AI Overviewsのローカル検索で「他社のまとめ記事」が引用元に|地域名で集客するECサイト・店舗が今すべき対応

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株式会社ALL WEB CONSULTINGのSEOタイムズでは、Googleの公式発表や検索アルゴリズムの最新動向を日々追いかけ、最新のSEO情報を更新しています。本記事では、その中でもECサイトやサイト運営に本当に影響する重要なトピックを厳選し、実務目線でわかりやすく解説します。

2026年8月、Googleのローカル検索まわりのAI Overviews(AIによる概要)が、各店舗・各事業者を紹介する際に、その企業の公式サイトではなく第三者が書いた「まとめ記事(リスティクル)」を主な引用元にしているという指摘が海外のSEOコミュニティで話題になりました。

地域名を含む検索で集客しているECサイトや実店舗にとっては、「自社の紹介文を、自社以外が書いている」状態が起こりうるという意味で無視できない動きです。本記事では、何が観測されたのか、なぜ起きるのか、そして日本のEC・店舗運営者が今できる現実的な対応を整理します。

この記事のポイント

  • ローカル検索のAI Overviewsが、公式サイトではなく第三者の「まとめ記事」を引用元にする事例が観測された
  • 調査では、ローカル関連の検索でAI Overviewsの表示率がローカルパックを上回る結果に
  • 対策の軸は自社サイトを「事実の一次情報源」にすること。営業時間・価格帯・対応エリアを本文テキストで明記する

AI Overviewsが「他社のまとめ記事」を引用|海外で観測された事例

きっかけは、海外のローカルSEOの専門家である Joy Hawkins 氏(Sterling Sky)がSNS上で共有した事例です。ある地域の弁護士事務所を検索した際、Googleが各事務所の説明として表示したテキストの引用元が、1つの法律事務所が自社宣伝のために書いた「おすすめ事務所まとめ記事」だったというものです。

表示された複数の事務所すべてについて、その1本のまとめ記事が主要な出典として使われ、リンク先も各事務所の公式サイトではなくそのまとめ記事に向いていた、と報告されています。

この事例は2026年8月12日にSearch Engine Roundtableでも取り上げられ、「Googleはローカル関連のAI生成テキストで、質が高いとは言いがたい自己宣伝的なまとめ記事を引用することがある」という論点として整理されました。

出典:Google AI Overview Local Results Pulling From Low-Quality Listicles(Search Engine Roundtable)

なお、現時点でこの挙動についてGoogleから公式な見解や修正の告知は確認できていません。あくまで実際の検索結果の観測にもとづく指摘であり、すべての業種・すべての地域で同じことが起きているわけではない点にはご注意ください。表示は地域やクエリによって大きく変わる可能性があります。

ローカル検索の入口が変化|AI Overviewsの表示率はローカルパックを上回る

背景にあるのは、ローカル検索における入口そのものの変化です。

ローカルSEOツールを提供するWhitesparkが2025年5月に公開した調査(3都市・6業種・540クエリを手動で調査)では、地域ビジネス関連の検索において、AI Overviewsは平均68%の割合で表示された一方、従来のローカルパック(地図付きの店舗一覧)は39%にとどまったと報告されています。さらに、検索意図別に見ると差はより鮮明です。

検索意図 AI Overviewsの表示率 ローカルパックの表示率
ローカル型(例:「渋谷 ラーメン」) 15% 93%
情報型(例:「視力検査はどれくらい時間がかかる」) 92% 6%
ハイブリッド型(例:「近くで◯◯できる店の選び方」) 97% 17%

出典:New Research: AI Overviews for Local Business Searches(Whitespark)

つまり、「店名・地域名でピンポイントに探す検索」では今もローカルパックが主役ですが、「調べてから選ぶ」タイプの検索では、AI Overviewsがほぼ確実に最初の答えになっているということです。そしてEC・サービス業の集客で本当に効くのは、まさにこの「調べてから選ぶ」段階の検索です。

同調査では引用元の内訳にも触れられており、あるハイブリッド型クエリで参照された23の情報源のうち、約60%がThumbtackやYelpといった第三者パブリッシャー、約40%が個別の事業者サイトだったとされています。冒頭の「まとめ記事が引用される」という指摘は、この構造の延長線上にある現象と考えられます。

日本に置き換えれば、比較サイト、ポータル、口コミサイト、個人ブログの「おすすめ◯選」記事といった媒体が、自社サイトより先に参照される場面が増えうる、ということです。

なお、これらの調査数値は2025年時点のものであり、AI Overviewsの挙動は継続的に変化しています。傾向をつかむ材料として捉え、実際の数字はご自身の主要キーワードで確認されることをおすすめします。

地域名で集客するECサイト・店舗への4つの影響

「うちはローカルビジネスではないから関係ない」と思われるかもしれませんが、ECサイトにも次のような形で関わってきます。

1. 実店舗・ショールームを持つEC

「◯◯市 △△(商品カテゴリ) 店舗」のような検索で、自社の紹介文が第三者のまとめ記事から生成される可能性があります。価格帯、取扱商品、営業形態などが古い情報のまま要約されるリスクがあります。

