【Google公式】AI検索対策でやるべき5つ・不要な3つ
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この記事でわかること
- ・Google公式ガイドが示した「AI検索対策=SEOの範疇」という結論の根拠
- ・Googleが推奨する施策5つと、不要と明言された施策3つの仕分け
- ・EC事業者が商品ページとコンテンツで今日からできる実践ポイント
みなさん、こんにちは。株式会社ALL WEB CONSULTINGの江守です。
EC×AI研究所では、最新の生成AI情報やEC運営に役立つAI活用術を発信しています。
今回は、Googleが公開した「AI検索対策の公式ガイド」を取り上げます。「AIによる概要」や「AIモード」で自社の商品やコンテンツを露出させたい。でも世の中にはAIO・GEO・LLMs.txtなど言葉があふれていて、何が本当に効くのか分からない。そんな方のために、Google自身が公式に示した「やるべきこと」と「やらなくていいこと」を、EC事業者の目線で仕分けして解説します。
目次
Google公式「AI検索最適化ガイド」とは?基本を3行で
まず結論から。このガイドの内容は、次の3行に集約されます。
- Googleは2026年5月、生成AI検索向けの公式ガイド「Google検索の生成AI機能向けにウェブサイトを最適化する」を公開した
- 最大のメッセージは「生成AI検索でもSEOは引き続き有効」というGoogle自身の明言
- LLMs.txtやAI向けの特殊な書き方など、流行している対策の一部を「使っていない」と公式に否定した
原文はGoogle検索セントラルの公式ガイドで公開されています。「AIによる概要」や「AIモード」に対してサイト運営者が何をすべきかを、Googleが体系的に整理した初めての公式ドキュメントです。
AI検索対策の情報は玉石混交です。だからこそ、まずGoogleが何を言っているかを正確に押さえておく価値があります。
結論:生成AI検索でもSEOは有効——Googleが明言した理由
ガイドの中で、Googleは「生成AI検索でもSEOは有効ですか?」という問いに対して、「手短に言えば、有効です」と答えています。驚くほど明快な回答です。
理由も明確に書かれています。公式ガイドによると、Google検索の生成AI機能はコアとなる検索ランキングと品質システムに根差しているため、SEOのベストプラクティスは引き続き有効とされています。
これはEC事業者にとって大きな意味を持ちます。「SEOはもう終わった。これからはGEOだ」という言説に流されて、これまで積み上げてきたコンテンツ資産や内部対策を捨てる必要はないということです。
AEO(回答エンジン最適化)やGEO(生成エンジン最適化)という言葉についても、Googleは踏み込んだ見解を示しました。生成AI検索向けの最適化は検索エクスペリエンス向けの最適化であり、SEOの範疇にあるという位置づけです。
つまりGoogle検索に関する限り、AI検索対策は「SEOとは別の新しい何か」ではありません。SEOの基礎の上に、AI時代向けの積み増しをしていく。この捉え方が公式見解に最も忠実です。
なお、Google検索そのものが会話型に変わりつつある背景はGoogleのAIモード解説記事で詳しく整理しています。
仕組みを知る2つのキーワード「RAG」と「クエリファンアウト」

対策の前に、AIが回答を作る仕組みを2つだけ押さえてください。ここを理解すると、後述する施策の意味が腹落ちします。
RAG(検索拡張生成)——AIは検索インデックスから回答を作る
公式ガイドによると、RAGとはGoogle検索のコアランキングシステムを使って、関連性の高い最新のWebページをインデックスから取得し、AI回答の品質と正確性を高める仕組みです。
ポイントはシンプルです。AIはインデックスにあるページから回答を組み立てる。つまりインデックスされていないページは、AI回答の根拠として使われようがありません。
Googleのインデックス基準は近年厳しくなっており、「クロール済み・インデックス未登録」に大量のページが溜まっているECサイトも珍しくありません。心当たりのある方は、先にインデックスされない原因と対処法を確認してください。AI検索対策はそこからのスタートになります。
クエリファンアウト——1つの質問が複数の検索に枝分かれする
もう1つの鍵がクエリファンアウトです。ユーザーの1つの質問に答えるために、AIが関連する複数の検索クエリを内部的に生成し、追加で情報を集める仕組みを指します。
公式ガイドでは「雑草だらけの芝生を直す方法」という質問の例が挙げられています。この場合、AIは内部で「芝生に最適な除草剤」「化学薬品を使わずに雑草を除去する方法」といった関連クエリに展開して情報を取得します。
