Amazon商品リサーチの実践手順|売れる商品の見つけ方

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この記事でわかること

  • ・Amazonで売れる商品を見極めるために確認すべき5つの指標と判断の目安
  • ・市場の当たりづけから利益計算まで、商品リサーチを進める5つのステップ
  • ・リサーチツール「セラースプライト」で5ステップを実行する手順

※本記事は、Amazonセラー向けリサーチツール「セラースプライト(SellerSprite)」との相互紹介企画として作成しています。掲載している画面は、株式会社ALL WEB CONSULTINGのアカウントで2026年10月に取得したもの、およびセラースプライトよりご提供いただいたものです。

みなさん、こんにちは。株式会社ALL WEB CONSULTINGの江守です。

今回は、Amazonで「売れる商品」をデータで見つけるための、商品リサーチの実践手順を解説します。

Amazonで新しく商品を出す。あるいは楽天や自社ECで扱っている商品を、Amazonにも広げる。その判断を、いまだに「売れそうな気がする」という感覚で下しているケースは少なくありません。

私たちはこれまで2,000サイト以上のECサイトを分析・支援してきました。Amazonで思うように売れなかった商品を振り返ると、原因の多くは「商品そのもの」ではなく「参入前のリサーチ不足」に行き着きます。逆に、安定して売れている商品には、参入前に確認できるデータ上の共通条件があります。

この記事では、私たちがクライアントのAmazon参入判断や社内のAmazon分析で実際に使っている、商品リサーチの「型」を解説します。集中度の目安やFBA比率の見方、カテゴリの特定方法など、一般的な解説記事ではあまり触れられない判断基準も含めました。

Amazon出品をこれから始める方、出品しているが商品選定に確信が持てない方、楽天・自社ECからAmazonへの拡販を検討している担当者の方に向けた内容です。

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Amazon商品リサーチとは?なぜ出品前に必要なのか

Amazon商品リサーチとは、「その商品がAmazonで売れるかどうか」を、出品前に市場データで検証する作業です。需要の大きさ、競合の強さ、想定される利益率、検索されているキーワード、季節による変動を確認し、参入する価値があるかを判断します。

楽天・自社ECとAmazonの商品リサーチの違いを比較した図解

楽天・自社ECとAmazonではリサーチの考え方が違う

楽天や自社ECの運営経験がある方ほど、Amazonでは同じ発想が通用しない場面に戸惑います。違いは大きく3点です。

1. 検索起点で買われる

Amazonのお客様は、トップページを回遊するのではなく、検索窓にキーワードを入れて商品を探します。検索結果の上位に表示されなければ、商品ページを見てもらう機会すらありません。

つまり「そのキーワードで、どれくらいの人が検索しているか」を把握できていなければ、需要の見積もり自体ができません。

2. 価格競争に巻き込まれやすい

Amazonでは、同一商品を複数の出品者が販売する「相乗り出品」があり、カートボックスの獲得競争が起きます。検索結果画面で価格が横並びに比較されるため、楽天のように店舗の世界観やポイント施策で差をつけにくく、価格が需要に直結します。

3. レビューへの依存度が高い

楽天や自社ECでは、店舗のブランドや接客で信頼を補えます。一方でAmazonの購入判断は「レビュー件数」と「星評価」に強く依存します。すでにレビューが数千件ある競合がいる市場に、レビュー0件で参入して勝つのは非常に難しい、という前提を持つ必要があります。

この3点があるため、Amazonでは「商品の良さ」だけでなく、「検索需要」「価格帯」「競合のレビュー状況」を出品前にデータで確認しておく必要があります。

リサーチ不足で起きる3つの失敗

私たちが支援に入る時点で、すでに次のような状態になっているケースを多く見てきました。

失敗 起きること 事前に見ていれば防げた指標
在庫過多 想定した販売数に届かず在庫が滞留。FBAでは長期在庫保管手数料も発生し赤字幅が広がる 月間販売数(需要の大きさ)
価格競争に巻き込まれる 大手や海外セラーが低価格で多数出品している市場に参入し、値下げしないと売れない 競合出品者数・価格帯
広告費の垂れ流し 検索需要の小さいキーワードに広告を出し続ける、競合が強すぎて購入に至らない キーワードの検索数・上位商品の顔ぶれ