2. 地域名×商材で集客しているEC・サービス

産地名を掲げる食品EC、地域密着の施工・設置をともなう商材、地域限定サービスなどは、ローカル寄りのクエリで評価されるため影響を受けやすい領域です。

3. 比較検討フェーズのコンテンツ

「◯◯ 選び方」「◯◯ おすすめ」といった情報型クエリは、上記調査でAI Overviewsの表示率が最も高いゾーンです。ここで自社が引用されなければ、比較検討の土俵に上がる前に候補から外れる可能性があります。

4. ブランド名検索での「説明のされ方」

自社ブランド名で検索したときの要約が、自社の言葉ではなく第三者の主観で書かれる場合があります。誤情報や古い情報が混じっていても、ユーザーはそれをGoogleの答えとして受け取ります。

いずれも「順位が下がる」という形では現れにくいのが厄介なところです。クリックは従来どおりでも、その手前の印象形成が自社の外側で行われる、という影響の出方をします。

AI Overviews時代のローカルSEO対策7選|自社サイトを「事実の一次情報源」に

まず前提として、Googleは公式ドキュメントで「AI OverviewsやAI Modeに表示されるための追加要件や特別な最適化は存在しない」と明言しています。

AI向けの専用ファイルや独自マークアップを作る必要はなく、必要なのは「インデックスされていること」「スニペット表示が許可されていること」という通常の検索と同じ条件です。

出典:AI features and your website(Google Search Central)

そのうえで、実務として効果が見込める打ち手を挙げます。

  • 自社ページの「事実の密度」を上げる:営業時間、対応エリア、価格帯、取扱商品、送料・配送条件、実績数といった事実を、画像内の文字ではなく本文テキストとして明記します。引用しやすい形で事実が書かれているページは、要約の材料として使われやすくなります。
  • スニペット制御の設定を点検するnosnippetmax-snippet はAI機能でも有効に働きます。過去に設定した制限が、意図せず自社の情報が引用されない原因になっていないか確認してください。
  • NAP情報とブランド表記を統一する:社名・店名、住所、電話番号の表記ゆれは、事業者としての同一性の判断を難しくします。自社サイト、Googleビジネスプロフィール、各種ポータル、SNSで表記を揃えます。
  • Googleビジネスプロフィールを正しく運用する:説明文、カテゴリ、商品・サービス、営業時間、写真を最新に保ちます。前回の記事でも触れたとおり、店名表記のルール違反は掲載自体のリスクになります。
  • 構造化データを正確に記述するLocalBusinessProductFAQPage などを、ページ上の表示内容と一致させて実装します。あくまで理解を助けるためのもので、これ自体がAI Overviewsへの掲載を保証するものではありません。
  • 第三者媒体の掲載内容を棚卸しする:自社が掲載されている比較サイト、ポータル、まとめ記事の情報が古くないかを確認し、誤りがあれば媒体側に訂正を依頼します。引用元の多くが第三者である以上、ここは実質的なSEO施策の一部です。
  • 自社名・主要キーワードで定期的に確認する:月に一度でよいので、実際に検索してAI Overviewsに何が表示されるかを目視で記録します。表示は変動するため、変化を追える形で残しておくことが重要です。

一方で、まとめ記事対策として自作の「おすすめ◯選」記事を量産するようなアプローチは推奨しません。今回問題視されているのは、まさにそうした自己宣伝的で実質的な価値の乏しいコンテンツです。同じ手法に乗ることは、中長期的にはリスクのほうが大きいと考えられます。

まとめ|AI Overviewsのローカル検索引用への対応ポイント

  • ローカル関連のAI Overviewsが、事業者の公式サイトではなく第三者のまとめ記事を主な引用元にする事例が指摘されています(2026年8月)。
  • 背景には、「調べてから選ぶ」タイプの検索でAI Overviewsが主要な入口になっている構造があり、引用元は第三者媒体が多数を占める傾向が報告されています。
  • Googleは「AI機能向けの特別な最適化は不要」と明言しており、やるべきことは通常のSEOの延長線上にあります。

株式会社ALL WEB CONSULTINGとしての見解を一言添えるなら、今回の件は「小手先の対策で自社を引用させにいく」話ではなく、自社サイトが事実の一次情報源として機能しているかを問い直す機会だと捉えるのが健全だと考えています。

第三者に説明される内容をコントロールしきることはできませんが、正確で新しい情報が自社サイト上に整理されている状態は、AI Overviewsの有無にかかわらず、必ず成果につながる土台になります。

SEO対策のご相談はお気軽に

株式会社ALL WEB CONSULTINGでは、ECサイトを中心に、SEO戦略の設計からコンテンツ改善、アルゴリズムアップデートの影響調査まで、実務に即した支援を行っています。

「地域名を含む検索での見え方を確認したい」「AI Overviewsに自社がどう表示されているか把握したい」といったご相談も承っています。お気軽にご相談ください。

WEB集客やネットショップ運営などでお悩みがあれば一度ご相談ください。ご相談は無料で行なっております。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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ALL WEB CONSULTINGのマーケティングチームです。
全国のネットショップをエンパワーメントするをミッションに、各専門家が集まってECサイトの支援を行っています。楽天・Amazonなどのモール系ECから自社ECまであらゆるECに役立つ情報を発信していきます。

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