Googleが「有用なコンテンツ」文書に「メインコンテンツ」の定義と4つの品質基準を追加|労力・独自性・スキル・正確性からECサイトの商品ページを見直す方法

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株式会社ALL WEB CONSULTINGのSEOタイムズでは、Googleの公式発表や検索アルゴリズムの最新動向を日々追いかけ、最新のSEO情報を更新しています。本記事では、その中でもECサイトやサイト運営に本当に影響する重要なトピックを厳選し、実務目線でわかりやすく解説します。

2026年10月1日(UTC)、Google検索セントラルの文書「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する」が更新されました。新たに「メインコンテンツ」の定義と、品質評価者がメインコンテンツを評価する際の4つの基本属性(労力・独自性・才能やスキル・正確性)が書き加えられています。

同じ日には「生成AIコンテンツの使用に関するガイダンス」も、検索品質評価ガイドラインの内容を反映する形で更新されました。本記事では、何が追加されたのか、ランキングとの関係をどう考えるべきか、そしてECサイトの商品ページ・カテゴリページ・コラム記事で何を見直すべきかを整理します。

この記事のポイント

  • Googleの「有用なコンテンツ」文書に、メインコンテンツ(MC)の定義が追加された。本文・画像だけでなく、ツール、レビュー、タブ内の商品仕様、見出しも含まれると明記。
  • 品質評価者がMCを見る観点として労力(Effort)・独自性(Originality)・才能やスキル(Talent or skill)・正確性(Accuracy)の4つが示された。
  • 「出典を示すこと(クレジット)は、独自の労力の代わりにはならない」と明記。フィードからの自動生成や、人の監修なしの生成AI量産は「労力がほぼない」例として挙げられている。
  • 評価者の評価は順位に直接使われないが、Googleのシステムが目指す方向を示す内容。ECサイトはメーカー説明文の流用や、AIで一括生成した商品説明から見直すのが現実的な対応。

何が起きたのか:「有用なコンテンツ」文書に2つの要素が追加

更新された文書と日付

更新されたのは、Google検索セントラルの基本文書「Creating helpful, reliable, people-first content(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する)」です。ページ末尾の最終更新日は2026年10月1日(UTC)となっています。

この変化はSearch Engine Roundtableが10月2日に報じました。追加されたのは「E-E-A-Tと品質評価ガイドライン」の章の後半で、E-E-A-Tに加えて「メインコンテンツの品質」が重要だと明記されたのが大きなポイントです。

GOOGLE検索セントラルの記述(原文)

Beyond E-E-A-T, the Search Quality Evaluator Guidelines emphasize that one of the most critical factors for assessing page quality is the quality of the main content, specifically how effectively it allows the page to achieve its purpose and provide a satisfying user experience.

日本語での要約
品質評価ガイドラインでは、E-E-A-Tと並んで「メインコンテンツの質」がページ品質を判断するうえで最も重要な要素の1つとされている。その質とは、ページが目的を果たし、ユーザーに満足のいく体験を提供できているかどうかで測られる。

追加1:「メインコンテンツ」の定義

Googleはメインコンテンツを「ページが目的を達成することに直接役立つ、ページ内のあらゆる部分」と定義しました。そのうえで、ページの主な意図に応じて次のようなものが含まれうると例示しています。

種類 Googleの例示 ECサイトでの具体例
主要なテキスト・メディア 本文、記事、画像、音声、動画 商品説明文、商品画像、使用動画
インタラクティブ機能 計算機、オンラインツール、ゲーム、検索機能 サイズ診断、送料計算、絞り込み検索
ユーザー投稿 フォーラム、カスタマーレビュー、コメント、投稿メディア(ページの目的を直接果たす場合) 商品レビュー、Q&A、購入者の投稿写真
タブ・展開セクション タブ内の商品仕様、安全上の注意、ユーザーレビュー 「仕様」「注意事項」「レビュー」タブ
ページタイトル・見出し ページの主題を要約し、訪問の判断を助ける見出し 商品名、カテゴリ見出し、記事のH2

注目したいのは、例示の中に「商品仕様」「安全上の注意」「ユーザーレビュー」がタブの例として明記されている点です。ECサイトの商品ページを強く意識した書き方と読むことができます。

追加2:メインコンテンツを評価する4つの基本属性

続いて、品質評価者がメインコンテンツの質を評価する際の「基本的な属性」として、次の4つが示されました。Search Engine Roundtableはこのセクションを頭文字から「EOT/SA」と呼んでいます。