いずれも、リサーチの段階で数値を見ていれば回避できる失敗です。次の章では、具体的にどの指標を見るべきかを整理します。

売れる商品を見極める5つの指標

Amazonで商品を選ぶとき、私たちは次の5つの指標を必ず確認します。どれか1つが良くても、他の指標が悪ければ参入は見送ります。

Amazonで売れる商品を見極める5つの指標の図解

指標1:月間販売数・売上規模(需要の大きさ)

まず確認するのは「その市場で、月にどれくらい売れているか」です。Amazonは販売数を公開していませんが、BSR(ベストセラーランキング)から販売数を推定できます。BSRはカテゴリ内の売れ行き順位で、数値が小さいほどよく売れています。

見るべきは、個別の商品の販売数だけではありません。検索結果上位の商品群がどれくらい売れているかです。上位10〜20商品の月間販売数の合計が、市場規模の目安になります。市場規模が小さすぎると、シェアを取っても売上が立ちません。

指標2:競合出品者数とレビュー件数(参入難易度)

需要があっても、競合が強すぎれば勝てません。参入難易度を測る指標は次の2つです。

  • 競合出品者数:そのキーワードで検索したときの商品数と、上位を占めているセラーの顔ぶれ。上位が特定の数ブランドに集中している市場は、新規参入で崩しにくい傾向があります。
  • レビュー件数:上位商品の平均レビュー数。上位が平均1,000件を超えるような市場は、レビュー獲得に時間と費用がかかります。上位でもレビュー100件前後の商品が混じっている市場は、新規でも入り込める余地があります。

「需要は十分あるが、上位のレビュー件数が少ない」市場が、参入しやすい市場の典型です。

集中度は「60%」を一つの目安にする

私たちは、上位ブランド・上位商品への売上集中度を「参入可否の最初のふるい」として使っています。マーケティングのシェア理論では、市場シェア30%を超えると安定した強者とされます。

ただAmazonの細分化市場では、上位10商品(または上位10ブランド)で市場の60%以上を占めている場合、知名度のないブランドがゼロから参入して崩すのは現実的に難しい、というのが私たちの実感です。逆に集中度が低く、上位が入れ替わっている市場は、新規でも入り込む余地があります。

Amazon直販(ベンダー)のシェアも見る

見落とされがちなのが、「Amazon自身がどれだけ売っているか」です。メーカーがAmazonに卸して販売する「ベンダー」形態の商品は、検索順位やカート獲得で有利になりやすい傾向があります。大手ナショナルブランドの日用品カテゴリでは、販売数の大半をAmazon直販が占めていることもあります。

私たちが実際に調べたある日用品市場では、Amazon直販のシェアが8割近くに達していました。この状態の市場は、需要がいくら大きくても、新規のセラーが取れる余地はほとんど残っていません。

指標3:価格帯と利益率(FBA手数料込みの採算)

Amazonの利益計算では、販売手数料(カテゴリによって異なり、多くは8〜15%)、FBA配送代行手数料、在庫保管手数料を差し引く必要があります。仕入れ原価と販売価格だけで判断すると、実際の利益は想定より大幅に小さくなります。

確認する順番は次のとおりです。

  1. 上位商品の価格帯を確認し、自社の想定販売価格がその範囲に収まるか見る
  2. 販売価格からAmazon手数料・FBA手数料・仕入原価・国内送料を差し引く
  3. 広告費を売上の10〜20%程度見込んだうえで、利益が残るかを見る

低価格帯(1,000円前後)の商品は、手数料の比率が相対的に高くなり、利益が残りにくくなります。目安として、粗利率30%以上を確保できる価格帯・原価構造かどうかを確認します。

市場の「平均価格」と自社の想定価格の乖離も重要です。Amazonの検索結果では価格が横並びで比較されます。市場平均が自社価格を大きく下回っている場合は、価格で負ける前提の戦いになります。参入を見送るか、セット化などで比較されにくい形を検討してください。

