【EC事業者必見】Google決算に見るAI検索の勝ち筋3つ

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この記事でわかること

  • ・Alphabet最新決算の数字から見える「AI検索時代」3つの構造変化
  • ・なぜ「AIに選ばれる店」と「無視される店」の格差が広がるのか
  • ・EC事業者が今から取り組むべき勝ち筋3つと優先順位

みなさん、こんにちは。株式会社ALL WEB CONSULTINGの江守です。

EC×AI研究所では、最新の生成AI情報やEC運営に役立つAI活用術を発信しています。

今回は、Googleの親会社Alphabetの最新決算を、EC事業者の目線で読み解きます。「ChatGPTが普及したらGoogle検索は終わる」と言われて数年。実際の数字を見ると、まったく逆のことが起きていました。ただしその裏で、私たちECサイト側には見過ごせない構造変化が進んでいます。決算の数字を根拠に、これからの集客の勝ち筋を整理します。


Googleの最新決算とは?基本を3行で

まず結論から。Alphabetの2026年第1四半期決算のポイントは、次の3行に集約されます。

  • Google検索広告の収入は前年同期比19%増の604億ドル。AI検索の普及で検索は衰えるどころか成長が加速した
  • 成長を牽引したのは小売(リテール)と金融。つまりEC関連の検索・広告が伸びの中心にいる
  • 一方で外部サイトに配信されるNetwork広告は4%減。Google内にユーザーが留まる傾向が数字に表れ始めた

一次情報はAlphabetのIRページ(2026年Q1決算)で公開されています。「AIがGoogleを壊す」のではなく、「GoogleがAIを取り込んで強くなっている」。これが数字の示す現実です。

決算数字から見える3つの構造変化

Alphabet2026年1〜3月期決算の3つの構造変化(検索広告収入+19%、Network広告-4%、牽引役は小売)を示す図解

決算の数字を、EC集客に関係する3つの変化に読み替えていきます。

変化1: AI検索が「検索の総量」を増やしている

決算発表でGoogleは、「AIによる概要」がユーザーに好評で、検索全体の成長を牽引していると説明しました。AIモードも世界的に利用が伸びています。

背景にあるのは検索行動の変化です。従来は「化粧水 おすすめ」と1回検索して終わりでした。AI検索では「敏感肌向けは?」「30代なら?」「ギフト用は?」と対話で深掘りが続きます。1人あたりの検索回数と滞在時間が増える構造になっているわけです。

検索意図も細かく具体的になります。Googleの検索自体が会話型に進化している流れは、GoogleのAIモード解説記事で詳しく整理しています。

変化2: 検索は伸びているのに、外部サイトへの流入は細り始めた

ここがECサイト側にとって重要な変化です。検索広告が19%伸びる一方、Google外部のサイトに配信されるNetwork広告は前年同期比4%減の70億ドルでした。

要因のひとつと考えられているのが、いわゆるゼロクリック検索です。「AIによる概要」を読んで満足し、元のサイトをクリックしないユーザーの増加は、ロイタージャーナリズム研究所の2026年予測レポートでもメディア業界共通の課題として指摘されています。

「商品ジャンルの一般解説」だけのコンテンツは、AIがその場で答えてしまう。Googleは伸びるが、サイト側は選別される。この非対称が今の局面です。

変化3: 広告は「小売が牽引」——ただし競争激化の裏返し

検索広告の成長を牽引したのは小売と金融でした。EC関連の広告出稿がそれだけ活発だということです。

ただ、広告主側から見れば競争激化を意味します。検索意図が具体的になるほど「今すぐ客」の価値が上がり、クリック単価は上がりやすくなります。さらにAI Maxなど広告運用の自動化が進み、細かな制御はGoogle側に移りつつあります。

弊社でECクライアントの広告運用を支援していても、主要ジャンルのCPCはこの1年でじわじわ上がっている実感があります。広告だけに依存した集客設計は、年々分が悪くなる。決算の好調は、その裏返しでもあります。

なぜ「AIに選ばれる店」と「無視される店」の格差が広がるのか

3つの変化が重なると、何が起きるのでしょうか。鍵は検索結果の構造変化にあります。

従来のGoogle検索は10本のリンクを並べる「横並び」の世界でした。1位でなくても、5位や8位にも一定の露出機会がありました。

AI検索は違います。AIは一覧を見せるのではなく、信頼できる少数の情報源を選んで回答を組み立てる傾向があります。いったん「このジャンルならこの店・このサイト」とAIに認識されると、そのブランドが繰り返し引用・推薦される。逆に認識されていない店は、回答にそもそも登場しません。

順位で言えば「2位や3位でも食えた」時代から、「採用されるか、されないか」の二択へ。この構造が、格差が拡大すると考える理由です。自社が今どちら側にいるかは、AI検索の効果測定8つの指標で紹介した無料の測定手順で確かめられます。

自社がAIにどう扱われているかの現状分析から、コンテンツ・広告・SNSを連動させた集客設計まで。
株式会社ALL WEB CONSULTINGではSEO対策・WEB広告運用・EC運営支援を一貫して提供しています。EC支援2,000サイト以上のノウハウを資料にまとめていますので、ぜひご覧ください。

