楽天出店料の値上げ2027|改定額と経過措置・対策
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この記事でわかること
- ・2027年2月1日からの月額出店料の改定額(プラン別・年間の負担増)
- ・2026年2月以降に出店した店舗の経過措置と、差額の追加請求
- ・月商別に見た値上げの影響と、プラン選びの考え方
- ・値上げに向けて今からできる5つの対策
みなさん、こんにちは。株式会社ALL WEB CONSULTINGの江守です。
今回は、楽天市場の月額出店料の値上げについて解説します。2026年9月17日、楽天は2027年2月1日から月額出店料を改定すると発表しました。すべての出店プランが対象で、上げ幅は約4割です。
「うちの店はいくら上がるのか」「いつから新料金になるのか」というご質問を、私たちのもとにも多くいただいています。本記事では、楽天の公式発表をもとに、改定額・経過措置・店舗への影響と対策を整理します。料金はすべて税別です。

目次
楽天出店料の値上げとは?改定の概要
結論から言うと、改定されるのは月額出店料だけで、2027年2月1日から全店舗に新料金が適用されます。 発表の要点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年9月17日(楽天グループ株式会社) |
| 改定の対象 | 基本出店料(月額出店料) |
| 適用開始 | 2027年2月1日以降の月額出店料から一律に適用 |
| 経過措置 | 2026年2月1日〜2027年1月31日に出店した店舗は、2027年5月31日まで旧料金 |
| 同時に発表されたこと | 「CSV商品一括編集機能」(月額1万円のオプション)を、2027年1月利用分から全店舗に無料で標準提供 |
システム利用料や楽天ペイ利用料など、売上に連動する手数料の改定は、今回のお知らせには含まれていません。原文は楽天市場の新たな取り組みと基本出店料改定についてで確認できます。
プラン別の改定額と年間の負担増
月額で9,000円〜51,000円、年間では10.8万円〜61.2万円の負担増です。 改定前後の料金を、プラン・支払い方法ごとに並べました。
| 出店プラン | 改定前(月額) | 2027年2月1日以降(月額) | 月の増額 | 年間の増額 | 上昇率 |
|---|---|---|---|---|---|
| メガショッププラン | 130,000円 | 181,000円 | +51,000円 | +612,000円 | 約39% |
| スタンダードプラン | 65,000円 | 90,000円 | +25,000円 | +300,000円 | 約38% |
| がんばれ!プラン | 25,000円 | 34,000円 | +9,000円 | +108,000円 | 36% |
| スタンダードプラン(分割払い) | 70,000円 | 97,000円 | +27,000円 | +324,000円 | 約39% |
| がんばれ!プラン(分割払い) | 28,000円 | 39,000円 | +11,000円 | +132,000円 | 約39% |
※年間の増額と上昇率は、公式発表の月額から私たちが計算したものです。
上昇率はどのプランも36〜39%で、ほぼ横並びです。金額の差が大きいのはメガショッププランで、年間60万円を超える固定費の増加になります。
CSV商品一括編集機能の無料化で、実質の負担は変わる
これまで月額1万円の有料オプションだった「CSV商品一括編集機能」が、2027年1月利用分から無料になります。このオプションを契約していた店舗は、月1万円の支払いがなくなります。
たとえばスタンダードプランでCSVオプションを使っていた店舗なら、出店料は月25,000円上がりますが、オプション代の1万円が減ります。実質の増額は月15,000円です。自店がオプションを契約しているかどうか、RMSの契約内容で確認しておきましょう。
2026年2月以降に出店した店舗の経過措置
2026年2月1日〜2027年1月31日に出店した店舗は、2027年5月31日まで旧料金のままです。 6月1日からは新料金になります。
| 出店(アカウントオープン)の時期 | 新料金の適用 |
|---|---|
| 2026年1月31日以前 | 2027年2月1日から |
| 2026年2月1日〜2027年1月31日 | 2027年6月1日から(5月31日までは旧料金) |
1年目の契約期間中は「差額の追加請求」になる
注意したいのが、1年目の出店料を前払い・分割で払っている店舗です。公式発表では、1年目の契約期間は旧料金で請求したうえで、2026年6月2日以降にアカウントオープンした店舗には、2027年6月1日以降の旧料金と新料金の差額を月次で追加請求するとしています。
公式発表に載っている例は、次のとおりです。
| 支払い方法 | 例 | 追加請求される差額 |
|---|---|---|
| 年間一括払い(がんばれ!プラン) | 2026年10月15日に課金開始 | 月9,000円(2027年6月1日〜10月14日分。10月は日割りで4,065円) |
| 2回分割払い(スタンダードプラン) | 2026年10月15日に課金開始 | 月25,000円(2027年6月1日〜10月14日分。10月は日割りで11,290円) |