FBA・FBM・Amazon直販の比率も確認する

この段階で確認しておきたいのが、FBA・FBM・Amazon直販の比率です。上位商品の大半がFBA(Amazonの倉庫から発送)で販売されている市場では、自社発送(FBM)で参入すると、配送スピードやプライム対象の面で不利になります。

私たちは、上位商品のFBA比率が9割を超える市場ではFBA利用を前提に採算を組み、3割程度にとどまる市場ではFBMでも戦えると判断しています。FBA導入をためらう事業者の方にとっても、この比率は説得力のある判断材料になります。

指標4:検索ボリュームとキーワードの傾向(需要の質)

Amazonでは、商品が検索されているキーワードを把握することが需要把握そのものです。ここで見るのは、単に検索数が多いかどうかではありません。

  • メインキーワードの月間検索数:市場全体の需要の大きさ
  • 関連キーワードの広がり:「商品名+用途」「商品名+サイズ」のように、購入意図の明確なロングテールキーワードがどれだけあるか
  • キーワードに対する競合の強さ:そのキーワードで上位表示されている商品のレビュー数・価格

検索数が多いキーワードほど、競合も強くなります。「検索数は中程度だが競合が弱いキーワード」を複数見つけられる市場は、参入後の広告設計がしやすくなります。

汎用語と指名・型番語を分けて考える

「マウスウォッシュ」のような汎用語は、検索数が大きい一方で購入目的が定まっておらず、CVR(購入率)が低くなりがちです。反対に、ブランド名や型番を含む指名検索は、広告を出せばほぼ確実に取れる面です。

さらに、あるキーワードで上位3商品にクリックが集中している場合は、広告で入札を上げないと露出できません。CPCが1,000円前後まで高騰しているキーワードもあります。「検索数」だけでなく「そのキーワードで戦うのにいくらかかるか」まで見ておくと、参入後の広告費の見積もりが現実的になります。

指標5:季節性・トレンド(一過性かどうか)

一時的に売れている商品と、年間を通して売れる商品を区別する必要があります。過去1年程度の販売数・BSRの推移を確認し、次のどれに当たるかを判断します。

タイプ 特徴 注意点
季節商品 特定の月だけ販売数が跳ねる 在庫計画が難しくなる
トレンド商品 SNSやメディア露出で一時的に伸びた 参入時にはピークが過ぎている可能性がある
定番商品 年間を通して安定して売れる 初参入に向いている

初めてAmazonに参入する場合は、季節性の小さい定番商品を選ぶ方が、在庫リスクと広告設計の両面で失敗しにくくなります。

5つの指標の判断目安まとめ

ここまでの判断基準を一覧にまとめます。あくまで私たちの実務上の目安で、カテゴリによって調整が必要です。

指標 参入しやすいサイン 見送りを検討するサイン
需要 上位商品の月間販売数の合計が十分にある 市場全体の販売数が小さい
競合 上位10商品の集中度が60%未満、上位にレビュー100件前後の商品がある 集中度60%以上、Amazon直販のシェアが支配的
採算 広告費込みで粗利率30%以上を確保できる 市場平均価格が自社価格を大きく下回る
検索需要 検索数は中程度で競合の弱いキーワードが複数ある 汎用語しかなく、CPCが高騰している
季節性 年間を通して販売数が安定している 一時的なトレンドで伸びただけ

商品リサーチの実践手順(5ステップ)

5つの指標は、実際のリサーチでは次の順番で確認していきます。「市場を広く見る→候補を絞る→競合を深掘りする→キーワードを確認する→採算を確認する」という流れで、段階的に候補を減らしていくのがポイントです。

Amazon商品リサーチの5ステップの図解

ステップ1:カテゴリ・市場の当たりをつける

最初から個別の商品を探すのではなく、まず「どのカテゴリ・どの細分化市場に可能性があるか」を見ます。確認するのは、市場全体の月間販売数、平均価格、平均レビュー数、上位ブランドへの集中度、新商品の割合です。

