。
さらに、後述するAI活用と組み合わせれば、競合サイトのディレクトリマップと自社のそれを並べて比較し、不足しているコンテンツをより具体的に洗い出すこともできます。
活用④|noindex・リダイレクト・エラーページの洗い出し
SEO情報付きのディレクトリマップであれば、技術的なSEO問題も一括で確認できます。
意図せずnoindex設定になっていてインデックスから除外されているページ、301リダイレクトの設定漏れや不適切なリダイレクトチェーン、404エラーを返しているページなど、サイトのSEOパフォーマンスを下げている要因を網羅的に洗い出せます。
AWCのディレクトリマップ自動生成ツールでは、ステータスコードの色分け表示やサマリー集計によって、こうした問題ページを瞬時に特定できる仕組みになっています。
【応用編】ディレクトリマップ × AIで競合分析を行う方法
ディレクトリマップの活用法として、近年特に注目されているのがAIとの組み合わせです。自社と競合のディレクトリマップをAIに読み込ませることで、人間では見落としがちな構造的な差分を短時間で抽出できます。
自社と競合のディレクトリマップを並べて比較する
まずは、AWCのディレクトリマップ自動生成ツールを使って、自社サイトと競合サイト2〜3社分のディレクトリマップを作成します。AWCツールは無料なので、何サイト分でもコストをかけずに作成可能です。
作成した複数のディレクトリマップをスプレッドシート上で横に並べるだけでも、「競合にあって自社にないページカテゴリ」「競合のほうがコンテンツが充実しているテーマ」が直感的にわかります。
AIにディレクトリマップを読ませてコンテンツ不足を分析
次に、ChatGPTやClaudeなどのAIツールにディレクトリマップのデータを読み込ませます。
具体的には、自社サイトと競合サイトのディレクトリマップデータ(URL・タイトル・階層)をコピーしてAIに貼り付け、以下のようなプロンプトで分析を依頼します。
プロンプト例: 以下は「サイトA(自社)」と「サイトB(競合)」のディレクトリマップデータです。両サイトのコンテンツ構成を比較し、サイトAに不足しているページやカテゴリを洗い出してください。また、サイトAが優先的に作成すべきコンテンツを、重要度順にリストアップしてください。
【サイトA】 (ディレクトリマップのデータを貼付)
【サイトB】 (ディレクトリマップのデータを貼付)
AIは、人間では気づきにくいカテゴリレベルの構造的な差分や、コンテンツの網羅性の違いを瞬時に分析・出力してくれます。数百ページ規模のサイト同士の比較でも、数十秒で結果が得られます。
分析結果からコンテンツ戦略を立てる
AIによる分析結果を踏まえて、具体的なアクションプランを策定します。
不足しているカテゴリやテーマについては新規コンテンツ作成の優先順位をつけ、重複・類似コンテンツについては統合やリライトの判断を行い、競合が特に注力しているカテゴリについては差別化ポイントを検討します。
ディレクトリマップを「作成」して「比較」して「AIで分析」する——この一連のフローを無料で回せるのが、AWCツール × AI活用の大きな強みです。
ディレクトリマップ作成時の注意点
最後に、ディレクトリマップを作成・運用する際に押さえておきたい注意点を4つ紹介します。
ページIDは一度決めたら変更しない
ページIDは、ワイヤーフレームやデザインカンプ、コーディング指示書など、他のドキュメントからの参照先として使われます。制作途中でID体系を変更すると、すべての関連ドキュメントとの整合性が崩れ、現場が混乱します。最初の段階で将来の増ページも見越した命名規則を設計しましょう。
階層を深くしすぎない
ユーザビリティとクローラビリティの両面で、サイト構造は3階層以内に収めるのが理想です。やむを得ず4階層以上になる場合は、パンくずリストや内部リンクを適切に設置して、ユーザーと検索エンジンの双方が深いページにもスムーズに到達できるようにしましょう。
命名規則を統一する
URLのディレクトリ名・ファイル名は、英語小文字・ハイフン区切りに統一するのが基本です。日本語を含むURLはエンコードされると非常に長くなり、SNSでのシェア時に見栄えが悪くなるだけでなく、リンク切れの原因にもなります。連番URL(/page1/、/page2/)も内容が推測できないため避けましょう。
作って終わりにしない|定期的に更新する
ディレクトリマップは一度作れば完成ではありません。新規ページの追加、不要ページの削除、リダイレクトの設定などを行うたびに反映する必要があります。
理想は変更のたびにリアルタイムで更新すること、最低でも四半期に1回はディレクトリマップと実際のサイト状態を照合し、乖離がないかを確認しましょう。AWCツールを使えば、最新のサイト状態を再クロールするだけで現状のディレクトリマップが再生成されるため、定期的な更新も手軽に行えます。
まとめ
ディレクトリマップとは、Webサイトの全ページ情報を一覧化した「設計図」であり「健康診断書」です。
サイトマップが構造の全体像を「図」で示すのに対し、ディレクトリマップは各ページの詳細情報を「表」で管理するもの。サイトの規模把握、コンテンツの重複・不足の発見、SEO対策の抜け漏れ防止、制作の進捗管理、関係者間の共通認識づくりと、その活用範囲は多岐にわたります。
作り方は大きく分けて手動とツール活用の2パターンがありますが、100ページを超えるサイトでは自動化ツールの利用が現実的な選択です。
ツールは複数存在しますが、「無料でSEO情報まで自動取得でき、出力結果がそのままディレクトリマップとして使える」という観点では、AWCのディレクトリマップ自動生成ツールが多くの方にとってバランスの良い選択肢になります。さらに、競合サイトのディレクトリマップも無料で作成できるため、AIと組み合わせた競合分析にもすぐに活用できます。
まだディレクトリマップを作成したことがない方は、まず自社サイトで1回試してみてください。サイトの全体像が見えるだけで、改善すべきポイントが数多く見つかるはずです。
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この記事を書いた人
株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役
江守 義樹(えもり よしき)
WEB解析士協会 上級WEB解析士
ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。
その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。
2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。
2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。
データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。