| 10回分割払い(スタンダードプラン分割) | 2026年12月1日に課金開始 | 月27,000円(2027年6月1日〜11月30日分) |
1年目の支払いが済んでいても、2027年6月からは差額の請求が届きます。資金繰りの計画に、この追加請求を入れておいてください。
楽天が値上げする理由と、同時に発表されたこと
楽天は値上げの理由として、物価・エネルギー・システム投資のコスト高騰を挙げています。 あわせて、最先端の技術で安定したインフラを保ち、店舗の売上拡大と業務効率化を支える取り組みを進めるとしています。
同じお知らせでは、CSV商品一括編集機能の無料化のほか、店舗運営の業務を支援する「Rakuten AI for RMS」についても触れられています。値上げだけでなく、RMSの機能強化とセットで発表された点は押さえておきましょう。
値上げで店舗の負担はどう変わる?月商別の試算
同じ値上げでも、月商が小さい店舗ほど売上に占める固定費の割合が大きく上がります。 月商と出店プランの組み合わせ3パターンで、売上に対する出店料の割合を比べました。
| 想定 | 改定前 | 改定後 | 売上に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 月商100万円・がんばれ!プラン | 25,000円 | 34,000円 | 2.5% → 3.4% |
| 月商300万円・スタンダードプラン | 65,000円 | 90,000円 | 約2.2% → 3.0% |
| 月商1,000万円・メガショッププラン | 130,000円 | 181,000円 | 1.3% → 約1.8% |
※出店料のみで計算しています。システム利用料・楽天ペイ利用料・ポイント原資などは含みません。
値上げ分を取り返すのに必要な売上
増えた固定費を利益で取り返すには、どのくらい売上を伸ばせばよいのでしょうか。目安は次の式で出せます。
必要な売上の増加額(月)= 出店料の増額 ÷(粗利率 − 売上に連動する費用の率)
粗利率40%、楽天への手数料や広告費など売上に連動する費用が15%の店舗なら、残る率は25%です。
| プラン | 月の増額 | 必要な売上の増加(月) |
|---|---|---|
| メガショッププラン | 51,000円 | 約20.4万円 |
| スタンダードプラン | 25,000円 | 10万円 |
| がんばれ!プラン | 9,000円 | 約3.6万円 |
※粗利率40%・連動費用15%は試算のための仮の数字です。自店の数字に置き換えて計算してください。
月商300万円のスタンダードプランの店舗なら、月10万円、売上の約3%を上乗せできれば値上げ前と同じ利益に戻ります。値上げ分は、商品力と運用の改善で十分に取り返せる範囲です。
値上げを機にプランを見直すべきか
月商が伸びている店舗ほど、プランの選び直しで総コストが変わる可能性があります。 楽天の出店プランは、月額出店料が高いほどシステム利用料の料率が低い仕組みです。
| 出店プラン | 月額出店料(改定後) | システム利用料(現行) | 登録可能商品数 |
|---|---|---|---|
| がんばれ!プラン | 34,000円 | パソコン3.5%〜6.5%/モバイル4.0%〜7.0% | 10,000商品まで |
| スタンダードプラン | 90,000円 | パソコン2.0%〜4.0%/モバイル2.5%〜4.5% | 50,000商品まで |
| メガショッププラン | 181,000円 | パソコン2.0%〜4.0%/モバイル2.5%〜4.5% | 無制限 |
楽天の出店プランのページでは、現行料金のスタンダードプランを「目標月商が約178万円以上」の店舗におすすめとしています。がんばれ!プランとの固定費の差は、改定前の月4万円から、改定後は月5.6万円に広がります。
固定費の差が広がるので、スタンダードプランのほうが得になる月商の目安は、改定後は高くなる方向です。がんばれ!プランからの移行を考えている店舗は、改定後の料金で、出店料とシステム利用料の合計を比べ直してください。料率は売上の規模で変わるため、正確な比較は楽天市場の出店プランの料金シミュレーションや、担当のECCに確認するのが確実です。
値上げに向けて今からできる5つの対策
値上げは避けられませんが、利益への影響は準備しだいで小さくできます。 2027年2月までに、次の5つを進めておきましょう。
1. 自店の適用時期と請求額を確認する
まずは、自店にいつから・いくら新料金がかかるのかを確認します。出店時期によって、2027年2月からか6月からかが変わります。2026年6月2日以降に出店した店舗は、差額の追加請求の有無と期間も確認してください。
2. 2027年の予算と価格に反映する
出店料は固定費なので、年間の予算に入れておけば慌てずに済みます。送料込みの価格設定やセット商品の組み方など、客単価を上げる工夫で固定費の負担割合を下げるのも有効です。
3. オプションや外部ツールの費用を棚卸しする
CSV商品一括編集機能の無料化で、同じ目的で使っていた有料オプションや外部ツールが不要になる場合があります。毎月払っている固定費を一度すべて書き出し、重複しているものを解約しましょう。
4. 広告・クーポンなど変動費の効率を見直す