カテゴリは「自社の感覚」ではなく「競合の所属」で決める

Amazonのカテゴリは非常に細かく、自社商品の所属を感覚で決めると、実際に売れている競合と違うカテゴリを見てしまうことがあります。私たちは次の順番でカテゴリを特定しています。

  1. 自社EC・楽天で最も売れている商品(または最もアクセスの多い商品ページ)を1つ選ぶ
  2. その商品名・用途でAmazonを検索する
  3. 検索結果の上位で実際に売れている競合商品が、どのカテゴリに登録されているかを確認する
  4. そのカテゴリを「自社商品の市場」として分析対象にする

「この商品はこのカテゴリのはず」という判断よりも、「売れている競合がいるカテゴリ」を基準にする方が、市場データの精度が上がります。

市場データは「上位100商品の集計」だと理解しておく

ツールで表示される市場の月間販売数や売上は、多くの場合、そのカテゴリの検索上位100商品の合計値です。カテゴリ全体の正確な売上ではなく、「上位100商品でどれだけ売れているか」を見ている前提で読みます。

集中度も同様で、「上位10商品(またはブランド)が、上位100商品の販売数のうち何%を占めるか」です。新商品割合は「上位100商品のうち、直近3か月以内に発売された商品が何個あるか」です。定義を押さえておくと、数値の解釈を誤りません。

新規参入で狙いやすいのは、次の条件を満たす市場です。

  • 市場全体の販売数が十分にある
  • 上位が特定ブランドに集中していない(集中度が60%を下回る)
  • 新商品の割合が高く、新しく入った商品が上位に食い込めている
  • Amazon直販のシェアが支配的でない
  • 市場の平均価格が、自社の想定価格と大きく乖離していない

逆に、上位数ブランドが市場の大半を占めている市場や、Amazon直販が販売数の大半を握っている市場は、この段階で候補から外します。

ステップ2:条件を絞って候補商品を抽出する

市場の当たりがついたら、条件を設定して候補商品を抽出します。条件の例は次のとおりです。

条件 設定例 狙い
月間販売数 100個以上 需要の下限
販売価格 2,000〜6,000円 手数料負けしにくい価格帯
レビュー件数 上位商品の平均が500件以下 参入余地
出品者数 相乗りが少ない 自社商品・OEMの場合
発売日 直近1〜2年以内に発売され、すでに売れている商品がある 新規でも売れる市場か

この条件に合う商品を数十件リストアップし、この後のステップで絞り込んでいきます。

すでに同じ商品がAmazonにあるかで、やることが変わる

候補を抽出する段階で必ず確認したいのが、自社が売ろうとしている商品と同一の商品が、すでにAmazonに登録(ASINが発行)されているかです。Amazonは1商品につき1つの商品ページ(ASIN)を共有する仕組みです。すでにASINがある商品は、新しくページを作るのではなく、既存ページに出品者として相乗りする形になります。

  • すでにASINがある(メーカー品・NB商品の仕入れ販売など):相乗り出品となり、勝負は「カートボックスをどれだけ取れるか」と「価格競争の中で採算が合うか」に絞られます。採算が合わない場合は、セット商品や付加価値を付けたオリジナル商品として、別ASINで展開する選択肢を検討します。
  • ASINがない(自社ブランド・PB商品):新規に商品ページを作ります。この場合は、商標を取得してAmazonブランド登録を行うことを強く推奨します。ブランド登録がないと、A+コンテンツやブランド分析など使える機能が限られ、ノーブランド出品への規制も年々厳しくなっているためです。

Amazonの商品リサーチは、楽天のように「店舗としてどう売るか」ではなく、「この商品にASINがあるか、ブランド権限を持てるか」という構造の理解が前提になります。ここが曖昧なまま進めると、リサーチ後に「そもそも出品できなかった」という事態が起こります。

ステップ3:競合商品の販売数・推移を確認する

候補商品ごとに、競合となる上位商品の販売数の推移を確認します。ここで見るのは「今売れているか」ではなく「安定して売れ続けているか」です。

  • 過去6〜12か月の月間販売数が安定しているか
  • BSRの推移に大きな乱高下がないか
  • 価格が下落傾向にないか(価格競争が始まっている市場は避ける)
  • 上位商品の発売日がいつか(古い商品ばかりの市場は、新規が入りにくい)