属性 Googleの説明(要約)
労力(Effort) コンテンツやそれを動かす仕組みに、どれだけ人の手がかかっているか
独自性(Originality) 他のサイトで手に入らない、独自の情報や視点があるか
才能・スキル(Talent or skill) 満足のいく体験に必要な技能や専門性が表れているか(分かりやすい文章、質の高い動画、正しく動くツールなど)
正確性(Accuracy) 情報が事実として正確か。YMYL領域では高い正確性と専門家の通説との整合が必要

中でも踏み込んだ記述になっているのが「労力」の説明です。

「EFFORT(労力)」の記述(原文)

Conversely, automatically generating pages from feeds or using generative AI to produce large amounts of text without manual oversight or curation represents little to no effort. Attribution or giving credit to other sources doesn’t replace the need for original effort.

日本語での要約
フィードからページを自動生成したり、人の監修や取捨選択なしに生成AIで大量の文章を作ったりすることは「労力がほとんどない」とみなされる。出典を明記しても、それだけで独自の労力の代わりにはならない。

一方で「才能・スキル」については、「すべてのコンテンツに専門的な知見が必要なわけではない」とも書かれています。例として、雪かきの新しいやり方を見つけた体験談には特別な専門性は必ずしも要らないとされており、実体験そのものに価値があるという立場も示されています。

なぜ重要なのか:評価ガイドラインの考え方が「公式文書」に降りてきた

同日に「生成AIコンテンツ」ガイダンスも更新

Google検索セントラルのドキュメント更新履歴では、同じ10月1日付で「生成AIコンテンツの使用に関するガイダンス」の更新が告知されています。理由は「開発者イベントで使っている説明内容と文書をそろえるため」とされ、品質評価ガイドラインの情報が反映されました。

更新後のガイダンスでは、評価ガイドラインの「大規模コンテンツの不正使用(4.6.5)」と、「労力・独自性・付加価値がほとんどないメインコンテンツ(4.6.6)」の項目を参照するよう案内しています。また、AIが生成したコンテンツは、title要素やメタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストまで含めて、公開前に人が事実確認するよう求めています。

これまで品質評価ガイドライン(評価者向けの160ページ超の文書)を読み込んだSEO担当者だけが意識していた観点が、サイト運営者向けの基本文書に短く・明確な言葉でまとめられたことに意味があります。

ランキングとの関係は「直接」ではない

ここで誤解しないようにしたいのは、評価者の評価そのものが順位を決めるわけではないという点です。同じ文書の中でGoogleは、評価者はランキングを左右できず、評価データはランキングアルゴリズムに直接使われないと明記しています。評価は「レストランが客から受け取るアンケートカードのようなもの」と説明されています。

つまり今回の4属性は「この基準を満たせば順位が上がるチェックリスト」ではありません。Googleのシステムがどんなコンテンツを上位に表示したいのかを示す方向性として受け止めるのが妥当です。

注意
今回の文書更新は、新しいアルゴリズムの導入やアップデートの告知ではありません。現在展開中・展開直後の2026年9月スパムアップデートと結び付けて「文書更新で順位が落ちた」と判断するのは早計です。順位変動の原因は、アップデートの日付やページ種別ごとに切り分けて確認しましょう。

ECサイト・サイト運営者への影響

影響を受けやすいページ

4つの属性に照らすと、ECサイトの中でも次のようなページは見直しの優先度が高いと考えられます。いずれも「ページの目的を果たすための、そのサイトならではの情報」が不足しがちなページです。

  • メーカー提供の説明文をそのまま掲載した商品ページ:同じ文章が多数の販売店に存在し、独自性が出にくい
  • 商品データフィードから自動生成したページ:Googleが「労力がほぼない」例として名指ししているパターンに近い
  • 生成AIで一括作成し、人がチェックしていない商品説明やコラム:労力と正確性の両面で弱くなりやすい
  • 商品一覧だけで説明がないカテゴリページ:選び方などの情報がなく、目的達成の手助けが弱い
  • 他サイトの情報をまとめ直しただけのコラム記事:出典を書いていても、それだけでは独自の労力にならない

逆に評価されやすい要素は、ECサイトがすでに持っている

一方で、今回のメインコンテンツの定義は、ECサイトにとって追い風になる面もあります。レビュー、Q&A、タブ内の仕様・注意事項、サイズ診断などのツールが、明確にメインコンテンツの一部として位置づけられたからです。

自社で撮影した着用写真や使用動画、スタッフの実使用コメント、問い合わせの多い質問への回答などは、他店にはない「独自性」と「労力」の証拠になります。商品ページの評価は説明文の文字数ではなく、購入判断に必要な情報がそろっているかで考えるのが、今回の文書の趣旨に沿った見方です。