私たちがご相談を受ける店舗でも、出店料より、広告費やクーポン・ポイントの原資のほうが利益を大きく左右しているケースが目立ちます。RPP広告なら、売上につながっていないキーワードや商品への配信を止めるだけで、出店料の値上げ分を吸収できることもあります。運用の基本はRPP広告の設定方法と運用のコツで解説しています。
5. 楽天の外にも売上の柱をつくる
楽天の料金改定は、今後も起こりえます。自社ECやほかのモールにも売上の柱を持っておくと、ひとつのモールの料金改定に左右されにくい体制になります。楽天と自社ECの考え方は「楽天出店は儲からない」時代は終了?でも紹介しています。
楽天出店にかかる費用の全体像
月額出店料のほかに、初期登録費用と、売上に連動する手数料がかかります。 全プラン共通の主な費用は次のとおりです(楽天市場の出店プランのページより)。
| 費用 | 金額 |
|---|---|
| 初期登録費用 | 60,000円 |
| 楽天ポイント原資 | 楽天会員の購入代金(税抜)×付与率(通常1.0%) |
| 楽天スーパーアフィリエイト | アフィリエイト経由売上の2.6〜5.2% |
| 取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 | 月間売上高の0.1% |
| 楽天ペイ利用料 | 月間決済高の2.5〜3.5% |
出店料の仕組みや、初期費用・月額費用の考え方は楽天出店料の仕組みを徹底解説で、出店までの手順は楽天出店の始め方完全ガイドで詳しく解説しています。コンサル費などの外注費まで含めた総コストの考え方は、楽天コンサルの選び方|費用相場と失敗しない7つの基準をご覧ください。
よくある質問
Q1. 楽天の出店料はいつから値上げされますか?
2027年2月1日以降の月額出店料から、新料金が一律に適用されます。ただし、2026年2月1日〜2027年1月31日に出店した店舗は、2027年5月31日まで旧料金で、6月1日から新料金になります。
Q2. システム利用料や楽天ペイ利用料も上がりますか?
今回のお知らせで改定が発表されたのは、月額出店料だけです。システム利用料などの改定は含まれていません。今後の変更は、楽天市場からのお知らせで確認してください。
Q3. 年間一括で払っていても、差額を請求されますか?
2026年6月2日以降にアカウントオープンした店舗は、1年目の契約期間のうち2027年6月1日以降の分について、旧料金と新料金の差額が月次で追加請求されます。対象と金額は、公式発表の例で確認できます。
Q4. 値上げ前に出店したほうが得ですか?
2027年1月31日までに出店すると、2027年5月31日までは旧料金です。ただし6月以降は新料金になり、1年目の差額も追加請求されます。料金だけで出店時期を急ぐより、商品や運営体制の準備を優先してください。
Q5. 値上げを機にプランを変えたほうがいいですか?
月商によります。改定後はがんばれ!プランとスタンダードプランの固定費の差が広がるため、出店料とシステム利用料の合計で比べ直してください。正確な比較は、楽天の料金シミュレーションや担当のECCで確認できます。
Q6. 値上げ分を取り返すには、どうすればいいですか?
出店料の増額を「粗利率 − 売上に連動する費用の率」で割ると、必要な売上の増加額がわかります。あわせて、オプションや広告費など、ほかの費用の見直しも進めてください。
まとめ:値上げの前に、自店の数字で影響を確かめよう
楽天市場の月額出店料は、2027年2月1日から約4割上がります。2026年2月以降に出店した店舗は、2027年6月1日からの適用です。
明日から始めるなら、次の3ステップです。
- 自店の出店プラン・出店時期から、新料金の適用時期と年間の増額を出す
- 本記事の式で、値上げ分を取り返すのに必要な売上を計算する
- オプション・広告費・外注費など、出店料以外の固定費と変動費を棚卸しする
固定費が上がる今こそ、楽天での売り方と費用のかけ方を見直すよい機会です。
株式会社ALL WEB CONSULTINGでは、AIをフル活用したEC支援を行っています。
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ウェブ解析士協会認定 上級ウェブ解析士
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ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGの代表取締役。データ分析を軸にEC事業の売上改善を手がける。
ECサイトの店長として複数のショップをゼロから立ち上げ、月商数千万円規模まで育成。2016年にEC専門のコンサルティング会社へ参画し、月商数億円規模から立ち上げ期まで数百社のECサイトを支援。2018年にLOCUSコンサルティング、2020年に株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業。
累計2,000サイト以上のデータ分析で得た知見をもとに、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・自社ECのSEO、広告運用、サイト設計まで幅広く支援。近年は生成AIの導入支援や、AIを使った商品ページ改善・業務自動化など「AI×EC」の実践支援に力を入れている。
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