この段階で、一過性の商品や価格競争が進んでいる市場を候補から外します。

ステップ4:キーワード需要と検索順位を確認する

残った候補について、お客様がどのキーワードで検索して購入しているかを確認します。競合商品のASINから、その商品が表示されているキーワードと順位を逆引きで確認する方法が有効です。

  • メインキーワードの月間検索数と、そのキーワードでの競合の順位
  • 競合が取れていないが検索数のあるキーワード(自社が狙える隙間)
  • 検索数が伸びているキーワード(需要の方向性)

「メインキーワード以外に、狙えるロングテールキーワードが複数ある」商品は、参入後の広告・SEO設計がしやすいため、優先度を上げます。

ステップ5:利益シミュレーションで最終判断する

最後に、販売価格・仕入原価・Amazon手数料・FBA手数料・広告費を入力し、1個あたりの利益と月間の想定利益を計算します。

  • 想定販売価格(上位商品の価格帯の中央値付近)
  • 仕入原価・国内送料・梱包費
  • Amazon販売手数料・FBA配送代行手数料・在庫保管手数料
  • 広告費(売上の10〜20%を想定)

粗利率が想定を下回る場合は、価格を上げられる差別化要素があるか、原価を下げられるかを検討します。どちらも難しければ見送りです。「需要も競合状況も良いが、採算が合わない」商品は珍しくありません。感情を入れず、数値で判断することが重要です。

リサーチを効率化するツール「セラースプライト」の活用法

ここまでの5ステップは、手作業でもある程度は可能です。ただし、BSRからの販売数推定、過去の推移確認、キーワードの逆引きを商品ごとに繰り返すと、膨大な時間がかかります。私たちは、この工程をセラースプライトで行っています。

セラースプライト(SellerSprite)ロゴ

セラースプライト(SellerSprite)とは

セラースプライトは、Amazonの市場・商品・キーワード・競合をデータで分析できる、Amazonセラー向けのリサーチツールです。市場規模や売上、検索ボリューム、競合商品の動向などを効率的に把握できるほか、AIを活用した分析機能により、商品選定や競合分析をサポートします。データとAIを活用し、Amazonでの販売戦略の立案や意思決定を効率化します。

セラースプライトでできること

セラースプライトの主な機能を、この記事の5ステップに対応させると次のようになります。

機能 対応するステップ できること
市場リサーチ ステップ1 細分化市場ごとの月平均販売数、平均価格、平均評価数、ブランド・セラーの集中度、新商品の割合などを一覧で確認
商品リサーチ ステップ2 販売数、価格、レビュー数、発売日などの条件で候補商品を抽出
ライバル商品リサーチ ステップ3 競合商品の販売数・売上・BSR・価格の推移を確認
キーワードマイニング/キーワード逆引き ステップ4 キーワードの月間検索数や関連キーワードを調べる。競合ASINから流入キーワードと順位を逆引き
利益計算 ステップ5 Amazon手数料・FBA手数料を含めた利益シミュレーション
AIデータ解析 全体 レビュー分析や競合分析など、データの読み解きをAIが補助

機能の詳細や指標の定義は、セラースプライトの市場リサーチ機能紹介ページにまとまっています。

実際の画面で見る5ステップ

ここからは、私たちのアカウントでAmazon.co.jp(日本)のデータを実際に調べた画面で、5ステップの流れを見ていきます。画面の数値は2026年10月時点の「ここ30日」のデータです。画像はクリックすると拡大表示できます。

ステップ1:市場リサーチで「入れる市場」と「入れない市場」を見分ける

セラースプライトの市場リサーチ画面で確認する主な指標
市場リサーチの一覧画面。赤枠の列(月総販売数・平均価格・セラータイプ・集中度指標・新商品割合など)が、市場を比べるときの主な指標(画像提供:セラースプライト)
セラースプライトの市場リサーチ画面(日本・細分化市場ごとの販売数や集中度の一覧)
市場リサーチの結果画面。細分化市場ごとに月総販売数・平均価格・セラータイプ(FBA/AMZ/FBM)・集中度指標が並ぶ