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EC事業者が取るべき勝ち筋3つ

EC事業者が取るべき勝ち筋3つ(一次情報の発信・信頼されている場所への露出・Google外の認知づくり)を示す図解

では、選ばれる側に回るために何をすべきか。優先順位の高い順に3つ挙げます。

勝ち筋1: 「その店にしか書けない情報」を出し続ける

AIは「誰が書いても同じ内容」を必要としません。商品ジャンルの一般論はAIが自前で答えられるからです。価値が残るのは一次情報です。

  • スタッフが実際に使った検証結果や失敗談
  • 購入者レビューから見えた「選ばれる理由」の分析
  • 産地・製法・開発秘話など現場でしか得られない情報
  • 自社データに基づく比較や統計

実際に弊社が支援している自社ECでも、スタッフの実体験ベースのコンテンツを増やした店舗ほど、指名検索とAI経由の流入が伸びる傾向が出ています。Googleが公式に「独自性」を最重要視している点は、Google公式AI検索対策ガイドの解説記事で詳しく書いたとおりです。

勝ち筋2: 「すでに信頼されている場所」に載せてもらう

AIは自社サイトだけを見ているわけではありません。どこで紹介されているか、市場でどう語られているかも判断材料になっていると考えられます。

EC事業者なら、具体的にはこうした場所です。

露出先
モール内の実績 楽天・Amazonのレビュー蓄積、ランキング入り
専門メディア 業界メディアへの寄稿・取材、プレスリリース
比較・まとめ ジャンル別の比較記事、ギフト特集への掲載
口コミ Googleビジネスプロフィール、SNSでのUGC

自社サイトのSEOだけで孤軍奮闘するのではなく、市場全体での存在感を作る。レビューという資産の育て方は生成AIを使ったレビュー分析術も参考にしてください。

勝ち筋3: Google外の認知——SNS・YouTube・指名検索を太くする

3つ目は、Googleを介さない集客経路の育成です。X・Instagram・YouTube・LINE公式などで認知を作り、ブランド名で指名検索される状態を目指します。

指名検索が増えると、AI検索の影響を受けにくい直接流入が育つと同時に、「市場で認知されているブランド」というシグナルにもなります。文章だけでなく動画で情報発信している店舗は、「AIによる概要」内にYouTube動画が表示される機会も増えており、露出面の点でも有利です。

2,000サイト以上のEC支援で見てきた範囲でも、検索・広告・SNS・モールの4面がつながっている店舗は、アルゴリズム変動への耐性が明らかに違います。1つの蛇口に頼らない集客構造。それ自体がAI検索時代の保険になります。

よくある質問

Q1. Google検索は本当に衰退していないのですか?

少なくとも直近の決算を見る限り、衰退していません。検索広告収入は前年同期比19%増で、Googleは「AIによる概要」が検索成長を牽引していると説明しています。「Google検索の終わり」を前提にした戦略は、現時点では数字と合いません。

Q2. うちは楽天・Amazon中心です。この話は関係ありますか?

あります。検索広告の成長を牽引したのは小売分野であり、AIで商品を知ったユーザーがモール内でブランド名を検索して購入する動線も増えています。モール中心の店舗こそ、指名検索とレビューの蓄積が効いてきます。

Q3. 広告費が上がってきています。広告はやめるべきですか?

やめる必要はありませんが、広告「だけ」に依存する設計は見直してください。CPC上昇と運用のAIブラックボックス化は今後も進む見込みです。広告で刈り取りつつ、コンテンツとSNSで指名検索を育てる二段構えを推奨します。

Q4. 一般的な商品解説コンテンツはもう無駄ですか?

無駄ではありませんが、それ単体では選ばれにくくなっています。一般解説はサイトの網羅性の土台と位置づけ、その上に自社にしか書けない一次情報を積むという役割分担で考えてください。

Q5. 何から始めればいいですか?

現状把握からです。ChatGPTやGeminiに自社ジャンルの「おすすめ」を聞き、自社が登場するかを確認してください。そのうえで、登場しないなら一次情報の発信と外部露出を、登場するなら指名検索の計測と強化を優先します。

まとめ——Googleの好調は「サイト側の選別」とセットで進む

最後に、本記事の要点を整理します。

  • Alphabetの最新決算は検索広告19%増・Network広告4%減。検索は伸び、外部サイトは選別される局面に入った
  • AI検索は横並び競争を終わらせ、「AIに選ばれる店」への集中を進める
  • 勝ち筋は3つ。一次情報の発信、信頼されている場所への露出、Google外の認知づくり
  • 広告は有効だが、CPC上昇を見込んで依存度を下げる設計に切り替える

決算の数字は、AI検索時代が「企業そのものの信頼が問われる時代」であることを示しています。裏を返せば、本当に良い商品と現場の知見を持つ店舗にとってはチャンスの拡大です。まずは今日、AIに自社ジャンルのおすすめを聞いて、現在地を確かめるところから始めてください。

EC×AI研究所では、最新の生成AI情報やEC運営に役立つAI活用術を発信しています。楽天やAmazon、自社ECなど、あらゆるEC運営の現場で実践できるAI活用ノウハウやプロンプト事例を中心に、現場目線で「すぐ使える」「すぐ効果が出る」情報をお届けしていきます。

また、株式会社ALL WEB CONSULTINGは、本記事で解説したようなAI検索時代の集客設計を自社でも実践している「AIをフル活用するECコンサルティング会社」です。
分析・施策立案・実行の各工程にAIを組み込むことで、施策実行のスピードを大きく高めています。
検索・広告・SNS・モールを連動させた集客構造づくりに取り組みたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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マーケティングチーム

ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

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