ECに置き換えると想像しやすくなります。「敏感肌向けの化粧水の選び方を教えて」という質問の裏で、AIは成分の比較、価格帯、口コミ評価、使い方といった複数のクエリを走らせているイメージです。
ここから導かれる戦略は明確です。1つのキーワードで1位を取ることよりも、そのテーマについてユーザーが知りたいことを面で押さえること。ピンポイントの上位表示から、テーマ単位の網羅へ。発想の転換が求められます。
Googleが推奨する「やるべきこと」5つ
ではガイドの推奨事項を、EC事業者向けに5つへ整理します。
1. 独自性のあるコンテンツを作る
ガイドが最も強調しているのがこの点です。公式ガイドによると、体験談は個人的な経験に基づいた独自の視点をもたらす一方、既存コンテンツの要約は他の場所で手に入る情報の言い換えにすぎない、と明確に線引きされています。
誰でもAIに聞けば出てくる一般論は、「AIによる概要」が代わりに答えてしまいます。ユーザーがわざわざサイトを訪れる理由になるのは、実際に使った結果、失敗談、独自の検証データ、現場でしか得られない知見です。
2. 読者にとって有用で満足できるコンテンツにする
検索意図に直接答え、読み終えたときに疑問が解消されている状態を目指します。料金、手順、比較、注意点、事例といった「AIが確認しやすい具体情報」がページ内に整理されていることも、引用のされやすさにつながります。
3. 高品質な画像と動画を用意する
公式ガイドによると、生成AI検索は関連する画像や動画も取り込むため、Webページのリンク以外にもサイトが表示される機会が増えるとされています。
ECサイトはここで有利です。商品写真、使用シーン、比較画像、レビュー動画。自社で撮影したオリジナルの画像・動画は、他社が真似できない独自性の塊だからです。既存の画像SEOのベストプラクティスに沿っていれば、生成AI検索向けの追加対応は不要とされています。
4. インデックスと技術要件という土台を整える
RAGの節で述べたとおり、インデックスされていることがすべての前提です。GSC(サーチコンソール)で自社ページが検索の生成AI機能に表示されているかを確認し、クロール・インデックスの健全性を保ってください。セマンティックHTMLの使用や表示速度の改善も、従来のSEOと同じく推奨されています。
5. テーマを包括的にカバーする
クエリファンアウトへの対応です。ただし後述するとおり、クエリごとにページを乱造するのではなく、1つのテーマを深く網羅した包括的なページを作る方向で対応します。
AI検索対策の土台は、SEO・コンテンツ制作・サイト設計が連動してはじめて機能します。
株式会社ALL WEB CONSULTINGではSEO対策・コンテンツ制作・EC運営支援を一貫して提供しています。EC支援2,000サイト以上のノウハウを資料にまとめていますので、ぜひご覧ください。
Googleが「不要」と明言したこと3つ
このガイドの価値は、やるべきことと同じくらい「やらなくていいこと」をはっきりさせた点にあります。
1. LLMs.txtの設置
SEO業界で話題のLLMs.txtについて、Googleは生成AI機能を含めLLMs.txtファイルを無視すると明言しました。設置してもGoogleのランキングには影響しません。
他のAIサービス向けに設置すること自体は問題ないとされています。ただ「LLMs.txtを置けばAI検索に強くなる」という営業トークには根拠がない、というのが公式情報から言える事実です。
2. AI向けの特殊な書き方・チャンク化
「AIが理解しやすいように文章を細かく区切る」「AI向けに文体を変える」といったテクニックも、Googleは不要としています。必要なのは、人間の読者にとって読みやすく役立つコンテンツ。これに尽きます。構造化データへの過度な注力も、生成AI検索のためだけなら必須ではないとされました。
3. クエリごとのページ大量生成
最も注意すべき点です。検索されうるバリエーションごとに個別ページを作ることを主目的としたコンテンツ作成は、大量生成されたコンテンツに関するスパムポリシーへの違反になり得るとガイドは警告しています。
「化粧水 おすすめ」「化粧水 比較」「化粧水 ランキング」で別々のページを量産する。AI検索対策と称してこうした手法に走ると、逆にペナルティのリスクを負います。ファンアウトには包括的な1ページで応える。この原則を忘れないでください。
ECサイトでの実践ポイント3つ——弊社の現場から

ここまでの内容を、EC運営の実務に落とし込みます。弊社が2,000サイト以上のEC支援で実践している観点から、優先度の高い3つに絞りました。
1. 商品ページに「一次情報」を積む
スペック表とメーカー提供文だけの商品ページは、AIにとって引用する理由がありません。スタッフが実際に使った感想、着用写真、サイズ感の実測、お客様から多い質問への回答。こうした一次情報を商品ページに積み上げてください。