市場リサーチでは、国・期間・カテゴリを選ぶと、細分化された市場ごとに月総販売数、平均価格、平均評価数、集中度、新商品割合などが一覧で表示されます。ここで「販売数が十分にあり、集中度が低く、新商品割合が高い」市場を並び替えで探します。

この画面には、記事前半で解説した判断基準がそのまま表れています。

細分化市場 画面の数値 読み取り方
ホエイプロテイン 上位10商品の集中度が80.3% 集中度が60%を大きく超えており、知名度のないブランドが崩すのは難しい
ミネラルウォーター Amazon直販(AMZ)が54% 販売の半分以上をAmazon自身が占めている
お茶飲料 商品の集中度は35.8%と低いが、AMZが86% 集中度だけ見ると狙えそうに見えるが、Amazon直販がほぼ独占しており新規セラーの余地は小さい

お茶飲料のように「集中度は低いのにAmazon直販が支配的」な市場は、集中度だけで判断すると見誤ります。セラータイプの比率まで1画面で並べて見られるのが、ツールを使う大きな利点です。

ステップ2:商品リサーチで条件に合う候補を抽出する

セラースプライトの商品リサーチで販売数・評価数・価格の条件を設定した画面
商品リサーチの条件設定。ここでは「ホーム&キッチン」で、販売数100以上・評価数500以下・価格2,000〜6,000円を指定

商品リサーチでは、カテゴリを選び、販売数・評価数(レビュー数)・価格などの条件を入力して検索します。上の画面は、この記事のステップ2で例示した条件をそのまま入れたものです。

セラースプライトの商品リサーチの検索結果一覧画面
検索結果の一覧。直近30日の販売数・販売額・価格・粗利益率・評価数・出品日・配送方法(AMZ/FBA/FBM)を商品ごとに確認できる

検索結果では、商品ごとに直近30日の販売数・販売額、価格、評価数、出品日、配送方法が並びます。カートを持っているセラー(Buyboxセラー)も表示されるため、相乗り出品の状況やAmazon直販かどうかもこの段階で確認できます。

ステップ3:競合商品の販売数の推移を確認する

セラースプライトで競合商品の月間販売数と売上の推移を確認した画面
競合商品の販売数トレンド。月ごとの販売数・販売額・平均価格が表とグラフで表示される

候補が絞れたら、上位の競合商品を1つずつ開いて、月ごとの販売数・販売額・平均価格の推移を確認します。

セラースプライトのライバル商品リサーチ画面
ライバル商品リサーチ。キーワード・ブランド・ASINなどで競合商品を検索し、販売数と前月比、価格、評価数、出品日などを一覧で比較できる(画像提供:セラースプライト)

競合をまとめて洗い出すときはライバル商品リサーチが便利です。気になる商品が見つかったら、トレンド表示で月ごとの推移を確認します。

この例の商品は、多くの月で1万個を超えて売れている一方、販売数が数十〜数百個まで落ち込んでいる月があります。在庫切れなどが起きていた可能性があり、直近1か月だけを見ると市場の大きさを見誤る典型例です。推移を6〜12か月さかのぼって見るのは、こうした振れを見落とさないためです。

商品リサーチでよくある失敗と、その回避策については、セラースプライト公式ブログのAmazon商品リサーチでよくある失敗の記事が参考になります。

ステップ4:キーワードマイニングと逆引きで検索需要を確認する

セラースプライトのキーワードマイニング画面で確認する主な項目
キーワードマイニングの画面。上部の「注目キーワード」で関連語の広がりをつかみ、下の一覧で月間検索数・月間販売数・PPC入札額などを確認する(画像提供:セラースプライト)
セラースプライトのキーワードマイニングで電気ケトルの関連キーワードを調べた画面
キーワードマイニングで「電気ケトル」を調べた画面。関連キーワードごとに月間検索数・検索トレンド・クリック集中度・PPC入札額が並ぶ