4つの属性 ECサイトで弱くなりがちな例 強化の方向性
労力 フィードからの自動生成、AI文の未チェック公開 主力商品から人が書き直す・監修する
独自性 メーカー説明文のコピー 自社撮影の写真、実測サイズ、スタッフの使用感
才能・スキル 読みにくい長文、動かない絞り込み 要点を先に書く構成、正しく動く診断ツール
正確性 古い価格・在庫・仕様、根拠のない効能表現 定期的な情報更新、薬機法などの表現チェック

取るべき対応

まずは「主力商品」と「流入の多いページ」から

全ページを一度に直す必要はありません。売上やアクセスの多いページから順に、4つの属性に照らしてセルフチェックしていくのが現実的です。

商品ページ・記事ページのセルフチェックリスト

  • ☑商品説明がメーカー提供文のコピーのままになっていないか(主力商品から優先して確認)
  • ☑自社で撮影した写真・動画、実測値、スタッフの使用感など「自社にしかない情報」が入っているか
  • ☑生成AIで作った説明文・タイトル・メタディスクリプション・画像のalt属性を、人が公開前に確認しているか
  • ☑仕様・注意事項・レビューのタブに、購入判断に必要な情報が実際に入っているか(空のタブがないか)
  • ☑カテゴリページに、商品の選び方や違いなど一覧以外の情報があるか
  • ☑価格・在庫・仕様・送料などの情報が最新で、健康・美容などの表現が法令や根拠に沿っているか
  • ☑コラム記事が他サイトのまとめ直しではなく、自社の知見・事例・データを加えているか

生成AIを使っている場合の考え方

生成AIの利用そのものが禁止されているわけではありません。Googleのガイダンスも、調査や構成づくりにAIが役立つことを認めたうえで、付加価値のないページを大量に作ることと、人による事実確認のない公開を問題視しています。

運用上は「AIで下書き → 担当者が自社情報を加え、事実確認して公開」という流れを標準にし、誰がどう作ったかを説明できる状態にしておくのが安全です。なお、Google Merchant Centerには生成AIコンテンツに関する別のポリシーがあり、AI生成の商品画像にはメタデータの付与、AI生成の商品タイトルや説明文には別属性での指定が求められている点も合わせて確認しておきましょう。

まとめ

今回の更新を整理すると、次のようになります。

  • 2026年10月1日(UTC)、Googleの「有用なコンテンツ」文書に「メインコンテンツ」の定義と、評価者が見る4つの基本属性(労力・独自性・才能やスキル・正確性)が追加されました。
  • メインコンテンツには本文や画像だけでなく、ツール、レビュー、タブ内の商品仕様、見出しも含まれると明記されています。
  • フィードからの自動生成や、監修なしの生成AI量産は「労力がほぼない」例とされ、出典の明記だけでは独自の労力の代わりにならないとされました。
  • 評価者の評価は順位に直接使われませんが、Googleのシステムが目指す方向を示す内容です。

当社としては、今回の更新を「新しいルール」ではなく、これまで評価ガイドラインの中にあった考え方が、サイト運営者向けに分かりやすく言語化されたものと捉えています。ECサイトにとっては、商品ページを「説明文の量」ではなく「購入判断に必要な、自社ならではの情報がそろっているか」で見直す良い機会です。

SEO対策のご相談はお気軽に

株式会社ALL WEB CONSULTINGでは、ECサイトを中心に、SEO戦略の設計からコンテンツ改善、アルゴリズムアップデートの影響調査まで、実務に即した支援を行っています。メーカー説明文に頼った商品ページの改善や、生成AIを活用しながら品質を保つコンテンツ制作フローの設計など、今回のGoogleの文書更新をふまえた具体的な対応もご提案します。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社ALL WEB CONSULTING
代表取締役

江守 義樹(えもり よしき)

WEB解析士協会 上級WEB解析士



ネットショップ店長として0ベースからショップ運営を行い約1年で月商1,000万規模のショップに育成。

その後、ECサイト専門のコンサルティング会社に勤務し、月商数億規模のサイトから立ち上げたばかりの小規模なサイトまで数百社のECサイトのサポートを行う。

2018年に前身であるLOCUSコンサルティングを創業。

2020年ECサイト・ネットショップ支援に特化した株式会社ALL WEB CONSULTINGを創業し代表取締役に就任。

データアナリストとしてサイト解析を軸にした戦略的なSEO対策、サイト制作、WEBプロモーション、などEC支援全般のスペシャリストとして活動中。

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