実際に弊社が支援している食品系の自社ECでは、スタッフの調理例と保存方法の解説を商品ページに追加したところ、指名検索とAI経由の流入が少しずつ伸び始めています。派手な裏技ではなく、地道な独自情報の蓄積。それがAIに選ばれる近道だというのが現場の実感です。
2. テーマ単位のガイドコンテンツで面を押さえる
クエリファンアウト対応として、主力商品ジャンルの「選び方・使い方・比較・FAQ」を1本にまとめた包括的なガイド記事を用意します。私たちのクライアントワークでも、細切れの記事を統合して1本の充実したガイドにリライトしたケースの方が、AI検索での引用が観測しやすい傾向にあります。
3. 効果測定の物差しを先に決める
AI検索対策は成果が見えにくい領域です。施策を始める前に、何をもって効果とするかを決めておいてください。測定の具体的な方法はAI検索の効果測定8つの指標で、無料でできる手順つきで解説しています。
よくある質問
Q1. AI検索対策のために、既存のSEO施策は見直すべきですか?
捨てる必要はありません。Googleは生成AI検索向けの最適化をSEOの範疇と位置づけており、既存のSEO施策はそのまま土台になります。見直すべきは施策の中身ではなく、独自性と網羅性の水準です。
Q2. LLMs.txtは設置しない方がいいのでしょうか?
設置しても害はありませんが、Google検索には影響しません。他のAIサービス向けに設置する判断はあり得ます。優先度は低い、というのが公式情報に基づく評価です。
Q3. 楽天・Amazon中心の店舗にもこのガイドは関係ありますか?
あります。AIで商品を知ったユーザーがモール内でブランド名を検索して購入する動線が増えているためです。自社サイトやブランドサイトの情報がAIの回答品質を左右し、その認知がモールの売上に波及します。
Q4. AIに書かせた記事はペナルティの対象になりますか?
AI利用自体は問題ではありません。問題になるのは、独自性のない記事の大量生成です。自社の体験や専門知見をAIに渡して記事化し、人間が事実確認する運用であれば、公式ガイドの方向性と矛盾しません。
Q5. 効果はどのくらいで出ますか?
インデックスやAIの参照サイクルに依存するため、数週間では判断できません。月1回の定点観測を半年続けて傾向を見る時間軸で考えてください。
まとめ——公式情報を羅針盤に、遠回りせず土台から
最後に、本記事の要点を整理します。
- Googleは公式ガイドで「生成AI検索でもSEOは有効」と明言した
- AIはRAGとクエリファンアウトで回答を作るため、インデックスとテーマの網羅が前提になる
- やるべきは独自性・有用性・画像動画・技術土台・包括性の5つ
- LLMs.txt、AI向けの特殊な書き方、ページ乱造は不要または逆効果
- EC事業者は商品ページへの一次情報の蓄積から始める
流行の言葉に振り回されず、Google公式情報を羅針盤にする。それだけで、AI検索対策の投資判断は大きく間違えなくなります。まずは自社の主力商品ページに、他社が書けない一次情報が載っているかを確認するところから始めてください。
EC×AI研究所では、最新の生成AI情報やEC運営に役立つAI活用術を発信しています。楽天やAmazon、自社ECなど、あらゆるEC運営の現場で実践できるAI活用ノウハウやプロンプト事例を中心に、現場目線で「すぐ使える」「すぐ効果が出る」情報をお届けしていきます。
また、株式会社ALL WEB CONSULTINGは、本記事で解説したようなAI検索対策を自社メディアでも実践している「AIをフル活用するECコンサルティング会社」です。
分析・施策立案・実行の各工程にAIを組み込むことで、施策実行のスピードを大きく高めています。
AI検索時代のSEO設計やコンテンツ制作、EC運営へのAI活用を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役
江守 義樹(えもり よしき)
WEB解析士協会 上級WEB解析士
ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。
その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。
2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。
2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。
データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。
マーケティングチーム
ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
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