キーワードマイニングでは、キーワードを入力すると、関連キーワードの月間検索数、検索数の推移、クリック集中度、PPC入札額の目安などが表示されます。

この画面では、汎用語の「電気ケトル」の月間検索数が約15.5万回なのに対し、ブランド名を含む「ティファール 電気ケトル」は約2.4万回です。さらに「電気ケトル 温度調節」のような用途を絞ったロングテールキーワードも並びます。記事前半で触れた「汎用語と指名・型番語を分けて考える」作業が、この一覧から始められます。

セラースプライトのキーワード逆引きリサーチで競合ASINの流入キーワードと順位を確認した画面
キーワード逆引きリサーチ。競合商品のASINを入れると、その商品がどのキーワードから流入しているか(トラフィック比率)と自然検索の順位が分かる

競合商品のASINを入力するキーワード逆引きリサーチでは、その商品がどのキーワードから流入しているかが分かります。この例の商品は、流入の約3割を「電気ケトル」から得ており、自然検索では1ページ目の4位に表示されていました。

競合が上位を取れているキーワードと、取れていないキーワードを見比べることで、「競合が取れていない、検索数のあるキーワード」を見つけられます。

ステップ5:利益計算機で手数料と広告費込みの利益を出す

セラースプライトのFBA利益計算機で手数料と広告費込みの利益率を計算した画面
FBA利益計算機。梱包サイズ・重量、販売価格、仕入れ価格、広告費、商品種別を入れると、販売手数料とFBA手数料を差し引いた純利益・純利益率が出る

最後は利益計算です。上の画面は、仮の数字として販売価格3,980円、仕入れ価格1,200円、梱包サイズ20×15×10cm・0.5kg、広告費を売上の15%として計算した例です。

この条件では、純利益率は28.9%でした。記事前半で目安とした「粗利率30%以上」をわずかに下回るため、実務では販売価格を上げられる差別化要素があるか、仕入れ原価を下げられるかを検討する段階になります。仕入れ価格だけ見ると利益が十分に出そうな商品でも、手数料と広告費を入れると目安を割り込むことは珍しくありません。

Amazonの手数料構造と利益の計算方法は、公式ブログのAmazonの利益計算の記事で詳しく解説されています。

無料体験で試す際のチェックポイント

セラースプライトには無料体験があります。初めて使う場合は、次の順番で試すと、この記事の5ステップをそのまま体験できます。

  1. 市場リサーチで、自社が扱えそうなカテゴリの細分化市場を3〜5個ピックアップする
  2. 商品リサーチで、販売数100個以上・価格2,000〜6,000円・レビュー500件以下などの条件で候補を抽出する
  3. ライバル商品リサーチで、候補の上位商品の販売数推移を6か月以上さかのぼって確認する
  4. キーワードマイニングで、メインキーワードと関連キーワードの検索数を確認する
  5. 利益計算で、想定価格・原価・手数料を入れて粗利率を出す

体験期間中に「自社の商品候補を1つ、5ステップで最後まで通す」ことをおすすめします。ツールの使い方を覚えるだけでなく、自社商品の参入可否をデータで判断できる状態になります。

リサーチ後に売上を伸ばすためのポイント

リサーチで参入する商品が決まっても、出品しただけでは売れません。リサーチで得た情報を、出品後の施策に活かす方法を3つ挙げます。

商品ページ(タイトル・画像・箇条書き・A+)の作り込み

ステップ4で洗い出したキーワードは、商品ページの設計にそのまま使います。

要素 作り込みのポイント
タイトル メインキーワードを先頭付近に入れ、サイズ・容量・用途など購入判断に必要な情報を含める
画像 1枚目は白背景の商品画像、2枚目以降で用途・サイズ感・差別化ポイントを伝える
箇条書き(商品の説明) 関連キーワードを自然に含めつつ、競合レビューで不満が出ている点を解消していることを明記する
A+コンテンツ ブランド登録済みの場合は、比較表や使用シーンで競合との違いを伝える

競合のレビューを読み込むと、「何が評価され、何が不満なのか」が分かります。それを商品ページで先回りして伝えることが、レビュー0件の状態で選ばれるための近道です。商品ページの文章づくりは、Amazon商品ページをChatGPTで最適化する7活用術でも具体的に解説しています。

レビュー獲得と広告運用の初期設計

新規出品直後はレビューがないため、自然検索での表示が弱く、広告で露出を作る必要があります。

  • 広告:まずはオートターゲティングで実際に購入につながった検索語を集め、2〜4週間後にステップ4で見つけたキーワードをマニュアルターゲティングで強化する
  • レビュー:Amazonのレビューリクエスト機能やVineプログラム(ブランド登録が必要)を使い、初期のレビューを積み上げる
  • 価格:立ち上げ期は上位商品よりやや低めの価格で販売実績を作り、レビューが増えてから適正価格に戻す

この初期設計の段階でも、リサーチ時に確認した「競合の価格帯」「キーワードごとの競合の強さ」がそのまま判断材料になります。

楽天・自社ECとの併売でLTVを最大化する考え方

Amazonは新規顧客との接点を作りやすい一方、顧客情報を自社で持てず、リピート施策が打ちにくいという特徴があります。楽天や自社ECをすでに運営している場合は、次のような役割分担を考えます。

チャネル 主な役割
Amazon 検索起点の新規顧客獲得。単品購入・初回購入の受け皿
楽天 ポイント施策やイベント(スーパーSALE・お買い物マラソン)でのまとめ買い、セット販売
自社EC 定期購入・会員施策で、LTV(顧客生涯価値)を最大化

Amazonで見つけた「売れる商品」「売れるキーワード」は、楽天のサーチ対策や自社ECのSEO・広告にも転用できます。チャネルごとに需要の質が違うことを前提に、リサーチ結果を横展開することが売上の伸びしろになります。

よくある質問

Q1. Amazonの販売数はどうやって調べればよいですか?

Amazonは販売数を公開していないため、BSR(ベストセラーランキング)から推定するのが一般的です。商品ごとに手作業で追うのは負担が大きいため、セラースプライトのようなリサーチツールで推定値と推移を確認すると効率的です。

Q2. 新規参入しやすい市場の目安はありますか?

私たちは、上位10商品の集中度が60%未満であること、新商品が上位に食い込めていること、Amazon直販のシェアが支配的でないことを目安にしています。そのうえで、広告費込みで粗利率30%以上を確保できるかを確認します。

Q3. FBAとFBMはどちらで出品すべきですか?

上位商品のFBA比率で判断します。FBA比率が9割を超える市場ではFBA前提で採算を組み、3割程度にとどまる市場ではFBMでも戦えると判断しています。

Q4. 楽天で売れている商品はAmazonでも売れますか?

必ずしも売れるとは限りません。Amazonは検索起点・価格の横並び比較・レビュー依存という特徴があり、楽天とは売れる条件が異なります。まずAmazonで同じ用途の競合がどのカテゴリで売れているかを確認し、5つの指標で参入可否を判断してください。

Q5. 商品リサーチはどのくらいの頻度で行えばよいですか?

新商品を検討するたびに行うのが基本です。すでに出品している商品も、競合や価格の状況は変わるため、販売数の推移やキーワードの順位を定期的に見直すことをおすすめします。

まとめ:Amazon商品リサーチは「型」と「ツール」で再現性が出せる

Amazon商品リサーチで重要なのは、「売れそう」という感覚を排し、需要・競合・採算・検索需要・季節性の5つの指標を、決まった手順で確認することです。

  • 市場の当たりをつけ、条件で候補を絞り、競合の推移を確認し、キーワード需要を見て、最後に利益計算で判断する
  • この5ステップを型として持てば、商品選定に再現性が生まれる
  • 型を回す実行ツールとしてセラースプライトを使えば、手作業では数日かかるリサーチを短時間で行える

リサーチは一度やって終わりではなく、新商品を検討するたびに繰り返す作業です。だからこそ、型とツールを持っておくことが、長期的な売上の差になります。

セラースプライトを試してみる

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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